第53話 1年生
そんなわけでSクラスでは高校生以上の学習をしているが、Aクラス以下では小学生レベルの学習をしているわけだ。まあAクラスはまだマシな方であるが。
それでも退屈なのは変わらない。
それに戦闘訓練も楽過ぎてやってる感じがしない。周りを見ても退屈そうにやってる人は結構いた。
逆について行くので精一杯っていう人もいる。
そんな感じで僕とルナとリリーにとっては簡単すぎる座学と訓練をやっているわけだ。正直これなら、来なくてもよかったと思うほどだ。
今はそれよりも、周りの視線がやばい。僕への挑戦は終わることはないし、負けた奴まで難癖をつけて再戦しようとしてくるしまつだ。まあ、何度やっても結果は同じなんだけどね。
それと、リリーに対する視線も最近おかしくなってきている。最初は、同情のような視線だったのが、今では嫉妬の視線になってきている。理由としては、たぶん、リリーがかなり優秀だったからだと思う。座学に関しても実践訓練に関しても3番手につけている。もちろん1位はルナで2位が僕だったりする。しかも3位と4位の間はかなり開いている。
それが、嫉妬の理由かと。
あとめんどくさいのは教師だ。何故か教師もルナに気があるみたいで僕にばかり、無茶ぶりを振ってくる。まあ、そのすべてをクリアしていくから、僕に対するルナの評価は上がっていく一方なんだけどね。まあ、そんなわけで教師もうざかったりする。
しかも教師はなんとしてでも僕を陥し入れたいみたいで冤罪をかけてくるしまつだ。しかし、それは大抵の場合がルナによって潰されるんだけどね。大抵、僕とルナは一緒にいるし、その場にはリリーもいるから、冤罪ってこと事態、成り立たないことがほとんどなのだ。
そのせいで教師の信用も落ちたもんだけどね。
その教師は先日クビになっていた。まあ、自業自得ってやつだ。それに伴って僕に対して、結構なお詫びをもらった。
例えば、リンスとか、シャンプーとか、その他美容品の数々を贈られた。正直腐るほど持ってるから、いらないって言いたかったけど、そんなことは言えないから、素直にもらっておいた。
それと、僕たち3人が前代未聞のSクラスへの特別進級が決まった。
なんでも、僕がかなりの問題を起こすからなんだとか。それと、Aクラスの子どもたちが萎縮してしまっているのも原因らしい。
でも1年の途中でその移動をするのは大変だから2年なってからってことが決まった。
その間は我慢するしかないとか。
そんなことより僕は、Sクラスの進級の方が嫌なんだけど。だって決闘を挑んでくる奴の中にはSクラスの奴も混じっているんだもんな。本当にそこが嫌だ。でもルナもリリーのこの進級に乗り気でいるから、断ったら、何されるかわかったもんじゃない。
だから、しぶしぶその決定を受けたのだ。
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