第6話 意外とシビアな馬社会

馬は草食動物、本来は草場を移動しながら生きていく動物ですね。草食動物ということは、捕食される側なのです。彼らは群れを形成し、リーダーを中心に馬の社会秩序を築いていることでしょう。


乗用馬となった馬たちも彼らの内に眠る野性の精神に従って優れたリーダーを求めています。彼らは仲間内でも序列を決めています。初めましての挨拶の後、仲間として認めるか、それともファイトが始まるか。火蓋は既に、、、


はるか昔から馬と人は共存しています。人が馬を選んだ理由は、馬の身体が硬いことにあります。つまり、人が乗れるものが条件だったのです。馬は人に懐きますしね。チーターやライオンに乗りたいですか?おそらく彼らの背に鞍を乗せる時点であなたの四肢の一部は既に食われてるやもしれません。あな恐ろしや、、、


馬の背に股がった人は馬の指揮官となります。歩く、止まる、走る、曲がる、正確に指示を出せれば、訓練された馬ならばそれに従います。ただし、馬があなたを指揮官と認めてくれたならば、、、筆者は馬と人の間にも序列があると考えます。馬からしたらこの人間に選択権を与えそれに従っていれば自分は安全かどうか、が基準でしょう。食物連鎖のトップに立つ我々人間ですが、本来捕食対象となりうる彼らリーダーを任せてもらえるでしょうか。馬は賢い生き物です。自分の下とみなした相手には従いません。しかし、一度リーダーと認められれば素敵な信頼関係が築けることでしょう。馬場や障害の競技をご覧になったことはあるでしょうか。まさに「人馬一体」、馬と人のパフォーマンスは素晴らしいです。


あなたは、馬の良きリーダーになれますか?

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