第二十二話 息子の戦い
それがわかる乗り方だ。
彼は、
「オレも行きます。連れて行ってください」
それはリザードマンに
佐助は、幸村を見る。
「どうします?
幸村、少し考えて聞く。
「行けば死ぬかもしれんぞ。ここにおればまだ
「はい、行きます」
ダニエルは強い
幸村、うなずき返すと佐助に言う。
「連れて行ってやれ」
「わかりました」
佐助は幸村にこたえると、振り返り
「行くぞ!」
佐助は馬を走らせる。
ガズマス率いるオークの
「ザクマ!」
ガズマスは
「討たれたか!?」
ガズマスの前には、矢で射られた
「何が
ガズマスは
そこに、クロスボウから
オーク兵たち
すでに先鋒隊は、
「いかん!退くぞ!
ガズマスは振り返る。
目にしたのは、
(何たることだ!
ガズマスは
「この死に損ないの
その
もう一振り、さらに一振り。凄まじい勢いで、騎士たちを
ガズマスの
「あ!アグッ!」
バランスを崩し馬から
恐ろしい。だが、あそこに行くんだ。行かなければ。膝をついて立ち上がった。槍を手に
オーク兵と槍をあわせる佐助の目に、ガズマスの戦斧の嵐が見えた。次々とウェダリアの騎士たちが血しぶきをあげて薙ぎ倒されていく。
(これは、いかん!)
佐助は
「ガズマスから離れろ!遠巻きに囲め!」
だが、皆ガズマスに呑まれている。その戦斧に操られるように、薙ぎ倒されていく。
(く!あれほどのバケモノか!どうすれば!)
ガズマスを見るその
「ダニエル!!やめておけ!!」
佐助は言うと、ガズマスに向けて馬を走らせようとした。だが、オーク兵にとり囲まれていて動きが取れない。
「ダニエル!よせ!」
オークたちに槍を振るいながら、佐助はまた叫んだ。
ガズマスの振るう戦斧が、赤黒い凄惨な
そのガズマスの前に、痩せた
「……ぁ……ゥ……ァ……」
ダニエルは、何か言おうとしたが
その弱々しくも堂々とした姿がガズマスにも
声をかけた。
「なんだ、
「……ァ!」
ダニエルはまた
「わ……我が名はダニエル・ポラード。父はジュギフ
ダニエルは身を沈めて、ガズマスを強い視線で見ると言う。
「ポ……ポラード家の、め……
その姿は、勇ましいようでもあり、おびえているようでもあった。
そして、そのどちらも
「んー!?あー!?」
ガズマスは、薄く笑った。
「
次の
「そうかよ!!」
凄まじい
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます