僕と神様の290日

とりあえず、神様との290日はほとんど、向こうの知識や歴史を聞いていた。それを要約すると。


ある魔族が強大な力を持って生まれ、その魔族が今から8年前魔王となり、世界を滅ぼそうと動き出した。歴史からみてもこんなことは初めてであった。だから人間はその魔王を甘く見ていた。人間や亜人や獣人の最高戦力を持ってしても魔王を止めることは出来なかった。

そして1年が過ぎ、人間が勇者召喚をすることを決める。そして、5人の異世界人が召喚された。

しかし、才能はあっても力は全然なかった。しかも、魔王がそのことを知り、魔族を人間のところへ送った。そして、多く犠牲を出し何とか勇者を守ることが出来た。急速に力をつけていった勇者達。そして1年半が過ぎた頃から、人間、亜人、獣人は攻め始めた。

そして、ようやく魔王を追い詰めるところまでいったが、魔王をたおすことは出来なかった。しかし、封印することには成功した。そして役目を果たした勇者たちは、隠居することにした。

そして、神様たちは魔王が倒されていない現状を良くないと思い、強力な転生者を送ることにした。魔王が復活しても討伐できるように。

そして、魔王を封印した勇者たち一行のその後は、ある二人の男女は結婚し、辺境の領主となり、またある男は王女と結婚し、またある男女は結婚し、王都に住み、男は子供たちの育成機関を作り、そこの学園長となり、女はその機関の魔法教師となった。

そして、それから4年。僕こと佐藤真が神様と出会った。

ということらしいのだ。


それと、ルーアトリエの住人の強さは、最大でステータスが全て10000強、非攻撃系のスキルのレベルが56、攻撃系のスキルのレベルが8、レベルが249らしいのだ。この記録に勇者は含まれない。ちなみに勇者の中で最強の奴のステータスは全て30000強、非攻撃系のスキルのレベルが86、攻撃系のスキルのレベルが10、レベルが319、らしいのだ。

だから、神様はそんなすぐにスキルレベルがマックスになるはずがないと思っていたらしいのだ。まあ、そのおかげである程度スキルがレベルマックスになったからよかったけど。


そんなこんなで今に至るわけだが、なんと言うか、すごく楽しみになってきた。行くのを今か今かと待っていた。はっきりといって、魔法を打ってみたいし、モンスターとかも見てみたい。


ついに、僕は異世界に行った。


だが、転生して記憶を取り戻した瞬間、あんなことになるなんて、この時は、考えすらなかった。

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