第10話「江の島」

 ふと気がつくと、列車の中で座っていた。


 今、何が視えているのだろう……


 周囲からどんな音が聞こえてくるのだろう……


 あらゆる感覚が、氷が解けて行くように、穏やかに回復していく。

 呼吸が少し荒い。動悸も完全には収まっていないようだ。

 僕は、さっきまで窪塚が墜落死した中学校の校庭にいたはずだ。

 すると、逃げるように東戸塚駅まで走って、この電車に乗り込んだのだろうか。

 周囲を見ると、そこは見慣れた湘南モノレールの車両だった。すると、自覚がないままに、JRから乗換えまでしているということなのだ……

 真正面に目を向けると、向かいの席に、制服姿の女子がきちんと膝を揃えて座っている。


 クロエ・ブーケだ。


 形の良い唇の両端に微笑をたたえている。

 僕と視線が会うと、クロエはすっと立ち上がって近づいてきた。

「館嶋比呂君でしょ?」

 そう言って、こちらの反応を待つこともせず、隣の席に、何事も無く腰を降ろしてくる。

 僕の腿とクロエの腿が触れ合った。

 彼女の体温が、僕の体内に直に伝わってくる。

「やっとお話できたね」

 初めて聞くクロエの声は、想像していたよりもトーンが高く、軽やかだった。

 僕は、少しクロエから眼をそらしながら答えた。

「うん……そうだね」

「君って、わたしのこと、いつも見てたよね」

「気がついてたのか……」

「当たり前よ。それにいつも同じ車両に乗ってくるのもわざとでしょ?」

「いや……ごめん……」

「謝ること無いよ」

 確かに、謝るのも変だと思う。

 しかし、僕にはそんなつまらないことしか言えなかった。

 クロエはそれきり何も言わなかった。

 しばらくしてから、ちらと横目で見ると、クロエはいたずらっぽい微笑を浮かべ、僕と目を合わせてきた。

 同時に車両は大きく軋み「湘南深沢」駅にゆるゆると停車した。

 扉が開き、車内の客がぱらぱらとホームへ降りて行く。

「いつもは、ここで降りるんでしょ? 今日は、どこまで行くの?」

 と、クロエが聞く。

「そうだね。どこまで行こうか……」

 やっぱり、そんな益体も無いことを答えてしまう。

 どこまで行くかなんて全く考えていなかった。しかし、少なくともまだ降りるつもりがないことは確かだ。

 まもなくして車両は再び動き出し、真っ暗なトンネルに突入していった。

「今日はこのまま家に帰りたくない……」

 トンネルの壁面で反響する轟音に紛れて、ようやく聞き取れるくらいの声で、クロエは言った。

「え……? じゃあ、どうする?」

「江ノ島に行きたいな……」

「そうだね……じゃあそうしよう。江ノ島に行こうか……」

 自己確認するように、しかしためらいなく僕はつぶやく。

 いくつかの駅を通過した後、モノレールは終点の「湘南江ノ島」駅に到着した。ホームから地上へ降りた後、そこから一直線に道を歩けば江ノ島に到達するのだ。

 いつしか、クロエは僕の腕に自分の手を絡ませていた。まるで恋人同士のように、僕らは江ノ島神社への参道を歩いて行った。

 道すがら、僕らは様々な事を話した。クロエは、想像していたよりも随分とおしゃべりな子で、学校のこと、自分が幼かったころの思い出、面白かった小説や漫画の話……あらゆることを、生き生きと話してくれた。しゃべるのが苦手な僕は、殆ど聞き役に回ってしまう。

 そしてまた、僕らは色々な事をして遊んだ。江ノ島神社では参拝をして、おみくじも引いた。僕は「吉」でクロエは「中吉」だった。途中で「ぬれおかき」や名物の「タコせんべい」を買って食べ歩きもした。それでも腹が空いていたので、食堂に入って二人でさざえを卵でとじた「江ノ島丼」を頼んだ。初めて食べた物だけれど、とても美味しかった。クロエも凄く満足そうに平らげた。

 そして、島の頂上では灯台の展望台に昇った。

 大きく西に傾いた夕陽が海原を紅く染め上げて、どの方角を向いても、島の周囲には息を飲むほどの絶景が広がっていた。

 放っておけば、僕はその場で凍ったように、いつまでも夕日を眺めていたかもしれない。

 その時ふと思った。

 これはまるでデートのようだと。

 いや、違う……

 どこから見ても、これはごく当たり前にデートなのだ。

 僕の腕に寄り添ったクロエが言う。

「ねえ、今のうちに絶対行きたい所があるの。いいかな?」

 「ああいいよ」と僕は答えようとした。しかし、それを待つまでも無く、クロエはぐいぐいと僕の手を引っ張って行ってしまう。

 江ノ島の奥へと進むには、ジグザグと曲がりくねった階段を何回も昇り降りしなければならない。息を切らせて歩いていくうちに、まもなく僕らは海が一望できる丘へと辿りついた。

 小さな鐘が置かれていて、それを囲む柵には無数の南京錠がびっしりと引っ掛けてある。

「ここ、何て場所か知ってる?」

 クロエは、またあのいたずらっぽい笑顔を見せた。

「知らないよ。僕は江ノ島自体、初めて来たんだし」

「恋人の丘って言われてるの。沢山の鍵がついてるでしょ。ここで鐘を鳴らして、 鍵をつけた恋人は、永遠に結ばれるんだって」

「そう……なんだ……」

「ここに来るのが夢だったんだ……好きな人と一緒に……」

 そこまで言うと、ふとクロエは、涙が滲む長い睫毛を伏せた。

「でもね、それはもう叶わないんだ……」

「そう……なんだね……」

「本当は、神社にお参りなんてしても仕方なかった……おみくじを引いても、わたしには意味なんて無かったし……」

 「恋人の鐘」の向こうに広がる、薄暮に包まれた海原に見入ったまま、風に溶け入るような細い声で、クロエは呟いた。

「そう……なんだね。ごめん……」

「謝ることなんて、ないよ……」

「いや……ごめん。君と話をするのが遅すぎたんだ……僕に勇気が無かったばっかりに……本当に……」

 それ以上、僕はしゃべることが出来なくなってしまった。

 嗚咽がこみ上げてきて、胸が詰まった。クロエの涙にもらい泣きをしたわけでは無い。それは断じて違う……

 単に思い出したのだ。一年前にも僕自身が流した涙を。

 そうだ、僕はクロエに、いや……モノレールの中でいつも見かける、名前も知らない女の子に恋をしていた。

 きっと、あれは僕の初恋だった。

 彼女が居眠りをしている時は、いつも携帯でこっそり写真を撮っていた。それで、いつしか画像が何百枚もたまってしまった。彼女の住まいを知りたくて、西鎌倉駅で下車して後をつけてみたこともあった。途中で引き返してしまったけれど、どの町に住んでいるのかが判っただけで満足だった。まるで、ストーカーみたいなことまでしてしまったのだ。

 だけど、意気地のない僕は、遂にたった一言だって彼女に声をかけることができなかった。

 そして僕は、ある日突然、彼女が死んでしまった事を知った。

 それで、あの頃の記憶の一部を、一番大切な思い出を、心の奥底に封じ込めたのだ。

「だから、謝ることなんて無いよ……わたしがお礼を言わなくちゃいけないんだ……ありがとうって」

「いや……それでも謝らなくちゃいけない。僕は……本当に駄目だった。結局、君の名前も知らないまま終わってしまったんだ……」

 クロエは僕の真正面に立つと、そっと両肩に手をかけてきた。

 彼女は目を真っ赤に晴らし、止め処無く涙を流している。

「そうね……じゃあ、そんなに謝るんだったら一つだけわがままを聞いてよ」

「わがまま……? それは、どういう……」

「簡単なことよ。キスして」

「え……?」

「それで許してあげる……」

 僕の了承を得ないまま、クロエは僕の首に両腕を回すと、目を閉じた。大粒の涙がまた一筋こぼれた。

 かすかに、二人の唇が触れ合う。

 直後、僕の肩に乗ったクロエの腕から力がフッと抜けていくのを感じた。

 彼女の身体が垂直に崩れ落ちて行く。

 咄嗟に腕に力をこめて、クロエの体重を支える。危うくもつれあって転倒しそうになったが、四肢を踏ん張って堪えた。

 そのまま、彼女を傷つけないように、ゆっくりと二人一緒に地面に座り込んだ。

 ぐったりと仰向けになって、自分の腕の中でもたれかかったその「少女」の顔が目に入った刹那、僕は驚愕の余り、危うく大声を上げそうになった。

 静だった。

 クロエだったはずの彼女が、いつの間にか「智恵静」になっている。

 気を失っているようだ。

 全身が脱力し、頬が涙で濡れている。


 これは……つまり、どういうことなのだ……?


 猛烈な勢いで思考が回転し始めた。

 クロエ……いや静が気を失った瞬間、もやがかかったように現実感を失っていた頭の中が、嘘のようにクリアになったのだ。


 これは……決定的な糸口なのかもしれない。


 これまでに集まった、不可解なパズルのピースの群れ。

 それらが、次から次へと正しい位置に、音を立ててはまっていくような気がした。

 それこそ理屈を超えた直感で、一つの「単語」が、天啓のように頭に浮かびあがった。

 半ば無意識に、横たえた静の頭を膝に乗せたまま、自分の携帯をポケットから取り出してネットに繋いだ。

 その「単語」を入力して検索をかける。

 上位に引っかかったいくつかのページをざっと読んでいくうちに、その確信はさらに強まっていった。


(そういう……ことだったのか……?)


 最も重要な「あるピース」に関して、僕は根本的な勘違いをしていたのかもしれない。

 あの「PCに出現したテキスト」は


きをつけて

しずかにころされる

ふたり

しずかにころされる


 となっていた。

 僕はそれを「静に殺される、二人」という形に区切って捉えてしまっていた。

 しかし、きっとそれは間違っていた。

 正しくは「二人静に殺される」と読まなければならなかったのだ。


 「二人静」


 それは有名な「能」の題名らしい。

 源義経の恋人、静御前の霊魂が乗り移った女性が舞を行った。すると、静御前も姿を現して、まるで二人の女性が同時に踊っているように見えた、という物だ。

 つまり「そういうこと」だったのだ……

 僕は、あるいは自分が「幽霊である智恵静」が見えてしまっていたのではないか、とも疑っていた。

 そんなことが有るはずが無い、有って欲しくないと、個人的な感情では頑なに否定していた。しかし、窪塚が言っていたように、静が「人間のように見える幽霊」だと解釈した方が、数々の謎に説明がつくのだと、心の片隅では同意していた部分もあった。

 しかし「真相」はそれとは全く逆だった。

 僕には「生きている人間である智恵静が見えていなかった」のだ。

 ただし、彼女に霊が憑依している状態に限って。

 「霊感が強すぎて見えない」

 父はそう言っていた。

 しかし、まさか……


 防衛本能によって、あらゆる心霊的な現象を、感覚から排除してしまう。それで……?


 ……?


 馬鹿げてる……

 でも、そうとしか解釈しようがない。

「せん……ぱい……?」

 消え入りそうな声が僕の膝元から聞こえてきた。

 見ると、静が意識を取り戻し、薄目を開けていた。

「ここ……どこですか……」

 その様子を見て、僕は悟った。あるいは、「彼女本人」の記憶は失われているのではないかと。

「江ノ島だよ」

「そう……ですか……そんな所に……」

「教えて欲しいんだ、静。正直に答えて欲しい。君は、ひょっとして何かに憑依されやすい体質なのかい? 今もそうだったとか……」

 静はにわかに表情を曇らせ、僕から顔を背けた。

 その反応を見れば、答としては十分だった。

「また……なったんですね……」

「ごめん……気がつかなくて……」

「わたし……いつのまにか気を失って、勝手にどこかに行ってしまったりすることがあるんです。その間に、何をしているのか全く判らなくて……」

 静は気だるそうにそう言うと、ゆっくり身体を起こした。地面に座り込んだまま背を丸め、顔を両手で覆った。

「その他にも、家で色々とおかしなことばかり起こって……ごめんなさい……怖かったんです……先輩に変に思われるのが……ずっと……」

 静の声はやがて、嗚咽交じりになっていった。

 その様子を見ているうちに、彼女の身体を抱きしめてあげたいという、不埒な衝動を覚えたが、そんなことをする資格は自分には無いという自責の念が、何とかそれを押しとどめた。

 ならば、せめて慰めてあげようと思って、静の細い肩に手を添えようとした。

 しかし、掌が彼女に触れた瞬間、電流が走ったように、様々な「ビジョン」が大量に頭の中に流れ込んできた。

 静がこれまで送ってきた生活。

 その一部始終が「見えて」しまった。

 彼女は、れっきとした戸塚に住む「生きた人間」だった。父親はイギリス人と日本人のハーフで、母親はオーストラリア人。つまり「日本人の血が四分の一入ったクォーター」ということだ。

 思春期になる頃から、静はしばしば霊に憑依されて、奇妙な行動を繰り返してきた。それと同時に、家の中ではそれ以外でも奇怪な現象が頻発するようになった。家族は神主さんや霊媒師に頼んでお払いもしてみたが、全く効果が無かった。

 そんな生活が続くうちに、いつしか霊障は家族にまでおよび、母親は精神のバランスを崩して通院するまでになってしまった。今では、静は母親とできるだけ顔を合わせないようにするため、離れで生活をしている。もともと娘に対してやや淡白だった父親も、やがては彼女を恐れ、関わらなくなってしまった。霊現象のせいで、彼女の家庭は、お互いの「絆」をずたずたに壊されてしまったのだ。

 一人で離れに戻り、一人で食事を取り、一人で眠り、一人で起きて、また一人だけの離れに戻ってくる……

 くる日も来る日も、果て無く繰り返される孤独な生活……

 そんなビジョンが嫌というほど、頭の中に流れ込んできて、容赦なく胸をえぐられた。

 自己嫌悪や罪悪感の波が押し寄せて、僕を飲み込んでしまった。

 そんな彼女の苦しみや孤独も知らずに、一時的であっても、半信半疑であっても、僕は彼女の事を「恐れて」しまったこともあったのだ。

 静から思わず顔を背けた。

 それにしても、こんな経験は初めてだった。

 ふと、思った。

 これが「霊感」という物なのか?……と。

 父が言う「防衛本能」が壊れかけている。窪塚の死体を見た瞬間から、堤防が決壊したように、封じ込めていた霊感がむき出しになってしまっている。だから、こんな風に彼女に触れただけで様々な事が判ってしまうし、さっきまでは「クロエが憑依した状態の静」も視覚として見えるようになっていた。

 そういうことなのか……?

 ならば、僕が初めて静と出会ったのはいつのことだったか。

 五日前、家に帰る途中で、「ドサリと物が落ちる音」が背後から聞こえてきたことがあった。

 あれこそは、静がクロエに憑依されて、持っていたカバンを手から滑り落としてしまった瞬間だったのだ。僕は本能的に静の姿を「視覚から排除」してしまっていたが、全ての感覚を都合よくコントロールできるはずも無く、「彼女が直接身につけていないカバン」は「見えていた」ということではないか。同じように、静が部屋から消えてしまったと僕が思い込んでいた時、カバンや靴が見えていたことがあったのは、それらを「彼女が直接身につけていなかったから」なのだろう。

 こう考えていくと、これまでの多くの怪異に説明がつく。

 五日前に僕が部屋の鍵を外から開けた時、実際には静が僕のすぐ傍に立っていて、扉を開けると同時に、僕よりも先に室内に入っていったのだ。次の日の朝、僕が部屋を出る時も、本当は静がまだ室内に残っていたのだ。すると、あの時点では玄関に静の靴が置いてあったのだろうが、他人の靴に興味の無い僕がそれに気が付かなかったのは当然だ。その後で、静は我を取り戻して「内側から鍵を開けて」部屋を出た。だから、僕がその日の夕方に部屋に帰ってきた時には、入り口の鍵が開いていたのだ。

 しかし、それでも全てのパズルのパーツが、疑問の余地無くはまり込んだ訳では無い。

 例えば、PCに残されていたメッセージには、何の意味があったのだろうか。

「ふたりしずかにころされる」

 という文が、僕に危険を知らせる警告なのだとして、それは「誰が」残したのだろうか?

 仮にあの夜、静に憑依したクロエが「二人静」となって、僕に馬乗りになり、首を絞めて殺そうとした……とすると……?

 あるいは、僕が眠っている間に、静が夢遊病のようにパソコンを操作して、「静本人」が無意識のうちに、あのテキストを打ったのだろうか。僕への警告として。

だとすると「クロエの霊が僕を殺そうとする理由」とは?

 さっき、恋をする普通の生きた女の子のように僕と「デート」をしたクロエからは、殺意など微塵も感じられなかった。いわゆる「悪霊」の類だとは、とても思えなかったが……

 しかし、彼女の霊に「二面性」があるとすれば……?

 クロエの霊がさっき見せていなかった裏の面には、僕を殺そうとする動機が潜んでいたとすれば……?

 「嫉妬」

 という単語が、頭をよぎった。

 いや、まさか……

 全ては仮説に過ぎないのだ。

 とにかく、決定的な答はどこにあるのか。

 その在り処として、僕には一つの心当たりがあった。

 ずっと、心に引っかかっていた、ある「場所」のことだ。

「静……『三角病院』の場所は判る?」

「……」

 いまだ意識が不明瞭なのか、静は虚ろな顔をしたままで、僕の言葉をすぐには消化できていないようだった。

「そこに行きたいんだ。知っていたら教えて欲しいんだ」

「……三角病院……」

「そうだよ」

「……判ります……私は、確かにあそこに行きましたから……でも何で?」

「クロエはそこで死んだ。その現場にこそ、全ての答があるような気がする。僕は それを見極めなくちゃいけない。きっとそうなんだ」

「じゃあ……わたしも行きます……」

「君も?」

 それは、耳を疑うような言葉だった。これまで、常に陽炎のように存在感が希薄だった静が、初めて確固とした意思を示したように感じられた。

「私にとっても、それは大切なことなんだと思います。あそこにもう一度行ってみたいんです。一体、あの時何が起こったのか、クロエはどうなってしまったのか……私こそ知らなきゃいけないって……そんな風に思えるんです」

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