学園生活
第52話 学校で
今学校では、例のリンスのことで持ちきりだ。
特に女子の間では手に入らない人が多くいて、手に入った人から分けてもらおうとしてる人がたくさんいた。
それと男子の間では、その影響で女子へのプレゼントとして買おうとする動きが出てきている。
大反響である。しかし、僕もこの動きにのらないと怪しまれかねないので、買おうとしてることをアピールしておく。
まあ、そのせいで僕を邪魔する勢力も作られ始めているっぽいけど、気にしない。
それと最近ようやく落ち着いてきたので、いろいろと頭がまわるようになってきた。
そして、改めてルナのクラス移動が問題なのでは?と思い始めている。
なぜなら、クラス分けにはかなり大きな意味があるからだ。
今更であるが、クラス分けはステータスの高さだけでなく、知識もそれに含まれる。だからこそ、Sクラスには転生者しかいないのだ。
Sクラスに必要となってくるのは、高校生レベルの知識と高いステータスだ。
なぜかと言うと、授業がほとんどないからだ。つまり、Sクラスは座学よりもステータス強化に重点を置いているのだ。そんなわけで、高校生レベルの知識がないとやっていけないのだ。なので、必然的にSクラスには転生者しかいないのだ。
それでAクラスになると、座学とステータス強化が半々くらいになる。なのでステータスの伸びはSクラスよりも低い。
あくまで学校なので、ステータス強化よりも座学の方が優先なのだ。しかし転生者にとってそれはやる価値がそんなに高くないので、こういう風にしているのだ。
そしてAクラスよりも下になると段々と座学の比率が高くなっていくのだ。
まあ、そんなわけで、Sクラスにいるはずのルナは本来ステータス強化のために通っているようなものだ。しかし、現状はAクラスでステータス強化の減った時間割で生活してる。それはどうなのかと思うわけですよ。
先生たちも自分の地位を下げたくないらしく、ルナに口ごたえする人はいない。転生者ですら、口ごたえはしない人がほとんどだ。
でも一回だけ、ルナをSクラスに戻したことがあるのだ。
いやー、その時、僕の周りは平和でよかったよ。
それで、戻したのはいいんだけど、まじめにやらなかったらしい。でもAクラスにいるとSクラスにいるときよりも比べものにならないくらいまじめにやるらしい。そのおかげで、ルナはAクラスにいてもいいようになったのだが、最初にも言ったが僕は納得していないのだ。
やっぱりAとSでは目的が違うのだ。Sは戦力強化が目的で、A以下は普通の教育が目的なのだ。いつ魔王が復活するかわからないから、戦力強化が転生者にとっての使命みたいなことになっている。だからルナはSクラスにいた方がいいと思うわけですよ。まあ、僕が言えた事じゃないけど。
それにルナにSクラスに行けとか言うとまたややこしいことになるから、言いにくい。
そんなことでルナがAクラスにいることを僕も黙認してしていると言うわけだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます