謎の人物
私は、所謂転生者ってやつだ。
そのおかげで裕福な暮らしをさせてもらっている。
まあ、今そんなことどうでもいい。
今は謎の人物について私は知りたいのだ。
謎の人物、それはある商会にリンスなど美容用品を売っている人物だ。
どこにも問題はないと思うかもしれないが、その商品が問題だらけなのだ。
まず、容器のデザインだが、地球で売っていたものと全く同じなのだ。作ったのは異世界人と思っていたが、それを作れるやつがいるとは思わなかった。
さらに言えば、それをどんなにお金を出しても買ったのに、たった20ルアで売られているのだ。これはさすがに安すぎる。
しかも1日1000個限定の販売だ。そのせいで未だ買えていない。だから、直接会って買おうと思って正体を突き止めようと思ったのだ。
それともう1つ、一応異世界人は全員知っている。そして全員のスキルを知っている。
知っているからこそ、そんなスキルを持っているやつがいなかった。だからどんな人物か知りたくなったのだ。
というわけで例の商会の前で張込みをしることにした。おそらく、ここから入っていくと思うし。それにここまで正体がわからないってことは、隠しているだろうからな。だからそう簡単には、尻尾を出さないはずだ。
そして、1日が過ぎた。結果それらしき人物はわからなかった。
あれ?今日は来ないのかな?
私はそう思い、また次の日も張り込んだ。しかし、見つけることはできなかった。
更にその次の日、更に次の日、と7日間張り込み続けたが、見つけることはできなかった。
さすがにわからないっておかしい。私はこれでも他人のステータスを見ることができるから、わかるはずなのに。
まあ、全員は調べられないから、怪しいと思う人物だけを調べているんだけど。
もしかしてそれが原因か?
そう思い、翌日、全員を調べてみた。しかし、その人物を見つけることはできなかった。
ほんとどうなっているんだよ!
私は、結局調べることをやめ、また学校に行くことにした。これでも私はまだ10歳だし、まあ、ある程度なら、自由が許されているからいいんだけど。はあ、他の子にも聞いてみようかな。でも暇を見つけて、また張り込みますかね。
そう思い、私は家へ帰っていった。
そう、シンはテレポートを使い、移動していたのだ。でもこのことをあの少女は知らない。
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