~ epilogos ~  (ミサイルどーん!)

 魔核の爆発で俺は命を失ったはずだった。


 だが実際にはそうではなかった。


「気がついた? 石神君?」


 ぼやける視界が徐々にうっすらと鮮明になってくる。


 武藤さんの顔が間近に見える。


 俺の命……まだ……残っていたのか……。


 手足に痛みは感じるものの、致命には至らないことを本能で理解する。


 後から聞くところによると、俺は魔核の爆発に巻き込まれ、四散――どころか数十万もの破片に分割――したらしい。


 が、武藤さんが治癒魔法で治療してくれたという。

 エルーシュに魔力を借りて。

 極端に成功率の低い、蘇生魔法とでも呼ぶべきべらぼうな何度の魔法だ。


 賭けに勝ったといってしまえば味気ないが。


 こうして再びみんなの元に戻ってこれたんだ。


 だが、上空から飛来する物体が全てを台無しにした。


「あれは! ミサイル!?」


 ミサイルどーん!


 さすがの武藤さんでもミサイルに対抗する術は持っていなかったらしい。


 ああ、ミサイルどーん! 俺どーん! ミエラとかどーん! 武藤さんどーん!


 

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学園天使としがない魔力タンク 東利音(たまにエタらない ☆彡 @grankoyan

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