第28話 婚約

それから、なんとか妹を説得してルナに真相を聞くと言うことでわかってもらえた。


とりあえずこのままではいけないのでルナを保健室に運びそこで僕は縛られたまま放置されている。妹はリリーを探しに行ってくるらしい。


そな間になんとかルナに起きてもらって僕が異世界人ということを言わないようにしないと。


でも縛られているから、起こすのが大変そうだけど。


「ルナ、起きてくれ」


でもルナは特に反応示すことはなかったが。


「うへへ、シン君がやっと私にキスしてくれたぁ」


そういうことを言うのはやめてくれ。どうすれば起きるかな?


恥じている場合じゃないから、どんなことをしてでも起こさないとな。


「ルナ、今すぐ起きればまた、き、キスしてやる

ぞ」


「なんですとぉ!」


起きてくれたので約束通り僕はキスをした。


ルナは最初驚いてけど、今度は気絶とかそんなことはなく、逆に激しくキスをしてきた。でも長くやっているといつ帰ってくるかわからないから早々にやめた。


ただやめると悲しそうな表情をしてきた。そんな表情されると申し訳なくなるだろ。でもそんなことよりも。


「ルナ、とりあえず聞いてくれ」


「うん、何?」


「僕が異世界人っていうのだけ言わないでくれ」


「え?なんで?」


「言うといろいろとやばいからだよ」


「そうなんだ。わかったよ。でも条件がある」


「僕ができることでお願いします」


「大丈夫だよ。そんな難しいことじゃないから」


「そんなんだ。それでどんなこと?」


「私と、け、結婚して」


「それなら別にいいよ」


「え?いいの?」


「逆に僕から言いたかったし」


「そうなんだ。よかった」


「それより、本当にルナなんだよな?」


「そうだよ。というかなんでわからないの?鑑定のレベル100があれば、わかるのに」


「え?そうなの?」


「うん、相手のネームの横に前世の名前が出てくるんだよ、普通は。なのになんでシン君は出てないの?」


「ああ、そういえば全部偽造してるからな。今切るよ」


そう言って、僕は偽造を名前のところだけ切った。


「本当にシン君なんだね」


「え?確信があったんじゃないの?それでよくわかったね」


僕もそう言いながらルナを鑑定して、名前を確認したら、確かに名前の横に紅瑠奈って書いてあった。


というか、ルナのステータスもやばいな。



ルティーナ・スカーレット (紅瑠奈)Lv1

HP13656(3414)

MP156380(7819)

攻撃608(152)

防御2968(742)

魔攻9396(2349)

魔防7428(1857)

俊敏6984(1746)

-戦闘スキル-

火属性魔法 Lv10

聖属性魔法 Lv10

-非戦闘スキル-

鑑定Lv100

MP回復速度上昇 Lv100

MP上昇 Lv100

全ステータス上昇 Lv100

魔力操作 Lv84

防音 Lv100

-加護-

フェニックスの加護



いやいや、妹よりもやばいってどんだけやってるんだよ。僕の方がやばいけど、それは100倍の補正があるからであって、そうじゃなければこれはやばいんじゃないか?


「うん、それは来る時神様が教えてくれたんだ」


「へえ、どんな風に?」


「アルビノってことかな」


「それでよくわかったね」


「そりゃ、シン君のことならなんでもわかるから」


すると扉が開いた音がした。


「お兄様、おとなしくしてましたか?って何をルナさんに吹き込んでいるんだ!」


僕は妹に蹴られるまま飛んだ。


「ルナさん大丈夫?この変態になにもされてない?」


そういうとルナは顔を赤らめるだけだった。


「ちょっ、ルナその反応はダメだから!」


「お兄様、今度は何をしたのかな?」


「ひい、それならルナに聞いてくれよ」


「もう、親しい呼び方でしかも呼び捨てとか、本当何をしたんですか!」


「別に何もしてないよ!」


「そうですよ!シン君はただ私にキスをしただけですから!」


「だから、ルナ!それはダメだから!」


「そうですが、やっぱりお兄様の言うことを聞くべきじゃなかった。ここで矯正しないといけないな」


「何をする気だよ!」


「そうだよ!シン君に何かしたら私が許さないから!」


「大丈夫だよルナさん。ルナさんは洗脳されてるだけだから。今すぐこの変態に解かせるからね」


「妹よ待て!僕がそんなスキル持ってないことくらい知ってるだろ!」


「そんなのいつでも取れるでしょ!ここ最近取っていれば、私にはわからないから」


「妹よなんでそこまで焦っているだよ!」


「そんなのルナさんが公爵令嬢だからよ!」


「え?ルナそうなの?」


「うん、そうだよ。でも関係ないでしょ?」


「まあ、関係はないけど、いろいろと大変なんじゃ」


「そうでもないよ。まあ、結婚に関しては政略結婚はさせられないように立ち回っていたし、でもその代わりいろいろと条件を出されたけど。私より強くないといけないとかだけど、シン君なら問題ないでしょ?」


「それだから問題があるんだよ!お兄様は私よりも弱いから、ルナさんに勝てるわけないでしょ!」


「え?そうなの?」


「そうなのって、さっきステータス見たんじゃないのかよ」


「だってそこなんて気にしてなかったし。それに私結構自由にさせてもらってるから、恋愛結婚でもいいって言われてるし。まあ、ある程度の身分は必要だけど。でもそれならアイリのお兄さんなら問題はないからね」


「ちょっと待って!」


「ん?アイリどうしたの?」


「なんでお兄様とルナさんが結婚することになっての?!」


「さっき、私が結婚してって言ったらシン君がオーケーしてくれたの」


「待ってルナさんはこんな人でいいの?!」


「うん!シン君じゃないと嫌♪」


「お兄様!どんだけルナさんを洗脳してるの!?」


「だからしてないよ!」


「だってそうじゃないとルナさんがお兄様を好きになる理由がないもん!」


「それは、一目惚れかな」


「絶対にないよ!ルナさん早く目を覚まして!」


「妹にそんな風に思われていたなんてお兄ちゃん悲しいよ」


「お兄様は黙っていて!」


「それよりアイリ」


「はい、ルナさんなんですか?」


「それは当人たちの問題だからあなたが口出しするのは違うのではなくて?」


「それはそうなのですが」


「それなら、私が誰と結婚しようと私たちの問題でしょ?」


そう言うと言い返せなくなり、黙ってしまった。







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