poem man
夜の出口で迷子になって
画面の向こう側がブラックホールに思えて
タイピングする指が震えて
階下の叫び声に怯えて
なあ、poem man
教えてくれよ
かさぶたの綺麗な剥がし方を
なあ、poem man
読ませておくれよ
この
死にたくなった瞬間
生きたくなった刹那
死にたいと思う永遠
生きたいと思う
殴られることにも飽いた
愛することにも
愛されることにも疲れた
音のひとつも聞きたくない
なあ、poem man
知らしめておくれよ
まだなんとか僕らが生きているってことをさ
なあ、poem man
疑いようのない嘘をついてくれ
この世には希望があふれてるって
生きたくなった
死にたくなかった
生きていたい
恵まれて幸せなAgony
死にたいと思えるHappiness
死にたいって言いながら
生きていたいだけの馬鹿だよ
死ねないから
叫喚の宴に飛び込むんだよ
痛いと思う気持ちすらなくしても
きっと
まだ
死にたいとは思えるだろう
なあ、poem man
伝えておくれよ
僕たちの美しきMistake
なあ、poem man
読ませておくれよ
どびっきり死にたくなるようなやつをさ
なあ、poem man
彩っておくれ
僕らの灰色の毎日を
なあ、poem man
ごきげんだろう?
この世には詩情があふれてる
なあ、poem man
僕はもう他に何もいらないさ
気持ちひとつあれば生きていける
万が一
何かが足りなくなっても
ねえ、poem man
言葉の魔法で埋めてくれ
そして
その時は
ありったけの誠意ある言葉で
最高の嘘をついてくれ
この世には希望があふれてるって
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