No.047 コモ・ローブ

――コモ・ローブ――


目:エートル

科:エートル

属:コモ・ローブ

種:コモ・ローブ

学名:ゲネスタンマン

俗名:普通のローブ、白い実をつけるローブ、ラヴァンドラの守り人

艸銘:守るべきものを見定める目


【特徴】

常緑樹。数あるローブの中でもポピュラーな種。同時に、ローブの二大系統の一つであるコモ・ローブ系の代表種でもある。成木の高さは40トリュームから50トリューム(1トリューム:肥育用の家畜であるウォロフの腸の長さを基準とした単位。大人の歩幅で十歩くらいの長さ)程度。主に大陸の中部から南部にかけて見ることができ、「巫女みこ風」と呼ばれる季節風が吹くラヴァンドラでは重要な防風林としても活躍している。幹は薄い褐色で、やわらかくみずみずしい葉をつけるのが特徴。秋には白い実をつける。


【利用】

丈夫なだけでなく可塑性かそせいが高く加工がしやすいため、用途はさまざま。建材をはじめとして農耕具や食器といった道具の素材としても用いられることが多い。は中身を調理して食べることもできるが、苦味が強いためあまり好まれない。


〈リンネのメモ〉

この図鑑にはさも建材としてもよく用いられていたかのように書かれているけれど、以外でコモ・ローブを使って家を建てているのは見たことがないな。来る途中に大きな森があったから、きっとそこから切り出して来ているのだろう。ああ、少し立ち寄っておけばよかったよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る