第五十八話 退く者、追う者
「いかん!
森蘭丸率いるジュギフの騎兵たちは、ウェダリア騎兵は潰走するにまかせて、幸村率いる
「
幸村は
「
オークの
「バカめ!さっきの偽りの退却と潰走の
「はっ!」
ジュギフ軍は追撃を開始する。
「チッ!追撃してきたか!」
幸村は、ジュギフ軍の動きを見て
「お、カッコつけるね、
「フフフ……付き合ってくれるのかね」
幸村は、微笑した。
「なに、ガイロクテイン
ダンジオも微笑み返して言うと、南へと顔を向けた。視線の先には突撃して来るオークたちが映る。
(このイクサ、どうやらウェダリアの負けだな。幸村はどうせ死ぬのだろうがな。ここで俺の実力をガイロクテインにも見せておいた方が、のちのち得だろうよ。さて、ひと暴れするかな)
ダンジオは心中思う。その表情からは微笑みは消え、幸村とジュギフ軍を値踏みするように冷たく見た。
その幸村も南に視線を向けると叫ぶ。
「来たぞ!」
「おおぉぉぉぉぉぉぉぉおお!!」
ダンジオは雄叫びをあげると、大剣を
(これほどの
幸村はダンジオの働きを惚れ惚れと見た。
「ダンジオ公に遅れをとるな!押し返せ!」
幸村は激を飛ばすと、
ダンジオの
「何をしている!あの魔剣の
信長が激を飛ばす。
「ウオォ!!」
魔物たちは勢い付き、ダンジオに次々と向かっていく。ダンジオも
「どうする大将!?もう
ダンジオが大剣を振るいながら、幸村に言った。
「
幸村は言った。ウェダリア軍は
「追え!!」
信長が叫ぶ。言われなくても、ジュギフ軍の兵たちは勝ちいくさの勢いに乗っていた。
「城か!お楽しみの時間だな!ククク」
「あぁ、ばれないように気をつけないとな!ククク」
オークの歩兵たちは、
「
幸村たちは、開かれた城門の間を駆け抜ける。ジュギフ兵たちが迫る。
「門を閉めよ!!」
幸村が叫んだ。その重い城門をウェダリアの兵たちが閉めようと、
「キシャアアアアァァァァァァァ!」
「は……!はやく!!」
城門を閉める兵の
リザードマンが、鮮やかに
その
───ザンッ!!
リザードマンの
「アアァ……!アアアァァア!!」
兵が
「よし!行くぞ!ウェダリア城へ!!」
信長と魔物の
「フフ!ハハハハ!……懐かしきかな!ウェダリアよ!」
信長は笑った───
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます