第三話 謝罪
俺は次の日多少のダルさを感じながら集合場所に向かった。
「おーわりぃ、待たせたか?」
「そんなに待ってねぇよ。つかお前大丈夫か?結構ダルそうだが…」
「大丈夫だって、つか一回遥香と変わってくれないか?」
「…いいのか?帰っちゃうかもしれないぞ?」
「いやーでも昨日のままでいるのも俺が嫌だし。頼むわ」
「あーめんどくせぇ…ったく…わかったよ…。」
永久がそういうと雰囲気が変わったのを感じた。
「え…なんで外…?私家に居たんじゃ…それよりもなんで彼方が目の前にいるの?」
「はぁ…お前昨日俺とあってからの記憶ある?」
「いや…ないけど…なんでだろ…」
「まぁ…それはお前が多重人格なのか何なのかわからないけどそんな感じのものって可能性があるってことなんだけど…それはともかく…昨日はごめんな?」
「んー…いいよ?彼方があんなに怖い顔してたのには理由があるんでしょ?」
(怖い顔って…なんか地味に傷つくな…)
俺は内心苦笑しながら頷いた。
「なら私が怒る理由はないよ」
「そっか、ありがとう。それとお前をここに連れてきてくれたのお前の別人格…俺が永久って名前付けたけど。そいつが連れてきてくれた。」
「そっか」
「あ、あと今からネカフェ行くから」
「…え⁉は⁉え⁉私お金ないよ⁉」
いい反応するなー、と思いながら俺は少し笑ってしまった。
「あー大丈夫大丈夫、俺出すし」
「え⁉やだ!奢られるの苦手なの知ってるでしょ?」
「うん、知ってる。でも付き合っててそんなに金使うわけじゃないし、それにいつものお礼ってことで、奢られろください。」
「何かおかしいよ⁉」
「はいはい、とりあえず行こうねー。」
「え、ちょ、まっ…」
俺は彼女の異論を聞かないためにネカフェに向かいだした。
「うー…全く彼方は強引なんだから…。」
「アハハ、否定できないな。」
俺は彼女と話しているといつの間にかネカフェに着いた。
「さて、とりあえず中に入るかー。」
「はぁ…わかったよ。」
俺と彼女はそう言いながら中に入っていった。
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