「人は熟慮の末にそれでもその選択を間違える生き物だよ」・選挙 識別するゲーム

キサラギ:ひとつ思ったんだが。この話、ちょっと持って帰って家で調べてみてからもっかいやるか?


マコト:フム………


ヒカル:ノー!!


ミドリ:流石にそこまでやる気は…。


シュウ:やってもいいですけど、ちと苦しいですね。楽しくやりたいです。


スイ:……………


マコト:…うん、今日だけで済ませよう。そもそも終わることがない話だし。もう少しだけみんなの意見が出尽くしたなと思う時点でやめることにしよう。


キサラギ:…そだな。わり、言ってみただけだ。ん~…あ、はい、とっかかりの問題提起として。今じゃ、『国の力を行使すること』とかそんな『巨大な力をどうこう』なんてまず『魅力』とか『有用性』が見いだせないだろ。核発射スイッチがボタン一つとかの話じゃねぇけど、ネットの普及とかスマホ、物事の利便性の加速でいろんなもんが簡単に世界を飛び回ってるし、巨大な力とか金が光の速度で跋扈してる。そんな世界で国の力、そのきれっぱしを持つという自覚とか感覚って見えにくいとかあるよな。


シュウ:何か話題になることつぶやけばRTが数千数万広がりますしね。ラノベは編集者さんのいるとこがきっちり見てますけど、なろう系のものは最初からステータスカンストとかのオレTUEEEな話がよく好まれてますからね。征服感というか全能感というか、みんなどっかで魔王とかやってみたいんでしょうし、意外と簡単に味わえたりできます。そもそもここは『お客様は神様』になれる国ですよ?


ヒカル:ユーチューバーになりたい!


キサラギ:それで、さっきシュウが言ったように政治で何かこちらに利益が見えることや結果を提示できればいいが、たいていそういうものって数年法案が可決・施行されて影響が浸透してから実感も感じない位薄まってるから、コミケと違ってかなり難しいところなんじゃないか?


シュウ:あー…郵政民営化とかマイナンバーとか…仕組みもよくわかってないままですね。東日本大震災が起きた際に道路の復旧を一週間程でできたのは各社に区間をあらかじめ取り決めておいたとかあったって聞いた時はグッジョブって思いましたけど…災害とかいざって時でないとありがたみを感じないとか…なかなか難しいですね。


ミドリ:仕組みわかってないの?じゃあ『場』を作ろうにもその説明から?それじゃあみんな避けるわ…


マコト:うーん、そもそも『理解を広める』ところから必要ってことなのかな…。しかしそれは…


シュウ:お勉強の大好きな人しかダメですね…。


ヒカル:にょろーん……。……………スモークチーズはあるかい?

シュウ&キサラギ:ない

マコト:おやつかい?すまない、私はあまりまだ舌が受け付けないので飲まないんだ。付け合わせ等のものはここにはないよ。

ヒカル:にょろーん……にょろーん……にょろーん…………。


キ:突破口…


シ:糸口…その前にすいません、そもそもキサラギさんの今言った話ってせいぜい中世とか戦国時代の思想とかじゃないですか?もう600年位経ってますし、誰も支配とか王権制度の愚かさとかDNAレベルで理解してると思います。


マ:ふむ…。………そうだね…今の時代は力を振るうんじゃなくて、みんながみんな『不公平が無いよう』に、『平和に向けて』の法案や決まり事を求めて、それを決めてく為の代表者を選ぶというのがやはりあてはまるんじゃないかな?


キ:ん~そうだけど、それだとなんかいまひとつつまんねぇんだよな…


ミ:政治が面白いと思わないからこうして話してるんでしょ?


キ:そうだった


シ:ネガティブに向かっちゃいますが、面白くないのはみんな自分のことを考えてて、自分が大事、自分の抱える問題をどうにかしてもらおうとしてるからじゃないですか?それで結局どっかの海賊会議みたいに自分に一票してるんですよ。あるいは「もういい!」って

面白ければ僕はエリザベススワンに一票入れますけど。


キ:オレだったらジャックに一票絶対入れたな♪


マ:あー…

ミ:話脱線…


ヒ:…あ、はいはいはい!


キ:何だ?

シ:そろそろ叩くよ?


ヒ:違うよ違うよ、思い出したことあってさ。みんなTEDは知ってる?


キ:あの下品なぬいぐるみか?

シ:目の前に現れたら迷いなく蹴り飛ばせるマスコットキャラ、現在チャッキーと同立第一位のキャラだね。


ヒ:違うよ違うよ違うよ!そっちの話もしたいけど!ぼくが言ってるのはTEDカンファレンス!とりあえずこれ見て!


Coding a better government 「コーディングでより良い政府を作るbyジェニファー・パルカ」

https://www.ted.com/talks/jennifer_pahlka_coding_a_better_government?utm_source=twitter.com&utm_medium=social&utm_campaign=tedspread


ミ:これ…どうやって見んの?

ヒ:まぁパソコンで?こうしてURL、ドラッグ・コピーしてぺいする感じ?

ミ:言語これどうなってんの?ごめん、英語無理

ヒ:えっと…動画の外の右下にコメントのマークでsubtitlesってなってるとこに日本語てあるからこれクリックで…


~しばらくお待ちください~


ス:………………………。

キ:……………………………………………。

ミ:へー……。


キ:TEDねぇ…これ会員に毎年80万位払うんだっけ?


ミ:何それ?!!


シ:金持ち達の道楽ですよ。まぁ、未来を考えてる資産家達と言った方がいいでしょうけど。ぺっ


キ:抑えて、ボンビーボーイ


ミ:これ結局なんなの?


シ:プレゼンです。世界最先端のね。


キ:業界は幅広く科学者や音楽家、映画監督とかまで出て自身の発見やその思想について語ってる。まぁ見てて飽きねぇな。


シ:NHKで『スーパープレゼンテーション』って番組でいつもやってますよ。知識が広まればいいなってことで有志でネットでも動画をまとめて随時翻訳作業もされてるみたいです。つまり庶民でもちゃんと合法的にタダで見られる。アプリでもありますからスマホでも見れます。


マ:これは…なかなか奥深いものを持ってきたね…。一回見ただけでは理解が難しいな…。


ヒ:あー難しく考えないで。ぼくが言いたいのは政府でできることとぼくらでできること、その辺に関しての呼びかけの辺りだから。


キ:ヒカル、お前さんが面白いもの好きだってのはわかってるが、これが…つまり…何だ?


ヒ:このプレゼンではスマホを始めとしたパソコンで使うようなソフトより小さくて簡単に作られてるアプリで小さなことだけどいろいろできて、それはかなりぼくら市民に近いところで使えるってことを言ってて。


ミ:ごめん、話折るようだけど、アプリとソフトってどう違うの?


キ:ソフトが映画、アプリがツイッターの30秒動画

シ:ソフトが公式出版、アプリが同人出版

マ:ソフトがスタバコーヒー、アプリがインスタント


ミ:あー…なんかわかった。続けて


ヒ:えっと、とにかく選挙で投票する時、考えないといけないのは、まず、自分のことではあるけれど、そこに、ん~…共通…共有…同じように問題を抱えてる人がどれだけいるのかなって考えることがちょっと大切じゃないかな?って


シ:共有…共通…その範囲が、地域で市で県で国で、ってどれくらいの規模の問題か考える…か…


ヒ:一度こう考えるんだよ、「この問題ってそこまで持っていく問題?」「他にも同じ問題抱えてる人ってどこにいるだろう?」って


シ:みんな考えてるんでしょ…で、この現状。


ヒ:じゃ、もっかい。


シ:………………。

ス:………。

マ:………………………。

キ:………………。

ミ:もっかい…ねぇ…


ヒ:………もういっかいもういっか~い♪もういっかいもういっか~~~い♪


シ:うるさい!お前を打ち上げるよ!!

キ:やめとけ、どうせきたねぇ花火だ


マ:ふむ。つまり妥協点というか、国にどこまでやってもらうか…違うなぁ…


ミ:そんなに難しいこと?


マ:?


ミ:要は自分達でできることをちゃんとやって本当にできないことをしてもらおうってのがこの動画で言っててヒカルの言いたいことなんじゃないの?


ヒ:ありがとうミドリ姉さん♪


マ:つまり…知る…『識別』かな?『理解を広める』ことにつながるね。


シ:『識別』…………分別の間違いじゃなくて?


キ:お前にやる選挙権はねぇ!(ペシ)


シ:痛…


ヒ:そんでもうちょっと言うなら、やっぱりみんなで生きていくなら助け合いなんだよ。なんか困ってそうな人がいたら声かけてみるとか。宇宙船、地球号♪


シ:ヒカル先生。そう言って捕まった事案が起きてまーす。


マ:ふむ…確か…、110番(2015年)に841万、内緊急性のないものが184万件。119番(2014年)に約842万件、内出動件数598万、不急だったものが267万、不要不急合わせて全体の約7割で511万件…。


シ:そんなに不審者が?!!!

ミ:えぇ………

ヒ:ウヒョー♪


マ:あ…いや、通報件数と比較的緊急性のなかったものの話だよ。つまり、近くにいて声をかけてれば解決したかもしれないものが約700万件毎年起こっている。


シ:あ……なんだ…びっくりした…。


キ:そんなにあってたまるかよ…ってか声かけまくってるオレも捕まっちゃうし

シ:そりゃキサラギさん女性だし、(ちっこぃ)…見た感じ怖くは見られないでしょう?

キ:(ふふん♪)


ミ:けど、この数字、少なくないでしょ…


シ:0にはできないにしても、これにも税金使ってるんですよね?


マ:119番で不急だったものはつまり救急車が出動しちゃってるからね…


ヒ&シ&ミ:うわぁ………


ミ:自分達で病気とか急に具合の悪くなった人を診て判断できればいいだろうけれど…


シ:生活の質ってどこまで上げれてどこまでできなくていいんでしょうね…


キ:まぁそこも隣人との話し合いじゃね?


シ:人とのつながりが薄くなってる昨今でやっぱそこに行き着きますか…。学校とバイト位でしかつながりなんてないし、地域とかの意識って正直あまり持てませんよ?ここまでの話として政治を考えるには人の輪を広げろってことでしょ?隔たりというか知らない人はほんと知らない人達のまま。出会うことがないですよ


ミ&ヒ&キ:うーーん…


マ:最近、地域と言えばワークショップなんてのがあるよ?


キ:あ、それだ。


ミ:何それ?


マ:地域活動だよ。決まった日に集まり、話し合ったり何をするか決めてそこに住んでるみんなで何かするんだ。


ヒ:何かって?

ミ:ボランティア?


キ:地域に何が必要かとかいろいろあったなぁ。ボランティアとはちと違うな、主にスキルアップな面が強い。老若男女いろんな人間が参加、まぁ誰でも基本参加OK。規模や趣旨によっては市役所とかの人間も顔出すし、主催者だったりする。なんにせよワークショップの肝は地域交流が大きい。何度も繰り返し会合なり活動をしていってそれを通して互いを知る。相互理解がどれだけ重要かは今さっき以上に知ってるだろ?おまけにシュウが言った学校・仕事場以外でのつながりができ、地域での問題をそっくり掘り出して理解できる。


マ:うん、地域で、そこで解決できるならそこで行い、何ができないか、浮かび上がる問題を洗い、上・政府に委ねることができる…と、それはそれ以上ない活動だろうね。


ヒ:へぇ…うちのとこにもどっかやってんのかな…


マ:探してみるといいよ。


キ:学生・ガキの内はまずはなんでも体験だ


ヒ:うん!


シ:ってうおいっ!(ガシ)


ヒ:何?


シ:なんでもう帰ろうとする?


ヒ:え?早速家の近所で行われてるワークショップを探しに…


シ:まだ今日の議題は終わってない


ヒ:え~…………



つづく


【なんか見てたもの】

119番、「不要」「不急」の通報が7割

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160127-OYTET50054/

緊急性ない110番、依然2割超=184万件、相談は「#9110」に

http://www.jiji.com/jc/article?k=2016011000014&g=soc


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