異世界生活

幼少編

第1話 異世界人の存在

神様とあんな会話してすぐ僕は前世の記憶を取り戻した。取り戻すと生きるのが嫌になった。前世であんなことがあったんだから。せめて、瑠奈がいてくれれば、と思ってしまう。だから、人はあまり信用しないようにしようと思う。なにをされるかわからないから。

でも、この世界は楽しみである。元の世界では魔法とかなかったから。だから、少しは生きていこうと思う。


そんなことを思いながら僕は目を覚ました。

目を開けると女の人がいた。しかもかなりの美人さんである。その人は僕が目を覚ましたことに気が付いた。


「─────」


なにか言ったのだろうが、聞き取ることができなかった。多分、元の世界とは、違う言語だからだろう。だから少し油断もしていた。異世界人がいるということに。


「あなたは、異世界人ですか?」


いきなり、日本語で話しかけてきた。いきなりのことに驚いて、目を見開いてしまった。僕はこの行動に後悔した。自分が異世界人とわかったら、なにをされるかわかったもんじゃない。だから、誤魔化そうと泣いた。思いっきり泣いてやった。もう、プライドなんて気にしていられない。命の方が大切だからな!


そしたら、目の前の女の人が慌ててあやし始めた。しかし、慌ててたせいか、抱きあげて揺らしているが、その揺らし方が絶妙なのだ。そのせいで酔った。だから、僕はやめてもらおうとますます泣いた。でも、それが悪循環となり、僕が泣けば泣くほど揺らし方が変わっていき、酔いが収まらなくなっていた。


それから、男の人が来て、僕を取り上げてくれた。ついでに顔も拭いてくれた。なんとか揺れが収まったので少し落ち着くことができた。というか気持ち悪い。うぇっぷ。


男の人は僕を、ベットに寝かせてから、女の人の方に言って何か話し始めた。見ている限り、女の人は男の人に怒られているようだった。


しばらくして男の人がこちらにきて何か言ったが、やっぱり聞き取ることができなかった。


男の人は、それから僕を揺らさないようにあやしてくれた。僕もそれに応えるように喜んだ。それから、女の人が何かうずうずしていて、男の人に話しかけた。それから少し会話が続き、僕は再び、魔の手に落ちることに。


僕は、女の人の手に抱えられた。抱えられると同時に僕はまた泣いた。あの揺らし方がトラウマになっていたからだ。もう、あんな思いはごめんだ!


と、いうことでまた男の人があやしてくれた。勘違いしないでほしいが、僕はホモではない。ただ、この女の人に抱えられるのが嫌なだけだ!


泣き疲れたのか、急に睡魔に襲われた。その睡魔に逆らわず、とりあえず寝ることにした。おやすみなさい。




どれくらい寝たかはわからないけど、もう日が沈みかけていた。それとなんだかお腹が空いていた。とりあえず、誰かを呼ぶために泣いてみる。


泣くとすぐに女の人がやってきた。なんというか、来てからあたふたしてるのが面白かった。まあ、女の人にとっても一種のトラウマだと思うし。慌てるのも当たり前か。


そんなことを思っていると、お腹が鳴った。


女の人は、お腹が鳴るとなぜか安心していた。なぜ?


僕を抱き上げると服をはだけさせ、胸を出し僕の口元に近づけてきた。


ちょっと、待ったぁぁぁ!?それは、無理ぃぃぃ!?元16歳、童貞、彼女いない=年齢のヘタレ男子高校生にそれは厳しいよ?!


僕は今までに無いくらい激しく泣いた。もう、女の人が引くくらい泣いて拒絶を示した。


そうすると、男の人が来て、口論が始まった。


何十分続いたかわからないし、なにを言ってるのかもわからないけど、まずご飯が欲しかったので、また泣いてみることに。そうすると、口論は終わったみたいだった。女の人は思い出したように男の人に何か相談をしていた。仲直りをするのが早いことで、いいですね。


それから男の人は、部屋から出て行ってしまった。そうするとなんか微妙な空気が流れた。男の人、早く帰って来てくれないかなあ。


10分ほどで帰ってきて、手にはなんと哺乳瓶が握られているではありませんか!しかも、白い液体が入っているではないですか!なんと、やはり男の人は神ですか!?あ、決してホモとかではありませんから。


それから、その哺乳瓶に入っている液体を飲みました。なんか、疲れていたのか、すごく美味しく感じました。いやー、疲れるのはいいですね!あ、ちなみに白い液体はミルクぽかったです。というか、たぶんミルクですよね?それ以外はないですよね?


飲み終わるとまた睡魔が。僕は、それに抗うことなく眠ることにした。

おやすみなさい。

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