作品全体を通して、さざ波のような穏やかな雰囲気が流れています。登場人物達の関係、心情、そして文章そのものが、月明かり照らす夜の海を脳裏に浮かび上がらせます。『人魚姫』というテーマを元に、これからどう執着へと向かっていくのか。期待しております。
文体や雰囲気がとてもよくて読んでいて心地がいいです。会社の件のつらい描写もありましたが、次の泣いているシーンで私自身もいっしょに泣けたようにつらいのがふっと消えていきました。人魚姫は悲しい物語ですが、この彼女はどうなるでしょうか。続きを楽しみにしています。
大切な舞台である海など、作品にとって大事なところを凄く大事に描写しているように感じました。 だから海が見えたり、瓶が持てたり、瓶の中身をよく見ようと目を近づけたりすることができました。