第3話愛、限りなく(女唄)
あなたと見る月は美しい
この大地を歩いていこうよ
銀の円盤 ついてくるよ
ふみしめて 母なる大地に感謝する
匂いやかな草花
星々の讃歌
わたしは歌う
言葉はわからなくても はるか世界を見渡すと
ああ 花が歌うよ
匂いやかな花の歌
大地の歌よ
わたしは思うのです
この血を哀しいと思わない
この身に流れる血を誇りに思う
あなたの傷を癒すことのできる
この手をうれしく思う
太陽の歌が 星の歌に変わる
その一瞬
わたしはその時を疑いもしない
新たな発想 着想がうかぶ
なぜこうも恋しいのだろうか
追い回すだけの狩猟は終わりだ
流れる河 河になろう
母なる大地が恋しいよ
空へと舞い上がる 鳩は毎日
どこで何をしているのだろう
うんざりするような血のくさび
わたしの生きる地はどこにある?
老いた聖者の耳にたずねる
風になろう 大地になろう 空になろう 雲になろう
ああ わが血族のきょうだいよ
逃げもかくれもしない
雲の声をきけ
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