第十八話 ひと押し
ジュギフ
ザクマは
「さて、ガズマス
(ザクマの
ガズマスは思うと、ニンマリと笑う。
「
ザクマは、
「では
「その通りだ、ザクマよ。まずは我々で充分に検討するべきことよ。…ゴフ…ゴフ…」
ガズマス、大きくうなずいた。
「フフフ……ガズマス大将。それでは、まず私の方で検討してみよう。また後ほど
「楽しみにしているぞ、ザクマよ……グフ……グフフフ……」
ザクマは
「
「ふむ、今は殺しはせんだろう」
ジュギフ本陣を見張っていた
「
城兵たちが
幸村がその
「お帰り、幸村!」
と
幸村はミラナに手を振り返すと
「すぐそちらに行きます!」
と言って、城門から中に入った。
「ご
城兵に声をかけると、城壁の上へと駆け昇って行く。
城壁の上に幸村が着くと、ミラナは微笑み言う。
「無事でよかったわ」
幸村も微笑み、こたえた。
「これのおかげですよ」
ミラナは笑った。
城壁の上は、さわやかな風が吹いている。ふと強い風が吹いた。ミラナの
「ジュギフの
幸村は、あごに左手をやり少し考えると言う。
「うん。良かったですよ。特にこれには食いついてましたね」
「そう……。うまくいきそう?」
ミラナは少し
「そうですね。もうひと押し……というところですかね」
幸村は南の
「さて、やってみますよ。もうひと押し」
幸村は振り返りミラナを見ると、笑って言った。
その日の
ザクマは、ジュギフ本陣より北に見えるウェダリアの明かりを見ていた。城壁の上、城門、「真田丸」には、
(何か……きっかけが欲しい。
ガイロクテイン侯爵の
これがいる。
ザクマは、幸村が
(うむ、あれだけの
少し笑った。
(閣下が来られてからではな……。あの品々、
ウェダリア
どちらにしろ、ザクマの手には入らなかろう。シナジノア
(何か……何か
ザクマは
そして、その
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