第三話:「呼鈴」-Kemo sabe-

【前回までのEje(c)t】

ようやくコーディが目覚め、平穏な日常を取り戻せると思ったクロセ。だがそう思った矢先、現れたのはspringこと日和だった。


「借りがある子がいたわよね? あれー、誰だったかな?」


「どっか連れてけ!」



彼女に強引に引っ張り出されたのは、指定第8地区に新たにオープンした施設、百合花の塔グラス・リリィ


「どうしてコーディがここにいんの?」


「まるで私がここに来てはいけないみたいな言い方ですね」


当日、日和と同じく、コーディは強引についてきてしまう。とはいえ、久しぶりに平穏な日常を、二人は満喫することに。

だがそこに飛び込んできたのは、外側中毒アウターホリック警告。なし崩しに、クロセは再び排出者イジェクターとして戦いにおもむくことに。


飛び込んだ先では戦闘機シミュレーターによる激しい空中戦が繰り広げられていた。


爆炎が空に轟くなか、クロセとコーディは懸命に戦闘を続け、アウターホリッカーの策略にさらされながらも、ついに排出イジェクトに成功する。


現実に帰ってきた二人は、互いの信頼を確かめ合うのだった。そこに突然、日和から通信が入る。コーディとクロセが二人でいたことに、日和はご立腹のようだった。


だが、突如として通信は途絶える。エラーの警告表示だけが、無機質なディスプレイに浮かんでいるばかりだった……



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