第56話 貴様のような異物を、この世界は受け入れない


 あの頃から、気にくわないことがあればすぐに手の出る性格だった。


 俺を否定するもの、非難するもの、何もかも全部この手でぶっ壊してきた。



 俺の通る道にはいつも血が滴る。ふと周りを見渡せば、辺りにはもう誰もいなやしなかった……”あいつ”を除けば。



 人生の汚点、初めて味わった苦い思い出、喧嘩で負け知らずのこの俺が、唯一敗北をきした相手はあろうことか女だった。



『ゼェ……ゼェ……ど、どうだ参ったか!この不良野郎め!!これに懲りて、少しは反省することね!!』



 肩で息をしながら、あの女は笑みを浮かべていた。


 ボコボコに歪んだ顔で笑うあいつのそんな表情が、当時の俺には憎らしくてしょうがなかった。



『……それとも、まだ納得がいかないって言うんだったら……その時はまたいつでも相手になってあげるわよ』



 そう言って、あいつは霞む夕日の中へと消えていった。



 その日から、あいつとの……俺自身との戦いが始まった。



 何度も自分を痛めつけては、その度に奴と拳を交えた。



 荒みきった瞳に映るあいつの姿は眩しく、俺とはまるで対象的なその性格に、俺はいつの間にかどこか心引かれるようになっていた。



 まだ間に合う……俺の人生、取り戻せるんじゃないか、何かが変わるんじゃないか……こいつと出会って、本当にやり直せるんじゃないか……そんな都合のいいことを本気で思い込むようになっていた。



 ……だが、あいつは俺を裏切った。




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「おい!ドボルザーク!!何ボーっとしてるんだ!!」



 一瞬、意識を遠くへと登らせていたドボルザークは、ゴッドフリートの叫び声にハッと我に返った。



 刹那、みずきの鋭いボディーブローが、ドボルザークの腹部に突き刺さる。



「ガハッ……!!」



 真っ黒に淀んだ血を吐き出しながら、よろめく足を必死に踏み込むと、ドボルザークはみずきへと強く拳を振りかぶった。


 迫り来る一撃に、みずきは反射的に拳を突き返す。


 ぶつかり合う拳と拳が火花を散らす。


 衝突する両者の力。その衝撃に、2人の体は互いに反発し、後ろへと大きく弾き出された。


 その勢いは凄まじく、真っ白なリングの地には、まるで車が急ブレーキをかけたかのような黒い焦げ跡が残るほどであった。


 未だ、みずきとドボルザーク、互いに譲らぬ戦いは続いていた。



「ハァ……ハァ……テメェ、いい加減倒れたらどうなんだぁ……あぁん?!」


「ゲホッ……ゲホッ……そ、そっちこそ、肩で息してるじゃねーか……そろそろ限界なんだろ……?無理すんなって……」



 挑発、煽り、そんな言葉を次々と並べるも、既に高まりきった感情の中、実際、互いに放つ言葉の一つ一つなど、2人の耳には全く入ってはいなかった。



 戦う理由は様々だ。争う意味もまた色々あっただろう。だが、しかし、もはや”それは”ここまで辿り着くまでの過程にしか過ぎなかった。


 みずき、ドボルザーク、睨み合う両者の目には、互いの姿しか映っていない。


 この勝負、今の2人の頭の中には、”ただ目の前の相手に勝ちたい”それだけしかなかったのだ。



「……楽しかったぜ、紅咲みずき。テメェのおかげで懐かしいもんを思い出しちまったよ……あんなことで今の自分がいるんだと思うと、全く笑えねー冗談だぜ……ありがとよ、いい夢見させて貰った。……だが、これでお終いだ……!!」



 深く息を吐き、言葉を紡ぐと、ドボルザークは力強く拳を握りしめた。



「……おいおい、ご丁寧にフラグまで建てやがって……知らねぇのか?そう言うセリフを吐く悪役ほど負けるって相場が決まってんだよ!!それに、私はまだまだ終われない……ライブもそうだが、録画してたアニメも、あんたらのせいでまだ全然見てねーしなぁ!!!!」



 こちらをじっと見詰めるドボルザークに対し、みずきもまた、強く握り締めた拳を天へと掲げてみせた。


 腕に纏う手甲が巨大化し、光を放つ。



 ゆっくりと構えをとると、両者、声を荒げながら勢いよく地を蹴り飛び出した。



 瞳に映る迫り来る拳が、徐々にその身に降って掛かる。


 互いに振り下ろした拳が、閃光を纏い、激しくぶつかり合った。



 そのあまりの激しさ故発生した衝撃波によって、金網リングの外にいるゴッドフリートとバルキュラスもまた、思わず両腕で顔を覆った。



「な、なんて威力だ……さっきから色々無茶苦茶すぎる……!!」


「お互い本気の一撃……これで、勝負が決まるわ……!」



 ギシギシと音を立て、重なる拳と拳とが揺れ動く。


 奥歯をガッと噛み締め、みずきは力の限り突き上げた拳を前へと押し進めた。



 だが、ドボルザークもまた、悪魔的形相を浮かべながら彼女の追随を許そうとはしなかった。



「……必死だな。力こそ正義とはよく言ったものだ……そうやってこれからも、テメェは闇雲に拳を振るい続け、血に塗れた道を行くつもりか……?」


「……そんなに私が皮肉に思えるか?ああ、皮肉なもんさ、ヒーローなんてな……魔法少女も同じさ。……頭悪りぃんだよ、私は。パンチマンみたいに正義を語ることも、ましてやそれが何なのかすら、考えたところで何も浮かんできやしねぇ……だから決めた……考えたって始まらない!ただ真っ直ぐに!ただひたすらに!目の前の壁をぶち壊す!!その先にある、何かを掴み取るために……!!」


「……それでも、闇はテメェら魔法少女の存在を許しはしない……これからも、この先も、テメェはさらなる絶望を味わうことになるぜ……!!」


「そりゃあ、骨が折れそうな話だな……正直、私一人じゃ今だけでも精一杯なんだがなぁ……けど……」


「……”仲間がついている”……か」



 ドボルザークの返す言葉に、みずきはニッと口角を上げた。



 と、傷だらけの顔で浮かべる笑顔が、その表情が、微かに脳裏に映るドボルザークの記憶と重なり合う。


 一瞬、再び記憶の奥底へと意識を落としそうになるも、ドボルザークはギっと目に力を入れ、現実に映るみずきの姿から目を離そうとしなかった。



「……そうやって縋り続けて、いずれは何もかもを失うだろうなぁ!!」


「失うなんて……勝手に決めつけてんじゃねーよ!!縋り続けて何が悪い。人なんて、もとより一人じゃ生きていけねぇんだ……それに、数ヶ月前まで、私は親のスネをかじり続けて生きてきたクズ引きこもりオタクなんだぜ?……だけど、今ならわかる。一人じゃ何も出来なくたって、私に出来ることはたくさんあるんだって……だから、こんなところで終わるわけにはいかねぇんだよ……ここが、私の……」



 地を踏ん張る足を、前へ。


 体を大きく捻り込み、みずきはドボルザークと競り合う拳とは反対の拳を振りかぶる。




「……踏ん張りどころだアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーッ!!!!!!」




 荒げた声と共に、輝きを帯びた拳が、ドボルザークの瞳へと飛び込んでくる。



(……ここまで醜く抗うか……こいつは……ったく、かなわねーなぁ……)



 ほんの一瞬、ドボルザークは細く笑みを漏らすと、静かに目を閉じた。



 全力で振るわれたみずきの一撃は、ドボルザークの胸部へと直撃した。


 鈍い音が鳴り響くと共に、辺りには強烈な突風が巻き上がる。


 みずきの起こす衝撃波は、リングを覆っていた金網をも粉砕し、やがて、爆発的に上昇した魔力と共に煙のように消えていった。





 かつて憎らしくてしょうがなかったあいつはもういない。この世のどこにもいない。


 死んだ……俺の目の前で、あっさりと死んじまった。



『またいつでも相手になったげるわよ』



 ”またいつでも”……そんなあいつの言葉に、俺は心のどこかで縋り付いていたのかもしれない。


 そんなことにも気がつかずに、気がついた時には取り返しのつかないものを失ってしまっていた。



 俺の通る道は血に染まっている。その跡を追う者も、辿り歩く者も、誰であろうと容赦なく食い殺ろす。


 そんな呪われたこの人生が、赤く染まったこの拳が、そして何より、この俺自身が……何もかもが全部嫌になった。



 ……全てを捨て去ってしまおう。



 冷たい風に頭を冷やしながら、俺はそっと手すりを握り締め、覚悟を決めた。



 その時だったか、アレを初めて目の当たりにしたのは……。




『運命に苛まれた遺憾なお前に告ぐ……汝、力を求めんとするか……?』




 頭上から突如聞こえてきた冷たく脳裏に響く声。身の毛もよだつような感覚に、俺はゆっくりと顔を見上げた。



 その瞬間、目の前に広がるは圧倒的黒。黒の女王の姿だった。


 宙を舞う闇からの使者、この世ならざぬ存在を前に、凍ったように足は動かない。



 だが、そんな状況にも関わらず、俺の頭の中はどういうわけかやけに落ち着いていた。



『血に塗れた拳、荒みきったその瞳……まさにクソのような人生を歩んだ者の顔だな、実に滑稽。見えるぞ、貴様の運命が……お前の運命は真っ赤に染まっている……後にも先にも、絶望へと真っ逆さまだ』



 真っ黒な衣装に身を包んだ怪物。


 そんな唐突に現れた異端の存在が放つ言葉一つ一つが、俺の胸をひしひしと締め上げていった。



『呆れたものだな……何をそんなに悔やみ、死を選択せんとする?お前には他にない優れたものがあるというのに……誇れ。貴様の胸に抱いた深い闇が、この我を呼び寄せたのだ……』



 細く、白く、美しくも尊いその伸ばされた手に、俺の視線は思わず釘付けになってしまっていた。



『貴様のような異物を、この世界は受け入れない』



 そうだ、この狭苦しい社会は、俺にはあまりにも生きづらすぎた。



『……だが、何故お前が消えねばならない?気に入らなければ他を消してしまえばいいだけのこと……生きづらいと苦を吐き出すのなら、そんな世界、滅ぼしてしまえばいいだけのこと……』



 あいつ一人救えないこの俺に、そんな力はない……。



『ならば与えよう。貴様の望むだけ力を……人知を凌駕した圧倒的闇の魔力を……』



 ……ッ!!



『選択せよ……このまま世界に嘲笑われたまま惨めに命を絶つか、お前自身が世界を葬り去るのか……我が僕(しもべ)としてつき従え。来い、こちら側へ……運命を変えるのだ……!!』



 神か悪魔か……いや、答えは明白だった。


 だが、それでも、あの時の俺にとって、目の前に突如として現れた闇の女王は、間違いなく神に見えていた。


 たとえその道が地獄に繋がっていようとも、もはや全てを捨て去ろうと決意した俺にとってはどうでもいいことだった。



 あいつを奪ったこの世界へ、少しでも報復出来るのなら……俺はあの日、悪魔と契約を交わした。






「ああ、そうだ……全て思い出したぜ……俺は……俺は……!!」



 目を覚ますと共に、瞳に飛び込んでくる眩いスポットライトの光に目を萎めながら、ドボルザークは痛む体をゆっくりと起こした。



「マジかよ……アレを食らって、あんたまだ起き上がるかぁ!?もういい加減やられるか帰ってくれよ……こっちも流石に限界が見えてきた……」



 ガタガタと揺れる足を奮い立たせると、ドボルザークの目の前には真っ先にみずきの姿が映った。


 と、息を切らせながらも再び構えをとるみずきを前に、ドボルザークは小さく笑みを浮かべた。



「まさか、知らぬ間にこんなガサツな奴とあいつを重ね合わせていたとは……記憶が消えていたとは言え、笑えねーな……ハハッ……」


「な、なに急に笑ってんだよ……気持ち悪りぃなぁ……」



 今までに見せたことのないドボルザークのその表情に、みずきは不気味そうに彼から一歩距離を引いた。


 と、一通り笑い終えると、ドボルザークは深く息を吐き、そっと目を閉じた。



「……紅咲みずき、テメェに会えてよかった……俺が最後に拳を交える敵として、お前ほどの相手は存在しなかっただろうよ……心から敬意を表すぜ……そして今だからこそ、深く感謝している」


「なっ……おいおいおいおい……あんた、どっか頭ぶつけてマジでおかしくなっちまったんじゃねーのか……?」



 凶変するドボルザークの態度に、思わず息が詰まる。


 再び見開かれた彼の瞳は、どこか切なく、そして清々しそうに映って見えた。



「本当なら、この絶好の舞台の上で、テメェのその拳で、最後の時を刻みたかった……だが、俺のような”罪”を背負った者に、そんなものを選ぶ権利なんてありゃーしねぇんだ……何をどう選ぼうが、最初から、俺の運命は真っ赤染まっていた……」



 淡々と語る中で、寂しげな目でこちらを見返すドボルザークの姿が、みずきにとって印象的だった。



 と、しばらくして、ドボルザークは自らの腰まわりにゆっくりと手を伸ばすと、そこから見慣れない黒い物体を取り出した。


 まるで注射器のようにも見えるその物体の中で、赤く濁った液体がゆらゆらと不気味に揺れ動く。



「な、何だその黒い……注射器……!?」


「こいつは”終わりを告げる鐘”……これが最後のチャンス……だったからな。所詮、俺達は捨て駒にすぎない……手渡されたその時から、こいつがどれだけヤベェ物なのかは容易に想像が出来た……最も、これの意味を全く理解していない大バカ野郎もいたがな……」




「……ヘックションッ!!」




 ドボルザークの言葉に反応したかのように、リングの外で事を見守っていたゴッドフリートが突如クシャミを出した。



「うぅ……何故かクシャミが……それにしてもドボルザークの奴、ここでようやく切り札を出してきたようだね!これでまずは一人、魔法少女を葬れるというわけだ!」


「切り札、ねぇ……本当にそうなら、どれほど心強いことやら……」



 無邪気にはしゃぐゴッドフリートを横目に、バルキュラスは呆れたような口調でため息を漏らす。


 そんな彼女に、ゴッドフリートはどこかふてくされたように機嫌を損ねた。



「何だよ、”本当にそうなら”って……」


「これから起こることを見てればわかるわよ……アタシ達が今、どういう状況に置かれているのかが……痛いほどね……」



 バルキュラスの不吉な言葉と共に、辺りには不穏な空気が立ち込め始めた。



「ドボルザーク……あんた一体、何をするつもりだ……!!」



 その不穏な空気をいち早く感じ取ったみずきは、 ドボルザークの奇妙な言動に違和感を覚えつつも、覚悟を決め前へと足を進めた。



「こいつを使えば、俺は俺でなくなってしまうだろう……だが、それでいい。ケジメはしっかりとつけねーとな……これは”罰”だ。闇が俺に与えた運命。……ああ、構わない!例え捨て駒だろうが何だろうが、俺は闇の使者として、最後までお前達魔法少女の前に立ち塞がり続ける!!」


「いい加減にしろよ!!あんたがさっきから何言ってるのか、こっちは全然わかってねーんだからな!!」


「すぐに目の当たりにすることになる……これから起こる惨劇を!!俺達に課せられた運命をな!!」



 そこまで話すと、ドボルザークは手に握り締めた黒い注射器を首元まで近づけ、大きく深呼吸を始めた。


 一呼吸起き、ゆっくりと口を開く。




「紅咲みずき、魔法少女として、本気でこのくそったれな世界を守りたいというのなら……俺を全力で止めてみせろ」




 そう吐き捨てるように言い放つと同時に、ドボルザークは勢いよく注射針を自らの首に突き立て、赤い液体を体内に流し込んだ。




 瞬間、爆発的に上昇する魔力と共に、ドボルザークの体が黒く染まる。


 と、突如しなる音を辺りに鳴り響かしながら、ドボルザークは、ボコボコとその形を歪なものへと変化させていった。


 元々体であったであろう部位から大量の血を吹き出しながら、”かつてドボルザークだったもの”はみるみるうちにその体を巨大なものへと変貌させていく。



 そのおどろおどろしい光景に、みずきだけでなく、ゴッドフリート達もまた、思わず声を失っていた。



「こ、こ、これは一体……あれは僕達の魔力を上昇させてくれるアイテムじゃなかったのか!!?」


「いや、どうやら間違ってはいないようね……現に、ドボルザークの魔力は爆発的に上昇しているわ……」


「”ドボルザークの魔力”……って、アレがドボルザークだって言うのか!?あれじゃまるで……悍ましい魔道生物じゃないかッ!!」


「……そして、あいつが使ったものと同じものを、アタシ達もナイトアンダーから与えられている……」


「……ッ!!」


「ようやくわかったかしら……アタシ達にはもう、後戻りなんて選択肢はないの。捨て駒、使い捨て、消耗品……所詮はそんな程度にしか思われていない……ほんと、無様……そしてそれを承知の上で、ドボルザークはアレを使ったのよ……自分自身の運命を受け入れたの……」


「そんな……そんなはずは……だって、だって……こんな……こんなのって……」



 目の前に広がる地獄絵図に、視界がどんどんと真っ暗に狭まっていく。


 あまりのショックに、ゴッドフリートは膝から崩れ落ち、その場で吐き出しそうになりながら両手で口を抑えつけた。



 的を得た不吉な予感。不気味な気配が、空間中に充満する。


 ドクドクと脈を立てて徐々に大きくなる黒い影を、みずきはただ唖然と見上げていた。



「ドボル……ザーク……?」



 震える声で男の名を口にするも、もはや、その名に応える者は見るも無残な姿へと変貌してしまっていた。



 圧倒的魔力、邪悪さに、空間は一瞬のうちに侵食されていった。


 そのあまりに悍ましい存在を前に、みずきは呼吸を荒くし、小刻みに肩を震わせた。



 身に過ぎる恐怖が、傷ついたみずきの心身をさらなる絶望へと叩き込む。気がつけば、目の前は真っ暗に染まっていった。





―運命改変による世界終了まであと78日-


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