第二十話 対峙
「
「ついにか!」
幸村は、とび起きた。
まだ
佐助の
また、ウェダリア城からもジュギフ本陣のなかを
(ついに来るか……)
幸村は、急ぎ
そう、戦って勝たねばならない。
「佐助、敵はいつごろに来そうか?」
「あの
「そうか」
一万の
「わかった。それならば、兵たちはいつも通りの時間に起きれば
幸村は
(これは、間違いあるまい)
幸村は、
ウェダリアの兵たちが起きると、幸村は
「おそらく
幸村は兵たちが持ち場に着いたのを、塔から
「あの魔物たち、来るの!?」
ミラナが塔へと駆け上がってきた。白い
「どうやら来ます。ミラナどのに貸していただいた
幸村は、緊張からか
「そう……ついに来るのね……」
ミラナは、その
「私は、何をすれば
幸村、しばし考える。
「では、みなの働きをここで見ていてください。きっと
下を見ると、ウェダリアの兵たちがミラナを見上げ、
「わかったわ。ではここで皆の働きを見させてもらいます」
「では、私は真田丸に。兵たちが待っています」
「幸村……ご
「ありがとうございます」
塔を降りると、城門を出る。真田丸の
「
南側最前列の兵がさけんだ。緊張が走る。幸村は
「そうか。
幸村にも、緊張と不安があるが兵にそれを伝えても得の
前列中央には、ザクマ率いる五千の兵。
どの
「将軍、力と
緊張した兵の
それを聞くと、みなが「力と勇気を」と
幸村も兵たちを見て、頷き応える。
戦闘準備の整ったジュギフの兵たちは、平原の
「ジュギフ軍副将のザクマである!
「グウオォーーー!!」
魔物の
幸村、それを受けて言う。
「なんのことやら!魔物どもに脅されて城を開けわたしたいと思うものがどこにいるのか!我らに
幸村が言うと、ウェダリア兵は沸いた。
(行くか………)
ザグマは、
ガズマス、黙ってうなずく。
ザクマ、うなずき返すと
まっすぐに北。
ウェダリア城を見る。
空は鮮やかな青に、
(
ニヤリと笑った。
「行くぞ!!」
ザクマは
その音にあわせて、魔物たちが
さらに音律が早まり、ついには土ぼこりを上げて魔物たちは
「グオォー!!」
ダークエルフ、オーク、リザードマン。
魔物たちの叫びが、緑の平原に響きわたった───
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