第五十四話 決裂
「日ノ本を
「日ノ本を奪い返す?」
「あぁ、そうだ。まだ日ノ本では、まだやることがあったのにな。あのキンカン頭の
「日ノ本に帰る?そんな事が
「あぁ、
「
「ほぉ……そうか。家康か。では家康に死んでもらうか。フフ」
信長は、幸村の答えに
「フフフ」
幸村がうつむき静かに笑った。信長が言う。
「なんだ?何がおかしい?」
「ククク……!あははは!まさか!日ノ本を奪い返すなどとお考えとは!フフ!ハハハ!
幸村は
「何がおかしい!ワシを笑っておるのか?」
「そう、その通りです。
信長は
「コイツ……!もうよい、こいつらを殺せ!」
左右の魔物たちが
「お待ちくだされ!この幸村が無理と言うには
「……忌々しいヤツめ……言ってみろ!」
「では
「言いよるな!苦し紛れの無駄話か!」
「いや、苦し紛れではござりませぬ。
「ぬぅ……」
「フフフ……ジュギフはいまだ拙者に勝ったことも
まわりの魔物たちが信長を
「舐めたことを言うな!ワシが
「ほぉ、そうですかな?失礼ながら信長公、拙者が負けるとは
「なにを!こいつ、ワシに必ず勝てると申すか!馬鹿にするのも、たいがいにせよ!ワシが勝つに決まっておる!」
「信長公、そのお考えは間違っております。いくさとなれば、拙者が必ず勝つ」
「……こいつ、言わせておけば!……おい、お前たち剣を
信長は魔物たち鋭い
「剣を仕舞え!」
魔物たちは、その視線を恐れ、幸村たちを殺すために抜いた剣を
「
「なるほど。それでは、いくさ場でお会いいたそう」
「帰れ!このクズどもが!我が
「わかりました。では、お送りするわ」
「では信長公、いくさ場で。失礼いたす」
幸村は言うとミラナ、
「蘭丸どの、あなたがたは三十年前の
「そうね。
と蘭丸。ミラナが言う。
「え……幸村さまがいらっしゃった時、
「フフ……そうね。ここに『転生』してきてからの三十年も、
蘭丸は幸村を見て言った。
(あの
幸村は信長の前をはなれ、
それを見て、蘭丸は冷たい微笑を浮かべて言う。
「さて、ここでお別れしましょう。あなた方はウェダリアに
「いくさならば
ミラナ、才蔵とともに東へと馬を走らせた。
いくさ
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