第48話 学校での1日

学校での1日は本当に退屈である。しかも精神がゴリゴリと削られていくから、かなり疲れる。


まず、朝から、ルナとリリーによる手作り料理を食べてから登校する。それぞれが1人分を作るので朝から2人分の食事をしなければならないのだ。ここは何度言っても減らない。


それで彼女たちの言い分は、片方を残せばいい、と。こんなの分かりきっているのに、そんな風に言ってくるのだ。


それで、ルナの方を選ぶといきなり周りからのプレッシャーが強くなるのだ。そちらの方を向いても、私じゃない、とロゼさんやアイリが目を反らすのだ。


だから、朝はもう諦めている。


でも昼や夜は交代で作っているから、なんとかなっているのだ。


太らないか、心配になっていたりする。でも運動、というか、訓練をしてるから、そうでもないんだけど、止めたらやばそうである。


朝からからこんな感じで、既にどれくらいかは精神が削られていってる。


登校する時も両手に華って感じで、両腕に抱きつかれての登校だ。正直やめてほしいが胸の感触を感じていたいってのがあるから、なかなか言い出せない。


そして学校に近づくと、周りの視線が痛くなる。特に男子。


そして大抵ここで、決闘を申し込まれ、やらされることになる。もう拒否することは諦めている。


数秒で終わらせ、教室に向かって歩き出す。


教室でも視線がいたいがこちらに話しかけてくるやつはいない。だから教室は比較的安全といえる。


机に座るときは腕は組まなくなったが、3人座るには狭いから、横から挟まれている感じになっている。


大抵の授業はもうやったことのある内容なので、正直つまらない。それにぎゅうぎゅうに座っているから、集中もできない。集中しなくていいって言うのが唯一の救いである。


それで実技に入るとようやく解放される。さすがにここでは抱きついたりはできないからな。この実技だけが精神的に余裕が持てる。


まあ、その代わり実技という名目で僕がボコられたりするんだけどね。反撃はできないようになっているのだ。その原因は教師にある。なんか教師も僕を目の敵にしているみたいで、そういうような授業内容になっている。しかも、僕の攻撃する時は回ってこない。


まあ、ボコられたところでステータス的に全然痛くないから関係ないんだけど。


そして授業が終わるとようやく帰れるんだが、放課後も決闘を申し込んでくる輩がいるから、その相手をしなければないない。


そして帰ってからもルナやリリーと一緒に風呂に入ったり、一緒に寝たりでさらに精神を削られていく。


まあ、そんなわけ1日が終わるのだが、どうすれば、この苦行が終わるのだろうか?


僕はルナって決めてるのに、周りやリリーがそれを許してくれないし、ルナもそれを容認してるから、厄介なのだ。なんとかできないものなのか?


そうやって終わることのない問いを繰り返しているのだ。

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