第五十二話 本軍
「あれがハセガキラの街ね……」
街は
幸村たちは、街の入り口で馬を降りると街道を西へ。ハセガキラの街の
「あれね……」
ミラナは西を見て言った。
赤い
「あれが本軍か……」
(これは、強いな……)
幸村は
だんだんと本軍の
「オヤカタ
「あぁ……!あれは!」
幸村も驚き、ただただその旗を見つめる。
その黒い旗には、穴の空いた
「
幸村は押し黙った。
「ノブナガ?」
ミラナが聞く。
「かつて日ノ本で
幸村は、風になびくその旗を見つめて言った。
「ガイロクテイン
サーベルを下げた威厳のあるダークエルフ兵たちが、道に溢れた
その行軍する本軍の
その男が、静かに幸村のほうを見た。幸村は目があった気がした。
静かに幸村たちの前を
「あれが、ガイロクテイン侯爵か……」
街人たちが、
(間違いない……あれは織田信長……)
幸村は
「あれが父の
ミラナは静かに、だが強い
幸村は、そのミラナを見ると言う。
「
「うん、そうだけど……」
ミラナは悔しそうに、くちびるを噛んだ。幸村が言う。
「もう
才蔵が
街道には数百はいようかというジュギフの
「なんだろう?」
幸村が言った。ミラナが言う。
「わからならないけど、馬無しじゃ帰れないし行ってみるしかないわ。進みましょう」
三人は、魔物たちのいるほうへと歩を進める。
「あら、おかえりになるの?もう少し、ゆっくりしていけば?」
その魔物たちの集団中央から一人の
(
幸村は
「どなたでしたかな?
横を通り
「あら、通っい
「ただの
「ダメよ!囲んで!」
その人物が、
「あなたたちが何者か、わかっているのよ。
「上様?」
「えぇ、わたしの上様『ガイロクテイン侯爵』。ご
「わかった。言うとおりにしよう」
魔物に包囲された幸村たちは、その人物に
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