第二十一話 地獄を見せる
土ぼこりをあげて
「来ます!」
兵の
リザードマンが、その
戦い
「恐れるな!」
幸村は叫んだ。
「
幸村は厳しい
(いま射てば
兵たちに
「まだだ!私の
横並びに突撃してくる十数体のリザードマンの息づかいまで感じられるほどの
柵の後ろで、クロスボウを構えていた兵が顔をあげて叫ぶ。
「将軍!」
「まだ射つな!私を見ろ!」
幸村も
突撃してくるジュギフ
その
幸村はその右手に
「
真田丸の柵すぐ後ろでクロスボウをかまえていた数百人の男たち。その手にしているクロスボウから、
「グルギャァッ!!」
ザクマは
「
「グオォオ!!」
幸村、叫ぶ。
「第二射、
そこに、矢が装填ずみのクロスボウを持った兵たちが前に出て入れかわる。
「放て!!」
幸村は、千子村正を振り下ろし言った。
また数百の矢が、突撃してくる敵に浴びせられた。オークの
「かかれ!かかれ!押し切るぞ!」
ザクマは剣を振ると、魔物たちがまた次々と真田丸めがけて
「第三射、用意!」
第二射を放った兵が下がり、また装填済みのクロスボウを持った兵たちが前に出る。その間、第一射を放った兵たちは、矢の装填を
「放て!」
幸村は、
数百の矢が、またも魔物たちを襲う。ダークエルフ、オークの騎兵がもんどりうって
「どういうことだ!?」
ザクマは次々と倒されていく魔物たちを見て何かおかしいと気づいた。
(クロスボウの装填が早過ぎる!もっと
数秒に
ザクマは
「グフウッ!」
横にいた
(下がるか?)
ザクマは
後ろからは、
ザクマは、その表情に
幸村、静かにザクマを見た。
ザクマも、幸村を見つける。
(ザクマ、君には
幸村、呆然とたたずむザクマを見て
(君たちがこの
幸村、ザクマの上の空に目を向ける。
ただただ青い。
(僕を勝たせてくれるのは君しかいない。僕は
幸村の千子村正に、空の青と雲の白が映り込む。
あの日のように。
幸村はミラナの言った
泣きはらした
───この街を。ここに生きる民を。守っていただけますか。
ザクマにもう
(悲しいけど、もうお別れだ。君のおかげだよ。ありがとう)
幸村は言う。
「あの
刀の
「狙え」
兵たちがクロスボウの狙いを、ザクマに定めた。
「撃て!」
ザクマに向かって、数百の矢が向かっていった。
ザクマは矢を受け、落馬した。
動かなくなった。
「副将を討ち
ウェダリア兵たちが、沸き立った。
「さて、そろそろ
「
幸村は言う。その
「え………いや、
佐助は、二百騎ほどの騎兵を率いている。前王とカヌマで共に戦い、ウェダリアまで
「
佐助、笑った。
「では、行ってまいります」
「よろしく頼む」
幸村、応じた。
「ちょっと待ってください!オレも!オレも行きます!」
そこに声をかけてきた者があった。
不慣れなようすで
その男とは───
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