とある『彼』と『彼女』と『私』のお話

『彼』曰く


「一目惚れ」


だったようで。


話を聞く『私』は、

「いや〜そんなこともあるんだね。」

とニッコリしてしまう。



----- とある『彼』と『彼女』と『私』のお話 -----



『彼』は私の飲み仲間な友人で、『彼女』は私の大好きな先輩だ。


「一目惚れ」をした彼は、

その後、『彼女』に熱烈にアプローチをする。


気高く気品がある『彼女』が心を許す人間なんてほんの一握り。

グイグイ来る男なんて、自慢のバリアを張って、ビクともしない態度で臨む。


『彼』のアタックが上手くいって欲しい気持ちもありつつ

「失敗して、二人とも人間不信になったらどうしよう!」と

ハラハラそれを見守っていた『私』。


桜の木の下で成功したプロポーズの話を聞いた時に思わず

「勢いありすぎでしょ。」

とニヤニヤしてしまう。



----- とある『彼』と『彼女』と『私』のお話 -----



そんな二人は、

『彼』の突然の単身赴任により、離れ離れとなってしまった。


『彼』がこちらに戻ってくるのは、いつになるか分からない。

けれども、『彼女』から会いに行ったり、『彼』が戻ってきたりもする。

二人がずっと一緒にいられるのは、いつになるの分からない。


彼らはまるで、『彦星』と『織姫』、なのだ。


図らずも仲人となってしまった『私』は、

時には、どちらかと、

時には、三人で、時を過ごす。


今までがそうだったように、

これからもそうやって続いていく。


これは「とある『彼』と『彼女』と『私』のお話」だ。

このお話はまだまだ続いていく。

人生とは、ストーリーだと気付かせてくれた、大切で読み応えのあるお話と私はずっと付き合っていく。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る