―― エリクバーズ ――
基地は興奮に包まれていた。
先陣を切る一機の
「いいぞ!」
「もっとやれ〜!」
「後、二七機!」
そして二機、三機と爆発していく。
♦ ♦ ♦
「どこだ? どこから攻撃している?」
展開している
しかし彼等はこの時はまだ、目の前にある『絶望』に気付いていなかった。
「くっそぉ‼」
また新たに撃墜された者が操縦席を叩く。
「みんな、惑わされないで。【
途中で気付いたフレスピネスの言葉に
前方の機体から順に狙撃される。この時、人は心理的に、前方から攻撃を受けたと思い込んでしまう。しかし本当は後方から、手前の機体を避けて奥にいる先頭の機体を狙撃している。この
実際には真後ろよりも斜め後ろから狙撃することが多い。『斜め後ろ』と一言で言っても該当する範囲が広い。或いは裏をかいて真後ろや正面の場合もある。
「何かが動いた!」
廃墟街に林立する、地球の高層ビルに似た
プミアィエニは迷路状の狭い通路で【
プミアィエニが攻撃に使用した鏡を発見しても、
広大な廃墟の街。
彼等は置かれた状況の
どこから狙撃されるか分からない。
誰が狙撃されるか分からない。
どこに敵がいるのか分からない。
ただ
―― これが【
【
最後に殲滅するために。
機体の被害以上に恐怖と後悔を与えるために。
とうとう絶望を知った
「鏡は探しても無駄だわ!
フレスピネスが模索した打開策を提案し、仲間に告げる。
こうして
それらの場所のほとんどが、プミアィエニが狙撃ポイントと想定し、持ち得る全ての
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