第63話 戦闘 1
昨日の教室での説明とは違い、今日の2限は
外で戦闘に関するスキルのレベル上げなど、戦力の向上を目的に模擬戦闘を行うことになった。
とはいえ、僕を含め8人しかこの場にはいない。結局、残りの4人は昨日も今日もまだ来ていなかった。
「あの、こんな少ない人数で良いのですか?もっと人数は多い方が良いでは?」
僕は、シエナにそう聞いた。
「確かに、Sクラス全員でやった方が効率的ですし、便利なのですけど、収拾がつかなくなるということで、まとめやすい学年毎でやってるそうですよ」
「なるほど。でもそれなら、同じ強さの人同士でこういうことをした方が良いのではないのですか?」
学年関係なく自由に授業を選択できるんだから、ランク付けなどをしておけば、同じ強さの人を集めることは簡単そうだし、良さそうだと思った。
「えーと、それはそうなのですが。ランク付けが問題でして、そのランクに納得いってない人がいると面倒ということで、学年毎にしているそうです。特に転生者ということもあり、一般人に比べて力がありますから、問題を起こされると面倒みたいで、Sクラス内ではできるだけランク付けをしないようにしているんですよ」
「そうだったんですか」
僕は、シエナの言葉に納得し、それ以上聞くことはなかった。
「それでは、リリーナとシンの実力を見たいので、やりましょうか」
「え?!」
僕は急に戦うことになり驚いて声を上げてしまった。
「え、じゃありません。シンはシェンより強いことはわかっていますが、正確にはわかりませんし、リリーナはまったくわかりませんから、当然のことです」
「あ、はい、わかりました」
僕は、そう冷静に言っているが、かなり焦っていた。
(いや、どうする?!手加減した方が良いよな?でも、どれくらい力を抜けば良いんだ?)
そう思い、僕はとりあえず自分のステータスを確認してみた。
Lv1
HP439(42910)
MP5623(100000000)(カンスト)
攻撃239(22910)
防御403(39310)
魔攻254(24410)
魔防361(35110)
俊敏453(44310)
-戦闘スキル-
無属性適性
剣術 Lv7(Lv10)
二刀流
無属性魔法 Lv10
水属性魔法 Lv4(Lv10)
(創造魔法 Lv10)
(封印:ブラックパンサー)
身体強化 Lv7(Lv10)
(自然回復力上昇 Lv10)
(HP自動回復 Lv10)
ダメージ軽減Lv4(Lv10)
回避Lv4(Lv10)
-非戦闘スキル-
(システム:メニュー Lv100)
魔力回復速度上昇 Lv46(Lv100)
(成長率上昇 Lv100)
(スキル取得基準低下 Lv100)
(鑑定 Lv100)
(看破 Lv100)
(偽造 Lv100)
(隠蔽 Lv100)
魔力操作 Lv34(Lv100)
(スタミナ自動回復 Lv100)
(スタミナ消費軽減 Lv100)
(増殖 Lv100)
所持金 3142580ルア
(あ、うん、どうしよう。確か、隠蔽したステータスがアイリのステータスの半分くらいだから、1/100の力加減で戦えば良いことになるな……無理だろ?!)
家では、テキトーに力を抜いて両親やアイリと訓練をしていた。だから、それと同じようにテキトーにやれば良いのだが、ここ1年ほどはアイリや両親と訓練なんてしていない。
そのため、手加減の仕方を忘れてしまっていた。
「それでは、まずリリーナから始めますか」
「よ、よろしくおねがいします」
リリーは緊張しているのか、言葉も動きもおかしくなっていた。
とりあえず、僕は2人が戦っている間に何か対策を立てることにした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます