第3話 録音記録 1、2

録音記録 1

「さぁ、讃えよ!拝めよ!我らが姫様を!500年に一度の今日、新たな姫様がお生まれになる。だがしかし!世界が安泰に包まれるのは一時だけだ。我らの子供、孫、子孫はどうなろう。また500年という長い年月を待つのか。それはあまりにもつらかろう。だから我らは姫様を永遠のものとする!もう姫様をお迎えする準備は整っている!あとは時を待つだけだ。さぁ、讃えよ、褒めよ!我らの永遠に!」


録音記録2

「教祖様、教徒の方がご相談があると。」


「入れなさい」


「さぁ、我らの同志よ。何か不安でも?」


「少し、2人になってもよろしいでしょうか?」


「よい。さがれ」


「かしこまりました。」


「さて、本題に入ろうか。何があった?」


「姫様を永遠にする方法を教えていただきたいのです。」


「お前…それは教団の禁忌であろう。さてはお主…」


「…」


「そうか。そうか。お前はあちらのものか。良いだろう教えてやろうではないか。だがしかし、お前の命はないと思え。」


「…覚悟の上だ。」


「よろしい。まずはお前、私が姫様を敬っていると思うか。」


「…敬ってはいないのか?」


「何を言ってる。なわけないだろう。私が欲しいのは姫の力だ!あれさえ手に入れば私の願いは現実のものとなる!」


「それは…なんだ」


「決まっておるだろう。世界滅亡だよ!まぁ、その前に民を使って遊んでやろうか…」


「なぜ世界滅亡を求める!お前まで死ぬのだぞ!」


「それが本望だ!私は魔王になりたいのだよ…神さえ恐れる魔王に!そのためだったら何でもする。死を超えた超地!そこで私は神となり、魔王となるのだ!そのためにもあの力を…」


「生身の人間が姫様に勝てると思っているのか?!」


「まだ姫は開眼しておらんぞ…それに開眼したところでなんとなろう。まだ姫は幼子。力なんぞたかが知れてる。それに私たち教団にはあの4人がいる!」


「あの四人とは何だ?」


「今までの姫を使ったクローンとでも言おうか…私達の意思、そして歴代の姫達の力を持った者達だよ!」


「そんな事を…?!」


「ああ。だがまだ早い。姫は開眼して改めて価値がでる。そして、この世界の真実を知るときが私達教団の動くときだ。」


「そんなことさせない!」


「するんだよ!それにお前がこのことを知ってしまったから姫の寿命はちじんだと言っても過言ではないぞ…」


「どういう意味だ…」


「まぁ時期に分かる…そこのもの。こいつを地下牢につれていけ。」


「かしこまりました。」

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桜姫伝〜世界で一番偉い"姫"になっていた件〜 RUKA @RUKA3606_0703_

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