研究施設にて 02
「
「あら?
「今までこういう市販前提の新デバイスで、今回のような人数のテストデータがないだろ。 慎重にならざるを得ないよ」
「だからこそ、私たちのゲームに白羽の矢が立ったんだ。もっと前向きにいこう」主任が励ますように言う。
「話を戻すようで恐縮だが、
「愛しい人だなんて、や、やめてくださいよ。」頬が赤くなる、鶴川。
「彼の
「それなんですが、見てください。この部分です」
町田、玉川、鶴川の三人は、
「明らかに、脳への負荷が他の被験者より高めだな」
「あらぁ? 心拍数は試験中はあまり変化がないみたいねぇ」
「他の被験者は、試験中はかなり変化がみてとれるのですが」と該当箇所を指し示す。
「ドローンや隠しカメラでモニターしている分には、結構大げさなポーズをしていたりするのだがなぁ」意外な顔をする主任。
「ん? 玉川主任、これってやっぱりぃ」
「え、なに?」訳が分からない、という表情の鶴川。
「うむ、冷静に対処している、と考えられるな。 まさか、気づかれたか?」
「そうだぁ! 次のモニターテストで
「だ、だめですよ。そんな事したら、ばれちゃうのでは?」
「ふむ、それも一つの手ではある、いいかもしれないな。 喜べ、鶴川君。 君の出番だ」
「え? 私がですか!」
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