第五十六話 最後の決戦
ウェダリア城の
「ウェダリア城か。懐かしいな」
「そうですね。ようやく、ここまで来ましたね……」
「ウェダリアを落とせば、アズニアは
「そうですね」
「さて、あの舐めた
「はい、
魔物たちの
「ついに来ましたな」
ウェダリア軍三万五千が城壁の前に展開している。アズニアを
「うん、来たね」
平原南端の丘には、黒い
「さて、
「ですな。前へ!行くぞ!」
ウェダリア
「向かって来おったか!クズどもが!ならば殺す!」
信長が
「来ますな」
幸村の横に
「ふん、そらそうだろうよ。織田信長が何するものぞ!」
ウェダリア軍も太鼓を叩きだした。大きく低い音ではあるが、ジュギフの音より、やや高い。ジュギフ軍の太鼓の音の
「佐助、
「はっ」
佐助は、
信長率いるジュギフ本軍は、一番西側の
佐助と蘭丸が率いる、騎兵同士が
「矢を
信長は静かに命じる。
「矢を放て!」
オーク、ダークエルフの
「盾を構えよ!」
幸村が叫ぶ。
「盾を構えよ!」
ウェダリア軍の千人将たちも復唱する。兵たちはしゃがみ、斜め上に
───ガッ!!ガッ!!
木製の盾に
「アーア!イデー!いでーよ!!」
矢を足や体に受けて
「
幸村が言うと、ウェダリア軍中軍の歩兵たちが、矢を中空に放つ。さきほど射られた矢の
「
矢を受け損なって倒れるオーク兵を見つめて、信長は言った。ウェダリアの中軍にはためく
「
信長が言うと、千人将たちが復唱する。
「突撃だ!」
太鼓が速い音律で打ち鳴らされ、
「来るぞ!迎え撃て!」
幸村は
オーク、ダークエルフ、リザードマンたちの
(いかんな……こちらの方が兵力も戦力も劣る)
幸村は、その
「いったん退くぞ!」
その
信長は冷たい目で、その様子を見つめている。
「
千人将の
「いや、追撃はせん。矢を射かけよ」
「はっ。矢を射かけよ!」
その
「チッ!乗って来んか……」
幸村はひとり
信長は幸村の陣を
「おまえのやり口は知っておる、
信長は、左翼に目をやる。
(このいくさの
蘭丸と佐助の率いる両軍の騎兵が
(さて、蘭丸に
信長は、遠目に蘭丸を見る。蘭丸は信長の
「
信長が言うと、ジュギフ軍は
両軍がもう少しで再び
「行くわよオ!」
蘭丸は自らが指揮する騎兵隊に
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