第三十五話 忍び
「キリーは、私のことを好いてるの?」
まだ
「
才蔵は、ナウロラの白い脚から尻を撫でる。その
「その好いている
ナウロラは、才蔵の首に
「無論、何もありませんよ」
才蔵は微笑むと、
「それなら
ナウロラは笑った。
兵の
「キリー、
才蔵は
「今そんな話をしなくても良いではないですか。今のところ、新しい話は聞いておりません」
「そう……ところで看守が殺され、
才蔵は
(
才蔵は、なるべく柔らかな
「さて……フフ……あの日はナウロラさまには申し訳ないが浮気させていただいた」
「どういうこと!?別の女のところへ!?」
ナウロラは、むっとしたのか
「いや、そういうわけではござらん。猫が
「まぁ……そう……」
ナウロラは信じたのか表情を和らげると、才蔵のよく引き締まった胸に
「ごめんなさい、お兄さまの留守中で気が立ってるかもしれない。ほかにも変わったことがあって
「ほぉ、ダークエルフが。ウェダリアでジュギフとのいくさがありましたが
才蔵は、ナウロラの右手を握る。
「さぁ、どうなのでしょうね……少し疲れたわ……寝るね……」
(ダークエルフか……この話は使えるな……)
才蔵はナウロラが寝たのを
(ナウロラさまのことを
才蔵は
「アズニア中に
「わかりました」
乱破たちは駆け出した。
その日の昼、才蔵はアズニアの
「どうも最近、このあたりに出てるダークエルフたちは
「今はダンジオさまもアズニア
「怖いわ……リザードマンは
街行く
(フフ……あいつら、なかなかやるな)
才蔵は、乱破たちの
すると、
「キリー様、ごきげんうるわしゅう」
「あぁ……急いでいる。では」
才蔵は、マガトの脇を通り過ぎようとする。マガトは言う。
「お急ぎのところ申し訳ありませんが、すこしお待ちを。おりいってお話しが……フフフ……フフフ」
(チッ、コイツ……!)
才蔵は
「わかった……」
才蔵はマガトに
「ちょっとさ……金が足りないんだよ、キリー。
マガトは
(そんなことだろうと
才蔵は、すぐ金を
マガトはその
「持ってるなー、キリー……ウフフフ」
マガトは才蔵から金を受け取ると、急に笑みを消して言う。
「でも、足りないな。もっとだ」
(……強欲な……)
才蔵は怒りと
「おまえ……良い剣持ってるな。それもくれよ。黙っててやるのも
マガトは才蔵の腰に吊るされている、
(……こいつ!……)
才蔵は強い
「ウフフフ……これはいい物だな。数日分の口止め料には
マガトは、ニヤニヤと笑った。
(何が数日分だ。おまえに金を渡したのは、
才蔵は思いつつ立ち去った。
(さて、オヤカタ様に味方すると決めた以上は
才蔵は、
ダンジオのいる、ウェダリア北のアズニア
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