第3話 舞踏会、制海権、制空権、圧力

 セシンが仕官した王国は割りと食通が多く、夏場のアイスクリームが喜ばれた。

 

 「庶民より、骨付き肉」


 「何て言うか、フライドチキンを豪快に切断した形ね」

 

 「槍歩兵が斬ってる」


 弓、馬、剣、槍、様々に一人前に昇格した先鋒軍、この為に精鋭化した。

 

 「地図上の蛮族側の森、霊峰からの雪、南の砂漠地帯に面した海の塩、かたいな」


 「生き物って食べて寝るし、旨い物を食べて寝たら?」

 

 「軍で問題になってんだ。ちょうど制海権どうしようって」


 善くも悪くも将軍のセシンは制海権も必要で、ガイドブックが光る、また読むと水兵一人前が追加。

 部下達と制海権の問題を解決する為に船の調達。

 

 「ガレーか、せめて帆船だな」

 

 帆船を購入、この先鋒軍は制海権も先鋒軍の形を整える。

 セシンの場合は魔法がある、回復力向上は有効利用が検討中。

 次の国王は長男が継ぐも、線が細い、食も細い、また体力がない。

 

 「治療ですね、多分、内臓疾患でしょう」

 

 司祭が治療、治したらマシに回復。

 家族仲もよかったラーク王国、また開墾地の問題が解決すると長い年月の問題が解決し、様々にその後。


 万能型の先鋒軍、またオールリカバリーが切り札、この為に精鋭が揃った。

 国境の問題、だが隣国は内乱中、また難題が揃った。

 

 「地図上を見るなら、街道沿いを直進したら早い」

 

 「で、蒸気機関車ってどんな物」


 「蒸気に稼働する蒸気機関を搭載した車両、主に大量輸送の要」

 

 蒸気機関車が走る位に先鋒軍は負担が減る、だが先鋒軍は先鋒軍なので、常に一番槍と言う。

 

 ラーク王国の老将ガユテン、大将軍バニカ、水軍提督ユーカ、先鋒軍将軍セシン、本隊の将軍が腰を痛め治療中。

 

 「便利ですね」


 「ユーカ提督は海に使えるか疑問ですか?」

 

 「使えはするでしょうが、帆船で十分」


 「そうですか、蒸気船と言う乗り物も図面上ならあります」


 これ等の技術は盗まれてもいい技術、またセシンは政治に関わらないが、外交上は元セシン共和国国主と言う紹介もある。

 

 「地図上を見てもらいたい、東の隣国は内乱中、南の海を挟んだ対岸は対岸の火事、西は小国が群雄割拠する戦乱の地、北は唯一の中立国、我々は最低限に領海の制海権掌握が急務です」

 

 「すると商人達が騒ぐね」


 「ラーク国王陛下、制海権掌握は絶対です。無視はできかねます」

 

 「すると戦場が揃ったね」

 

 ラーク国王の先鋒軍の帆船はナオ船が揃う。

 

 「どうします?」


 「ラーク王国のユーカ提督は?」

 

 「そうですね。セシン将軍の主張は正しいかと、ただセシン将軍は、セシン共和国元国主、無理に衝突も悪手ですし」


 「なるほど、すると商人達はどこに行けばいいか迷いませんか?」

 

 「それはあるね」


 「海の制海権は軍が持つ、すると制空権はいかにしますか?」


 「先鋒軍の全員が勝っているペガサス、あれでいいじゃないかな」

 

 「そうでした。先鋒軍は天馬騎兵が可能です。まだ未熟ですが」


 「今はペットが多い先鋒軍だよね」


 「因みにダイヤウルフは採用しますか?」


 「うーん。優秀なんだけど、馬が怖がるしね」


 会議に制海権掌握、制空権掌握が決定、この形を作る。

 ナオ船が10隻の先鋒軍、制空権の関係で、空軍を兼ねた精鋭。

 

 「え~と、制海権、制空権は確保しました」

 

 「早かったね」


 「で、蒸気機関車の設計図にある馬力表示形式に、天馬騎兵は1人乗りに離陸、飛行、滑空、着陸ができる天馬馬力表示形式です」

 

 また先鋒軍が保有する手榴弾関係はお守りと呼ばれていた。

 

 「え~と。先鋒軍としては、航海訓練に4隻、槍歩兵部隊より1000人、防空に騎兵部隊より1000騎、平時の巡回も兼ねた形です」

 

 「すると戦場の本隊が療養中なんだよね」

 

 食中りに療養中の本隊、またセシンのオールリカバリーに治療中。

 

 「下痢の後に腰痛がな」


 「するとラーク王国は先鋒軍、水軍、ユテン将軍、バニカ大将軍の直部隊位です」

 

 「平和でよかったね」


 「問題はセシン共和国から大使が来ました」


 「セシン共和国と国交か、あそこは地下世界レアアース最大級の平民の国だからね」

 

 「一応はセシン共和国元国主セシンが仕官したラーク王国の扱いですね。セシン共和国は人口爆発で凄い事に」


 「なるほどね、赤ちゃんが大量か」

 

 「セシン共和国は外交上は保守派が占めますから、改革派としてはもうちょいです」

 

 「セシン共和国元国主セシン将軍の言葉だね、保守派は変わらないが、改革派としてはもうちょいか、結構な国産化もしてるしね」


 「そこで、外国製品に関税割り増し、自国製品に減税の検討が最終的な妥協案が外務大臣閣下から来るのですが、悩み事は変わらない希少価値の様々です」

 

 「砂糖、塩、香辛料、調味料、香草、様々に高いよ」

 

 「外国製品に対した関税の割り増しは、自国製品の保護を最優先にした妥協案が最終的な妥協案かと」


 「そうなるよね。そりゃもちろんだよ。だけど、為替取引の保護とはね」


 「外貨は貴重なので、またラーク王国の国債利回りが最終的な提供になるかと」


 「家の借金が他国に渡るの?」

 

 「はい。10年利回りが高いので」


 「それって」

    

 「また金融バブルです。ラーク王国の通貨が高騰し、利回りに悩み事も多いかと」


 「問題は変わらないね」


 「ぶっちゃけた話、医療保険料、年金を利回りに解決した訳です。一応はあれなので、利回りに保護した訳です」

 

 「わかるけど、家の国の造幣局はどうするやら」


 「またセシン共和国元国主夫人のユミトリテヲはどうします?」

 

 「奥さんがいるもんね、母上に一任かな」

 

 「結構な話ですが、麦茶は大流行、健康にいいと好評です。個人的には煮沸消毒したお湯割りに麦茶がいいですが」

 

 「白湯が効くんだよね」

 

 「はい。ユミトリテヲが広めた話ですが、私と妻は子供が無理なので」


 「そうだよね。ユミトリテヲさんは悪魔だしね、そりゃもちろん子供は無理」


 「ええ。部下達は煮沸消毒したお湯を飲むと落ち着くっていいます」

 

 「うん。また夏場はアイスクリームだしね」


 「ええ。様々に作られ、一番の人気はキッシュです」


 「あれね。美味しいよね」


 「また冒険者カンパニーから支援金を要請されてます」


 「冒険者カンパニーって歴史が浅い割りに凄く勢いがある」


 「はい。内海中継地のラーク王国は東西間の市場です。また国内用に天馬騎兵が郵便です」

 

 「多目的でいいね」


 「で、資金力に砦、基地、飛行場、港、蛮族側に提供元の現金、また開墾地は共同に開拓する事になりました」


 「そっか」


 「セシン将軍、健康にいいと好評な麦茶、白湯、もう少しないか?」


 「生姜をすりおろし、混ぜると効きます」

 

 「生姜か」


 「フルーツのブルーベリーは薬草並みの果物です。主にジャムに加工されますが」

 

 ラーク王国は右肩上がり、またセシンは王族、貴族、軍人に定期的な健康診断を受ける事を勧めた。

 先鋒軍が制海権の一部、制空権の防空、また天馬騎兵に郵便、他に獣を手懐ける天才達。

 セシンの与える力は指揮下限定、ユミトリテヲは使い魔の関係で一人前の様々。

 

 「姉さん女房に出された白湯に生姜か、ラーク王国は右肩上がりだなユミトリテヲ」


 「そうね、前の王が貝に死んだ時、流石に諦めた」

 

 「貝は当たるからな」


 ラーク王国では煮沸消毒してから使う、また夜が冷える為に白湯が人気。

 キッシュの名人芸のユミトリテヲ、またセシンはフレンチトーストを作り。

 

 「はいフレンチトースト」


 「なんでブルーベリージャム?」

 

 「やっぱり目にいいからさ」

 

 フレンチトーストは生物、このパンのおやつ感覚に普及。

 先鋒軍は再編成がない為に欠員10名に他は無事、また貴族達は悩み事が健康診断、よく肥満は、痩せなさいと言われ、ベルトがきつい。

 

 「またガイドブックが光る」

 

 読む、騎射一人前、狩人一人前、漁師一人前、水泳一人前、斥候一人前が追加。

 強化された先鋒軍、また本隊の将軍が腰の後に風邪をひき、治療とオールリカバリーに癒し。

 

 「風邪ひいてますね」

 

 「面目ない、下痢、腰、風邪だ」


 「なかなか凄い回復力ですよ」


 本隊の将軍のガゼル、歳は45歳、初老に経験も豊富で、何かと大変で、ラーク王国の食文化に煮沸消毒してから使うとコツになった位。

 

 セシンは冒険者カンパニー出身、また冒険者ギルドもカバーし、部下達を教育中。

 文盲も多いラーク王国、セシンは冒険者カンパニーの基礎教育を契約し、民衆に教えてる。

 

 「で、予算案の作成用に、狼煙の仕組みです」

 

 狼煙のリレー伝達網、この形にラーク王国は発展、先鋒軍は剣、槍、弓、また天馬騎兵が騎射に狩りもこなし、上手いと評判。

 

 「今年中の仕組みですが、ラーク王国縦断鉄道、ラーク王国横断鉄道、ラーク王国王都用鉄道、上下水道、また貴族達から舞踏会の要請です」


 「舞踏会っていうけど、冬場は寒いし」


 「今年中の行事ですね。外交関係者も呼んで、様々な有力者を呼んで、腹の探りあいです」


 舞踏会、ラーク王国の今の国王タミルは、食べやすい料理を出した。

 所謂の立食を行い、セシンはユミトリテヲをエスコート、この悪魔女性は創成期もさっぱりわからない若い世代、貴族達もさっぱりわからない昔の為に、拘るのは光の神々関係者。

 一口サイズのフレンチトーストのブルーベリージャム風は女性に人気、また年寄りが柔らかいと食べる。

 ラーク王国の伝統の焼き菓子は下火、この悪魔女性が苦心して作ったキッシュ。


 「これですね。雪国の食なんですよ。昔の逃走中に覚えまして」

 

 セシンは冒険者ギルド、冒険者カンパニー、義勇軍、セシン共和国元国主、逃走中と仕官した先鋒軍将軍、またユミトリテヲと夫婦仲はよく、また喧嘩も多い、部下達の中で騎兵部隊指揮官は高い地位、だが空軍、水軍、陸軍と三軍にまたがり、この悩み事は尽きない。

 

 「タミル将軍」


 「風邪が治った、オールリカバリーが効く、また冬場の白湯は暖かい」

 

 「舞踏会で、奥さんは?」


 「妻は舞踏会ではなく、実家に顔を出す時期だ」

  

 「なるほど、タミル将軍のお子さんは?」


 「昔に息子を事故で亡くしてね、一人娘が10歳だ」

 

 「なるほど、なら家族は大事ですね。わかります」

 

 「今年中の魑魅魍魎が跋扈する舞踏会か」

 

 「なんといいますか、子供達はそれでよかったかと」


 軍人は礼服、またユミトリテヲは堅苦しい服装は避け、サイドロングスカートとコルセットにブラウス、手袋に靴下、角を隠す帽子にコーディネート。

 若い女性達が凄くいいと好評な格好。


 「騎兵部隊指揮官の魑魅魍魎が跋扈する舞踏会は?」


 「先輩になんで天馬に乗れる、なんで騎射できる、なんで水軍できると質問責めを食らいました」

 

 「まあ、膨大な妥協案と国産化と正式採用と、流れる金の先に造幣局が」


 「それで将軍は舞踏会は?」


 「今年中に大ヒットしたユミトリテヲのドレス、あれが来年度は普通になる」


 「凄いですね。左右非対称のドレスとは」


 「ユミトリテヲは堅苦しい服装はしないんだ。セシン共和国元国主夫人時代も似たり寄ったり」

 

 「なるほど、しかし、セシン共和国は興された後、セシン共和国初代国主はラーク王国の先鋒軍将軍、厳密には治療も担当するので、魔法使いとしても将軍なんですが、他の将軍や、提督は魔法ダメなんですよね」


 「魔力がないらしい」


 「なるほど、先鋒軍の場合、三軍の先鋒軍ですからね、快速優先というか」


 「なるわな、手榴弾が切り札、基本的に弓か、槍、先鋒軍とは違う本隊の面々は流石に厚い体格だ。家は細いからな」


 「凄いですが、重いと飛べませんから」

 

 「そうなんだよな。騎兵部隊は天馬騎兵部隊を兼ねてるし、食べ過ぎは禁止、任務の前は酒禁止、任務中は酒禁止、非番の時の1杯だ」


 「旨いですが、最近の酒は値上がりしましたね」


 「実は空軍用に火炎瓶を作ってる」


 「空軍に火計ですか?」


 「一応、水軍提督のユーカ提督、息子さんに水軍嫌だって言われたみたいで」

 

 「よくありますね。まあ四才の息子には早いです」

 

 「まあな。だが弓兵部隊指揮官のマークは礼服にはみ出た下腹だな」

 

 「あれでも元学者ですよ?」


 「凄いよな。元は冒険者カンパニーの基礎教育、弓兵の基礎教育、弓兵部隊指揮官の基礎教育、兵器学の学者知識、基本的に浮世離れだな」


 「あれで痩せたら変わると思いますがね」


 「マークは歳上派なんだ。姉さん女房がいいという」

 

 「なるほど、槍歩兵部隊指揮官のデミオはひたすらに食べてますね」


 「まあな、槍歩兵部隊は典型的な壁扱いだしな」


 他に先代国王の王妃、今の国王タミルの母親、外交とユミトリテヲの外見から、どこのドレスと聞いている位。

 長男のタミルが即位して、次男、三男は公爵家に入る形、長女、次女は嫁ぎ先の形。

 舞踏会のお土産に純金の懐中時計を贈る。

 舞踏会の翌日。


 「はい。舞踏会は成功、代わりにユミトリテヲがサイドロングスカートを出したので、女性達が大騒ぎ、正装とは言えるも、あれは美人の特権と思います」

 

 「スタイルが悪いと着れないよね」


 「バニカとわしは文化の違いがわかったわい、悪魔とは開放的じゃ」

 

 「娘夫婦が大騒ぎしていたあの左右非対称のドレス」


 「なかなか難しい事です」


 「あのドレス、片足は丸出し、片足はスカートの中、腹にコルセットにかため、ブラウスにカバー、肩出しの露出は多いも、手袋に靴下に帽子、普通に似合った格好が斬新だ」

 

 また外交関係者も確認したユミトリテヲ、またセシン共和国の建国メンバーで、妻や、夫が見えない壁に悩む位が当たり前だったので、今は堂々と言える。

 

 「因みにユミトリテヲは姉さん女房でして、一つ歳上なんです」


 「なるほど、また純金製の懐中時計か」


 「職人が徹夜に仕上げたお土産です。これで空気は合格」


 タミルは所謂の文官よりの君主だが、基本的に中立国を味方にしたい思惑があり、様々に制海権に対立下の対岸の火事は静観を双方が選んだ。

 

 「西の小国群、外交に上々でしょう、これでタミル国王陛下の花嫁が見つかれば」


 「まだまだかな」

 

 「隣国はどうします?」


 「内乱だし、攻めたくないし」

  

 「隣国の情勢をこちら側に寄せますか?」

 

 「制空権?」

 

 「ええ」

 

 「なるほど」


 隣国の情勢に天馬騎兵部隊の蛇行飛行に周回、この重い圧力を与えた。

 


 





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る