第4話 殺戮の美姫・その2

 現在、中宮なかみや駐屯地の正門には、常時ふたりの歩哨が立つことになっている。


 もちろん自衛隊員だ。駐屯地本来の機能がマヒし、警察と特災対との三組織合同本部になったとはいえ、敷地内の主導権まで明け渡したわけではない。

 以前より大幅に減ってはいるものの、戦車や迫撃砲をはじめとする重火器・兵器類が、ここにはまだ配備されているのである。


「戦後の国際情勢を見据えての、通常装備の分散保全」

「私掠軍と接触した場合の駐屯地内施設・組織の警衛」


というのが表向きの理由だったが、一般の隊員たちは、彼らの任務が万一のさいの暴徒鎮圧であることに、うすうす気づいていた。


 もっともこれまでに、被災者の群れに銃を向けねばならなかったことはない。いくつかの都市では、暴徒化した市民と警察とのあいだで衝突が起きたそうだが、すくなくともここ平鹿ひらか市では、そんな心配は無用のようだ。

 隊員たちはみな、当初の緊張感から徐々に解放されつつあった。


「くそ、あのひげ野郎……」


 歩哨として立っていた若いニ等陸士が、口のなかでつぶやいた。


「……なんだ。何かいったか?」


 反対側に立つ三〇がらみの三等陸曹が、二等陸士に声をかけた。


「あ、いえ。なんでもないっス」


 陸士はあわてて返事をすると、ふたたび姿勢を正して、ずり下がってきた八九式小銃を肩にかけなおした。


 彼はきょうの夕方、特災対の隊員のひとりとサイコロ賭博をやったのだ。サングラスに不精ひげというなりをした、いかにもうさん臭い、いいかげんそうな男だった。

 その外見に、


「どうせたいした奴じゃあるまい」


とたかをくくって煙草をかけたのだがあっさり負けてしまい、それを取り返すために賭けた、虎の子のウイスキーのポケット瓶まで巻きあげられた。実力――もちろん「賭けの」ではないが――で奪い返そうとしたちょうどそのとき、上官が通りかかり、結局まんまとせしめられて、仲間たちの前で大恥をかいていた。


 いまの時世では酒も煙草も貴重品だ。彼は以前、治安維持のために入った街でやっとそれらをくすねてきたのだが、両方とも手つかずで巻きあげられたのでは、何のためにこれまで上官の目をごまかしてきたのかわからない。


(いっそ、今から小便とかいってなかに戻って、銃で脅してでも奪い返してやろうか)


 口のなかで舌打ちしながら、そんな物騒なことを考えはじめる。

 そのとき、暗い道のむこうから、人の足音が聞こえてきた。


「ん……」


 ふたりは、そちらへ顔をむけた。

 足音は、ゆっくりと近づいてくる。


「誰カ!」


 近いほうに立っていた陸曹が、暗闇にむけて誰何した。だが応えはない。

 陸曹が、ベルトに差していたマグライトで暗闇を照らすと、光のなかにひとりの女が浮かびあがった。


 ふたりは、その女の姿に息をのんだ。

 風にゆったりとたゆたう、長い銀色の髪。折れそうなほどにほっそりとくびれた腰。

 微妙に肌に寄り添い、ボディラインを強調した魅惑的な衣装に身を包む女の顔は、身震いするほどに美しい。


 男たちは放心した。腕からは力が抜け、構えていた小銃がだらりと下へ向いた。

 女は、舞うように優雅な足取りで、ふたりへ歩み寄ってくる。

 目の前で立ちどまった女を見て、陸曹はごくりと喉を鳴らして唾をのみこんだ。すぐそばで見ると、まさにの美人だ。いや、それを通り越して、一種異様な迫力さえ感じさせる。


 女が口元に浮かべた小さな笑みに、陸曹は身も心もとろけそうになった。だらしなく鼻の下が伸びた。


「ねえ、あなた……」


 女の、形の良い、いくぶん小振りな朱唇が動いた。透明感のある美しい声が男の耳朶を打ち、その心地よさに男は天にも登る心地になった。


「は、はいっ」


 男は、年甲斐もなくうわずった声で返事をした。


「……死んで」

「は?」


 自らの命の火が吹き消されようとしていることに、男は最期まで気づかなかった。


 ぶきりっ。


 いやな音がした。それは男の頚骨が砕け、筋肉がちぎれた音だった。女が男の喉首をつかみ、そのまま握り潰したのだ。


 その美しさからは想像もつかないほどの怪力だった。


 ひきちぎり、高々と捧げもった男の生首から、生温かい血が女の腕に流れてくる。心臓は哀れにもまだ拍動をつづけ、淡い月の光のもと、首の動脈から間欠的に吹きだす血はまるでシャワーのように女の身体に降り注いだ。


 女はうっとりとした表情で、それを受けとめている。


 陸士は、呆然とその光景を見つめた。全身から力が抜け、下あごがだらんと垂れさがる。

 突然の残虐な祭宴に、なにが起きたのか、とっさに理解できなかったのだ。

 やがて、男の体は地面に倒れた。

 しばらく痙攣していたが、すぐに動かなくなる。

 女はつまらなそうに死体を一瞥すると、生首を放りだした。


「う……わ……」


 ようやく目の前の惨劇の意味を飲み込んだのだろう、陸士は大きく目を見開いたままがたがた震えだした。必死で小銃を向けようとするが、銃口がぶれて安定しない。

 その声に女が向きなおった。

 美しい顔は血に濡れそぼって鈍く光り、女は新たな獲物を見つけてうれしそうに目を細めた。


 それは、血が逆流するような凄絶な笑みだった。


「うわーーーっ!!」


 今やたった独りとなった陸士が絶叫をあげる。彼は小銃を腰だめに構えると引き金を引いた。五・五六ミリの弾丸が音速の壁を突き破り、女の顔といわず腹といわず、滝のように吸い込まれてゆく。

 しかし女は倒れなかった。いやそれどころか、弾倉にある弾丸をすべて喰らったにもかかわらず、その身体は小揺るぎもしていない。


(ば、馬鹿な……!)


 見開かれた陸士の目は、真円に近かった。彼の全身を冷汗が濡らし、戦闘服が皮膚に張りついていたが、そんなことには気づきもしなかった。


 からんからん……


 軽快な金属音とともに、女の身体の寸前から、陸士がたったいま撃ち放った八九式小銃の弾丸が、アスファルトの上に次々と転がり落ちてゆく。

 驚くまいことか。女は己に向けて飛んでくる弾丸を、その伸縮自在の銀髪ですべて受けとめていたのだ。


 陸士は驚愕と恐怖に、もはや悲鳴ひとつ上げることもできなかった。怯えきっていうことをきかない己の体を必死で動かし、駐屯地内へ逃げ込もうとよろよろ歩きはじめる。自分では走っているつもりなのだが、その動きは恐ろしく緩慢だった。


 しかし三歩目を踏みだしたところで、彼の逃走は終わった。

 女の銀髪が伸びて一瞬のうちに陸士を薙ぎ払ったかと思うと、陸士の体はまるでバランスの悪かった積み木細工のように、胴も手足もばらばらになって地面に崩れ落ちた。

 あたり一面に血溜りができて、風の運ぶその芳香に女は鼻をひくつかせ、酔い痴れた。


 女の名は、ネルガ。

 私掠軍の最高幹部にして、その首領ベスティアの実の妹である。

 その残虐極まる性格のために、おなじ私掠軍の兵士にすら忌み嫌われている殺戮の美姫。


 アルブクークのなかから敵の世界を砲撃するだけでは、彼女は己の加虐性を満足させることができなかった。だからときどき、こうして侵略途上の世界に降りては、抵抗する原住民を片っ端から虐殺していたのだ。


 先ほどの銃声が聞こえたのだろう、ネルガの立つ正門へサーチライトが向けられた。小銃を構えた隊員たちが、何事かと走ってくる。

 ネルガはうれしそうに口の端をつり上げると、駐屯地の敷地内へ足を踏みいれた。


 楽しい狩りの時間がはじまるのだ。






 簡易ベッドの上で仮眠をとっていた貴音たかねは、外から聞こえてくる火薬の弾けるような音に顔をしかめて、寝返りをうった。


「ん……なにさわいでるのよ、もう……」


 しばらくは夢うつつをさまよっていた貴音だったが、それからすぐにサイレンが鳴り響きはじめ、しかも先ほどから聞こえる音がどうやら小銃の発射音らしいと気がついて、簡易ベッドから跳ね起きた。


「なに、いったい……!?」


 窓からは大量の光があたりを照らしているのが見える。小銃の音にまじって、赤い光とともに爆発音が轟き、プレハブも振動でがたがた揺れた。

 貴音は、あわてて窓辺へ駆け寄った。

 幾条ものサーチライトの光が、敷地内を照らしだしている。デスクからオペラグラスを拾いあげてのぞきこむと、爆煙の向こうに誰かが立っているのが見えた。


 その人影へ向けて、周囲に陣取った自衛隊員たちが、さらに小銃を発射し、グレネードを撃ち込んだ。

 爆発した炎と煙で人影は見えなくなったが、すぐに煙を割って姿を現すと、隊員たちへ突進していった。


貴姉たかねえ、何が起きたの?」


 この騒ぎにやはり目を覚ました結衣ゆいが、怯えた様子で貴音に声をかけた。


「わからないわ。こんなことが……」


 貴音は、結衣を安心させようと思ったが、動揺を隠すことはできなかった。いま放たれたグレネードは、たしかに命中しなかったか?


 サーチライトの放つ光がしっかりと人影を捉え、その姿を貴音ははっきりと見て取ることができた。若い女だ。表情や顔の細かい特徴までは、倍率の低いオペラグラスでは判別できないが、女の髪が銀色であることだけはわかった。


「!!」


 貴音は声にならない叫びをあげた。オペラグラスのなかで、女の髪がやおら何メートルも伸びたかと思うと、自衛隊員の体を横一閃に断ち割ったのだ。

 犠牲になった隊員の体が寸断されて宙を飛ぶ。ロープのようなものがいっしょに飛ぶのが見えた。

 犠牲者のはらわただった。


「きゃっ……!」

「結衣、見ないで! すぐに服を着なさい!」


 貴音は、体を凍りつかせて外の戦闘に見入っている結衣を窓から引き離し、奥へと押しやった。自身もタンクトップ姿なのに気がつき、あわててベッドぎわに脱ぎ捨ててあった迷彩作業服をひっつかみ、袖に腕をとおした。

 間断なく聞こえてくる銃声が神経を逆撫でする。彼女は舌打ちした。


「結衣、松代と通信をつないで! いそいで!」

「は、はい!」


 結衣は無線に飛びついた。

 と、ガラス戸を乱暴にあけて、哲夫てつおがプレハブのなかへ飛び込んできた。


「おい貴音ちゃん、起きてるか!?」

大垣おおがきさん、いったい何があったの!?」

「わからん。正門のほうから銃声が聞こえてきて、それからいきなりドンパチが始まりやがった。さっきの見たか? グレネード食らっても死なねえなんて、人間じゃねえぜありゃあ」

「人間じゃない?」


 貴音は、哲夫の言葉をくりかえした。


「ああ。正真正銘の化けもんだ。ここもやばいかも知れねえぜ」


 哲夫は、ふたたび視線を外へ転じた。

 すでに相当な数の弾丸を浴びているはずなのに、銀色の髪の女は平然としていた。自分へ向けて小銃を撃ち放つ自衛隊員を伸縮自在の銀髪で捉え、ズタズタに切り裂いてから放り投げる。

 まるで、子供が遊び飽きたおもちゃを捨てるかのようだ。


「冗談じゃないぜ、おい……」


 哲夫はこめかみをひくつかせた。さっきから、首の後ろ、ぼんのくぼのあたりがむずむずして仕方がないのだ。こんな感じがするときは、いつもろくなことがない。得意の賭け事をしてもかならず負けるのが、ここがむず痒くなるときだ。


 客観的に見れば、自衛隊のほうがはるかに有利だろう。重火器類を備えた百名ちかい戦闘集団に対し、敵――敵!? しかし、いったい何者だ!?――はただのひとりなのだから。

 だが、冴えた勘の持ち主である哲夫には、この戦闘の終わり方がある程度わかりかけていた。どう考えても、とっとと逃げだしたほうがいい。負けるとわかっている戦いはしない、それが勝負の鉄則だ。


 しかし、貴音はまったく別のことを考え、熱心にオペラグラスをのぞきこんでいた。

 哲夫が言った「人間じゃない」という言葉が、どうにもひっかかっていたのだ。


 ――もしかしたら、あれが!


 熱いひらめきにも似た思いで、貴音は女の戦いぶりを注視していた。女が犠牲者の首を切り飛ばしたときも、四肢を裂かれて悲鳴を上げる自衛隊員にとどめを差す瞬間も、貴音は目をつむらなかった。あの地下鉄で見たものにくらべれば、そんなものがどうだというのか。


私掠しりゃく軍……!」


 貴音の喉の奥から、くぐもった声が漏れた。怒りと憎しみが心の奥から吹きだし、出口を探し求めていた。


「た、貴姉! 松代とつながったわ!」


 結衣の叫びに、貴音ははっと我に帰った。


「貴音ちゃん、ひととおり報告しおわったら、ここからずらかるべきだぜ」


 哲夫が釘を刺す。


「わかってる。結衣、データをまとめといて。すぐに警察本部へ移動するわ。……なに、何の音!?」


 上空を飛び越えていくローター音に、貴音は天井をふりあおいだ。


「攻撃ヘリだ!」


 窓から空を見やった哲夫が叫んだ。






「むっ」


 ネルガは、建物の裏手から、風切り音を上げながら何かが空を飛んで近づいてくるのを見てとった。


「“ガンシップ”とかいうやつか……。おもしろい、この世界の連中は弱すぎるので飽きてきたところだ。せいぜい余興を見せてもらおう」


 ネルガは不敵な笑みを浮かべると、飛んでくるコブラに真正面から対峙した。


「あれだ! あの女だ!」コブラの操縦手が叫んだ。


「化物め、バラバラにしてやる! みてろっ」


 銃手が兵装の安全装置を解除して、火器管制システムをONにした。ヘッドアップディスプレイの中心にネルガの姿が捉えられる。

 機首下部で二〇ミリ機関砲のターレットが即座に反応し、砲身がネルガへと向けられる。だが、


「何だ、止まった!?……砲身に異常!」

「どうした!?」操縦手が叫ぶ。

「ターレットがこれ以上回らない!……給弾装置にも異常! くそっ、どうなってやがる!」


 計器上で、警告を示す赤い表示が次々に現れる。銃手は半ばパニックに陥りながら火器管制システムをチェックした。だが警告ランプは消えてくれない。

 一方地上では、ネルガが舌打ちしていた。


「ジェミトめ、余計なことをっ」


 コブラの機関砲に、ジェミトが取り付いていた。砲身を怪力でぎりぎりとねじ曲げ、コブラの機体下部にも手を銛のように突き込んで、給弾ベルトを機体から引きちぎっていく。


「空力でしか空を飛べない機械は脆いな。楽しむほどにもならん」


 嘲笑を浮かべつつ、ジェミトはターレットの基部に太い腕を突き入れた。ワイヤーや配線を手当たり次第に引きちぎり、つづいて金属の回転軸を握り込むと、握力にものを言わせてへし折りにかかる。

 だが、彼の自由にできたのはそこまでだった。


「失せろといったぞ、ジェミト! 私の狩りの邪魔をするんじゃない!」

「おっと。本気で怒らせるのはまずいか」


 地上からの殺気に満ちた怒声に、ジェミトは苦笑した。機体から腕を抜くと、二〇ミリ機関砲の砲身からも手を離す。

 そのまま地上へとダイブする。


「手伝って叱られるのでは、かなわんな。一足先にアルブクークへ戻るとするか」


 十数メートルはある高さから難なく着地すると、ジェミトは腰のベルトに手をやった。そこから一気に黒い渦がひろがり、ジェミトの姿は渦とともに一瞬で消え失せた。


「だめだ、バルカンの反応がない!……ロケット弾を使う! もう一度目標にアプローチしてくれ!」


 コブラのコクピット内で銃手が叫んだ。操縦手がコブラを旋回させ、ふたたびネルガ攻撃の軸線を合わせる。


「照準よしっ、発射!」


 銃手がボタンを押す。つぎの瞬間、機体両側の安定翼に吊り下げられたガンポッドから、七〇ミリロケット弾が連続発射された。火を噴く弾頭が、つぎつぎとネルガに襲いかかる! 操縦手も銃手も、あの得体の知れない“化物”を屠ったと確信した。

 だが、ネルガの唇端は喜悦に吊りあがった。


「馬鹿め!」


 ロケット弾が飛来するより一瞬早く、ネルガは銀髪をまるで真綿のように正面へ張りめぐらすと、ロケット弾をそのなかへと包み込んだ。


 そして一筋ひとすじの髪を、燃焼ガスを噴射しつつ迫るロケット弾へ瞬間的に寄り添わせ、まるでレールで導くように、弾頭をあざやかに滑らせた。

 振動による起爆や、弾頭同士での接触をさせないように細心の注意を払いつつ、なおも突き進もうとするロケット弾の弾道ベクトルを一八〇度修正する。


 ネルガを爆砕するはずだった十数発のロケット弾は、まるで魔法のように、そのすべてが駐屯地内の建物へと跳ね返されていた――ただ一発、コブラを狙ったものをのぞいては。


 自分たちの放ったロケット弾がそのまま帰ってきたことを、コクピット内のふたりが知覚する暇があったかどうか。ネルガはこれだけのことを、たった二秒でやり遂げてしまったのである。


 ロケット弾は平面キャノピーを突き破ってコクピット内で炸裂し、コブラは炎に包まれながらネルガの頭上を飛び越え、地面に激突して爆発した。

 そして、ネルガの放ったロケット弾は、自衛隊宿舎へ雨のように降り注いだ。つぎつぎと爆発がおこり、たちまち宿舎全体が炎に包まれる。


「ははははっ」


 ネルガはとても楽しそうに笑うと、ゆっくりと宿舎へむけて歩きだした。


 すでに全身は哀れな犠牲者たちの血で染まり、鮮明な赤だった衣装の色は、どす黒いそれに変わっていた。細くしなやかな指を染めあげている、ねっとりとした血を淫靡に舐めあげ、ネルガは恍惚とした表情になった。


 身体は激しい情欲になぶられて火照り、呼吸は興奮のあまり、浅く震えている。一足ごとに着衣がよじれ、血にどっぷりと濡れた重みをネルガは肌で実感した。そのたびに背すじをぞくぞくするような快美が走りぬけ、細腰がさらなる血を欲してうずくのだ。


「ああ……おいで、可愛い小羊たち。お前たちは祭壇に捧げられる生け贄となるために、真っ赤な血潮でわたしの身体を美しく彩るために生まれてきたのよ……」

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