第6話 借金
最初のうちはあまり見ないようにしてきたが、いまではもうさすがに無視できる額ではない。そう、借金だ。
36500ルアだ。それがどれくらいなのかはわからないが、さすがにやばい気がする。
こんなときもやはり、ヘルプ先生だ。
1ルアってどれくらいなんですか?
『日本円で10円ですね』
ということは、36万?!やばい、どうしよう。ていうか、なんで借金をしてるの?
『あ、そう言えば言っていませんでしたね。ネットに繋ぐのにMPだけじゃないってことを』
え?マジ。
『はい、マジです。本気と書いてマジです』
そんなこと聞いてませんよ。
『だって、言ってませんもん。それに言っていたとしても、ご主人様は使っていたでしょう?』
まあ、否定はしません。
そのことは、理解しました。じゃあ、ついでにこちらのお金について教えてください。
『わかりました。それではまず、使われている硬貨から、説明しますね』
よろしくお願いします。
『硬貨は下から、銅貨、大銅貨、銀貨、大銀貨、金貨、大金貨、白金貨、大白金貨です。それぞれ10枚で価値が上がっていきます』
ということは1銅貨、10円ってことですか?
『そうなりますね。ちなみ1銅貨1ルアです』
僕の借金は、3金貨と6大銀貨と5銀貨ということですね。改めて見るとやばい気がするのですが。
『そうですね。一般的は人の月収は、だいたい、5銀貨っていったところでしょうか』
やっぱりやばかった。どうしよう。というかどうすればいいですか?
『ああ、借金に関しては問題ないですよ?』
え?そんなんですか?というか、なぜ?
『借金は、無利子無担保で。期限は、死ぬまでですから。気長にやっていけばいいと思いますよ』
そうかもしれませんが、でも、生活していけば、必然的に借金も増えていきますよね。
『そうですね。なら、やめればいいのでは?ネットを見るのを』
僕に死ねと申すか。ネットを見ないくらいなら、死んだ方がマシです。なので、ネットを見続けますよ。
『じゃあ、頑張って返済してくださいね。それと料金ですが、1日1銀貨です。』
それは、時間とかは関係ないんですか?
『はい、1日どんなに使っても1銀貨です。ですが、1秒でも使えば料金が発生します』
なるほど、でも当面はどうやってお金を稼ぐか考えないとならないですけど。とりあえず向こうの世界のものでもこちらで作って売りますか。
でも、ある程度転生者がいるなら、もう作られているのもあるでしょうから、見極めるのが大変そうだな。とりあえず、ほとんどの人が作り方を知らなくて、便利なものを考えますか。
そう考えると、風呂が普及していると思うので、風呂用品でも考えますか。となると、シャンプー、リンス、ボディソープ、洗顔用石鹸、除毛クリーム、カミソリなどでいいかな?たぶん単なる石鹸ならあるでしょうし。この辺が妥当なところかな。
しかし、調べるのが怠い。なんかいい方法はないかな。
『それなら、私が調べましょうか?』
え?できるんですか?
『ええ、それくらいならできますよ』
なら、さっき言っていたものの材料を調べておいてください。
『わかりました。ついでにこちらで似ている成分のものも調べておきますね』
ありがとうございます。なら、こちらもいろいろ鑑定しないといけないですね。
『そうですね。頑張ってください』
ステータス
シン・サトウ Lv1
HP10
MP100(38896000)
攻撃10
防御10
魔攻10
魔防10
俊敏10
スキル
無属性適性
(システム:メニュー Lv100)
(魔力回復速度上昇 Lv100)
(成長率上昇 Lv100)
(スキル取得基準低下 Lv20)
(鑑定 Lv100)
(看破 Lv100)
(偽造 Lv100)
(隠蔽 Lv100)
(魔力操作 Lv100)
借金 36500ルア
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