別れ…そして…
第四話 初めてのネカフェ
中に入ると彼女が目をキラキラさせてるのがわかった。誰だって始めてくる場所はワクワクしたりするものだ。
(まぁでも病院だけはワクワクなんてしないよなー…小さい時に苦手意識できちゃうし、それにつまらないし…)
俺は内心そんなくだらないことを考えながら受付を済ませた。
「ほら、いくぞー」
俺は軽く彼女の頭を叩いてドリンクバーコーナーに向かった。
「ねぇ…それおいしいの…?」
俺がコーラとメロンソーダとジンジャーエールを混ぜていたら彼女が疑いのまなざしと共にそんなことを聞いてきた。
「え?わかんない。まぁ美味いだろ、多分、きっと、絶対」
「どこからそんな自信が出てくるんだか…」
彼女がため息をしながらそんなことを言ってきた。
「そんなこと言ってくるんだったら飲ませるぞ」
「この子怖い!なんかいい笑顔して怖いこと言ってるんだけど!」
「とりあえず騙されたと思って飲んでみたら?」
俺はそう言って彼女に自分のコップは恐る恐ると受け取り一口飲んだ。
「あれ…まずく…ない?」
「だろ?」
俺は軽く笑いながらそう言うと彼女が頷いた。
「さて…とりあえず席向かうか」
「りょうかーい」
俺と彼女はコップを持ちながら席に向かった。
「おー、初めて来たけどなんか…凄いね。」
彼女が椅子に座るとパソコンなどを見ながらそう言った。
「だなー」
俺も始めてきたため少しだけワクワクしていた。そうすると彼女の雰囲気が変わった。
「なぁ、彼方、ゲーム!」
「ゲームってお前…つか人格男だからって体は女なんだからさ、お腹とか隠せば?」
「えー、めんどくせぇ、人格男なんだから別にいいだろ?」
永久がそういうと俺はため息をつきながら内心苦笑した。
「よかねぇよ」
俺がそういうと永久は俺のことをめんどくさそうに軽く睨んできた。
「なに、お前男に興奮すんの?」
「はいはい、人によっては誤解受けるからやめようねー?俺はノーマル、普通なの。分かった?」
「あーハイハイ、分かりましたよー。」
(コイツ絶対分かってねぇな…)
俺は半分諦めてそんなことを思った。
「ったく…まぁ、いいや。それよりも俺少しだけ横になるから、適当な時間に起こしてくれや」
「ハイハイ、わかったよ。」
俺は本当に起こしてくれんのかなと多少疑いながら眠りについた。
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