ミドルアの人々①


 主に、ミドルアの上層部と呼ばれる人々のこと。


●イーハ・ブレヴィアリオ

 ミドルアの基礎を築いた研究者。

 ミドルアのシステムを作り上げ、現在進行形でさらにシステムの真理を暴き続けている天才。

 彼の頭脳から産み出され続けている新たな発想は、日々ミドルアのさらなる発展に寄与し続けている。

 かつては暗殺の危機などもあったが、その頭脳を持って切り抜けてきた。

 ニュクスという名の女性と結婚したとされるが、詳細は不明。

 現在はクラウンたちによって守護されている。


◆クラウン

 都市の最上層に君臨する七人のシーカーたち。

 人間の上位存在へと進化している。とか?


●サディアス・ブラックストン

 クラウンの中で最も高潔な魂を持つとされる男。

 ロード・オブ・ザ・ナイト。騎士王と讃えられている。

 金髪のイケメンw

 愛妻家で有名。

 妻の名前はカルロッタ。彼女もまた、有名な剣士でもある。

 彼を慕う者が集まって、一種の勢力を作り出している。

 一見穏和そうだが、かなり激しい残虐性を秘めているとか。

 敬虔なティオリア信仰の信徒。

 部下は多いが友人はいない。

 レオンとは仲が悪い。


●獅子頭レオン

 本名不明。レオンとだけ名乗る男。

 頭部は獅子の姿をしている巨漢。

 上半身裸でいることが多いとか。

 粗暴な男で、獣性の強い体現者。

 強大な力を振りかざし、自らのハーレムを形成している。

 ただの乱暴者ではなく、弱き者には優しさを示す一面もある。

 友人が意外と多い。

 無類の女好きで、本人もそれを隠していない。

 そのため、彼に取り入ろうとする女は後を絶たず、不自由はしていないようである。

 特定の恋人はいない。意外なことに、滅多に自ら女を手に入れようとはしない。

 サディアスとは仲が悪い。


●エ・デイスリーン・ミドレ

 雪女。すべてを凍らせる女。

 わりと一人っきり。

 最上層部に屋敷があるのだが、いつも不在。

 遺跡に籠もって、中層域で魔物を虐殺している。

 屋敷は彼女が拾ったメイドたちが常に綺麗な状態に保っている。

 月に一度ほど戻ってきて、泥のように眠るらしい。

 以前、サディアスとパーティを組んでいたこともあるらしい。

 サディアスの嫁カルロッタとは仲が良いとか。


●フレデリク・ド=リール

 フィランシェ王国出身の貴族だったらしい。

 吸血鬼。

 赤い羽根とも呼ばれている。

 豪奢な屋敷に多くの従者を置いて暮らしている。

 彼の従者は常に赤い羽を身に着けている。


●イレール

 孤高の老魔導師。かなりレアなマイスターでもある。

 古の真人だとかいう噂。

 人嫌い。

 偏屈。

 わりと人外に好かれる。

 魔女アイリーンに「おじいちゃん」呼ばわりされて腹を立てている。


●アイリーン

 魔女。

 何をしているのかよくわからない魔女。

 かなり幼稚な性格で、色んな人をからかっては困らせている。

 ふらふらと普通に街中を歩いていたりするから油断できない。

 変装好き。

 外見は幼い少女である。

 いくつもの顔を持っている。

 下層街で娼婦をしてたりもする。


●道化師ハヴィエル

 戯けた格好で練り歩くトリックスター。

 戯れ事の伝道師。

 色んな人に嫌われている。



◆クラウン以外の有力者

 ミドルア内で名を立てた者たち。最上級のシーカーたち。


●カルロッタ・ブラックストン

 サディアスの妻。物静かで、夫の影に隠れているような性格だが、戦闘能力は尋常ではない。

 細身の剣を使った高速剣は、ミドルア最速とも言われている。

 穏和そうに見えて実は怒ると怖いらしい。

 短気な夫を窘めることのできるほぼ唯一の人物。

 その実力には夫のライバルである獅子頭レオンも一目を置いているとか。

 夫とレオンの間柄は「喧嘩するほど仲が良い」と思っている節がある。


●カール・バッカー

 小柄だが、引き締められた筋肉を持つ青年。

 獅子頭レオンの副官的立ち位置の人物。

 レオンが「親友」と認める数少ない人物である。

 戦闘狂。強いヤツが好き。巨大なハンマーを振り回す。


●グレープ・ソロモフ

 ボルア出身の剣士兼技術者。

 すでに故人。

 技術ではイーハ・ブレヴィアリオに迫り、戦闘ではサディアスと引き分けたこともあるという。

 八人目のブレインになると目されており、アェタイトの塔の攻略に臨んでいたのだが、獅子頭レオンやリーゼロッテと対立し、最後にレオンによって首を刎ねられる。その後、死体はリーゼロッテによって氷付けにされたのだが、一日経つとその姿はどこかに消えていた。そのため、未だにどこかで生きているという噂が絶えない。

 レオン同様女好きで通っていたが、その扱いがかなり酷いものだったため、レオンは本気で嫌悪していた。

 というより、自分以外の人間を道具として見ていた節がある。


●アデリア

 ソロモフの実娘。本人はその事実を隠して、ごく普通のシーカーとして街に存在している。

 シーカーとしてのレベルは不明。かなり高レベルであるはずなのだが、その容姿は普通の町娘とそう変わらない。

 幼い頃、グレープによりかなり酷い実験をされていたらしい。


●マルヴィナ・ヒル

 フレデリクの従者の一人。多くいるフレデリクの従者を取り纏める者。


●イージス

 騎士王サディアス率いる最強ギルド『円卓』の一員であり、ギルド『アテナ』のギルドマスター。

 顔まで隠した全身鎧の騎士であり、誰も素顔をしらない。

 パーティのタンク役であり、『円卓』の戦いでは常に先頭に立って皆を守っていた。

 絶対守護の騎士。

 ……だったのだが、第八層の突破はギルド『アテナ』が単独で達成したのだが、その時の戦いで、ギルド『アテナ』はマスターであるイージスを除いて全滅している。

 それから半年が経つが、彼はまだ、表舞台に戻ってきてはいない。



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