第三十四話 北の軍
「ジンゴさん、どうですか?」
「まぁ、だいたい
ジンゴは
「わかりました。そのことはご
(さて、ここからが
幸村は考えを巡らせた。
日が昇ると、
「来ましたな」
幸村と佐助は、北の
「そうだな。兵を
「はっ」
佐助は石の
ウェダリアの兵は、北の
アズニア
「さて、ウェダリアをさっさと頂くとするか」
ダンジオは言った。かたわらに
「ダンジオさま、
「ほぉ……あれがね」
シナジノア島で
「たしかに、
と聞くが。それがあれか少し
その大男に命じると、ダンジオは
「アズニア軍が来たってよ!またやってやろうぜ!」
「まったくだ!ウェダリアに勝てると
真田丸、城壁の持ち場に詰めている兵たちは
(戦えば負けるだろう)
真田丸も、ジンゴの言う通りなら
その真田丸の前、クロスボウの
その姿に、
「おい、どうした!アズニアの
「まったくだ、
口々にヤジりだした。幸村は、あえて言うに
(これが真田丸か。たしかに柵は
ダンジオは、ヤジを聞き流し考えている。
(わからんな……そこまで、強固な
馬をゆるりと歩ませ、城壁、真田丸の様子を眺めるとアズニアの陣がある北の
「おいおい!
真田丸の兵たちは、
ダンジオが帰っていくと、アズニア軍は陣を築き
ウェダリア兵の
「幸村さま、あいつらビビってますよ!攻めてこないじゃないですか!何しに来たんですかね!」
「ふむ……」
と、涼しい顔で幸村は応じる。だが
(ダンジオ、
それが幸村の願いだった。
「佐助、ちょっと来てくれ」
幸村は佐助を
「
「はい、
「ふむ、そうか。わかった」
(このいくさは今、才蔵こそが
幸村は思っている。
「佐助よ。才蔵から何か
「わかりました」
佐助は、強くうなずいた。
同日早朝───
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