第2話テクノロジーに殺される日

僕たちの考え方は数千年前からほとんど変わっていないといわれている。

逆に退化したという人さえいるのも事実だ。


こんな世界で変わっていくものとはなんだろうか。

最も密接なかかわりがあるとすればそれはテクノロジーに他ならない。


技術の進歩で手のひらの中で親しい友人、恋人、家族はたまたまったく知らない人間とまで繋がれる時代を迎えた。


繋がったがために失った感情、失望、嫉妬、人間のエゴが渦巻く。

繋がったがために消えていった命。


僕らが得たものと引き換えに失ったもの。


節度ある向き合い方をすればこれほど便利な時代はほかにないのだが

数千年前から何一つ変われなかった僕たちに、

目には見えないナイフ、銃、ミサイル、戦車、

誰にでも引き金を引く権利が与えられている。


誰しも引き金を引く権利が与えられているのに僕たちの考え方は数千年前から変わっていないし、もやは衰退の一途をたどるのだ。


僕たちは完全に置いてけぼりなんだな。

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