第十四話 降伏勧告
(なんて
ミラナが、ザクマから渡された文を読む。
「ウェダリアの民には、損はさせません。彼らは今まで通りに
ザクマは、変わらず
(なるほど、なかなかうまいな。いくさ
幸村は
民の中には、ウェダリアの王族を追い出せば
「ご
ザクマは流れるように
(降伏すれば、少しの間は生かしておく
ザクマは内心思っているが、その
ミラナは怒りの
「この国を我々が出たとて、あなた方が民を
それを聞くと、ザクマは軽く握ったこぶしを口に当て、二回うなずいた。
「ふむふむ、
ザクマ、さらに
「それでは女王陛下、我々は
ザクマは黒いマントを
「では、これにて」
幸村はザクマに
ザクマは城門で
「それでは、戦場でお会いいたそう」
「リザードマンを殺ったのは、あの男です」
後ろから馬を進めるダークエルフが、ザクマに言った。
「そうか。使い手だな」
ザクマは、ゆったりと言った。
ウェダリアの
「さっきも気にはなったが、この
「はい、我々も始めて見るものです。
ダークエルフが答えた。
「うむ、何やら
ザクマは言った。あの幸村とか言う男、見慣れぬ
(……とは言え、このいくさも、だいたい
ザクマは思った。
「ザクマ、どうであったか、
ジュギフ本陣。その
「受け入れるわけなかろうよ。あんな降伏条件で」
ザクマは、うす笑いで言った。
素焼きの水差しから、同じく素焼きの椀に水を注ぐと、少し口をつけた。
「だろうな……グフ……グフ」
ガズマスは笑って言った。どっかりと野戦用の
「ところで、ザクマよ……グフ……グフ」
ガズマスは
「我がジュギフ
(こいつ!)
ザクマは
ザクマとガズマスはガイロクテイン
ガズマスはその
ザクマは
そのジュギフ内での
どちらが大将でもよかったのであるが、
今の
「ザクマ、上官に対する報告を〜……グフ……グフ」
ザクマは怒りで表情がこわばるが、感情を押し殺し、
「ガズマス
ガズマスは
「グフグ!!!!……グフグ!!!……うん、ザクマ、よろしく頼む……ゲフ……グフ」
ザクマは
「あの!ヤロッ」
ザクマは怒りに任せた
(あの
「おい!おまえたち!!」
ザクマは兵たちに
(……いかんな……)
ザクマは、呼吸を整えると、いつもの落ち着いた
「ガイロクテイン侯爵の命に従い、次の行動に移る。
「はっ!」
兵たちは、ザクマの後について天幕へと向かった。
その時、幸村たちは───
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