最終話「 エピローグ / プロローグ 」


 あれから一ヶ月が経った。町は何一つ変わってない。私達にとって変わったのはたった一つだけ。だけどそのたった一つはとっても…、とっても重要なこと。私達にとって全てにおいて一番重要なことだけが変わってしまった。


 もうあの頃には戻れない………。


静流「聖香、おはようございます。」


聖香「おはよう静流。」


 校門の前で静流と会う。別に示し合わせていないけどいつも一緒になる。その静流の表情は優れない。でもその気持ちはわかる。きっと私も同じような顔をしていると思うから………。


静流「もうあれから一ヶ月も経つのですね………。」


聖香「うん………。そうだね…。」


 クポとの決戦から一ヶ月も経っているけど私達はまだ心の整理が出来ていない…。ううん…。もしかしたらこれから一生かかったって整理なんてつかないのかもしれない。


 クポとの戦いで破壊されてた町は最後の必殺技を使った後で降り注いだ光に包まれるとまるで最初から壊れてなかったみたいに綺麗に元通りに戻っていた。


 町の人達は避難していたことすら覚えていなくてまるで何もなかったかのように生活している。どこのニュースでも流れてないしどこも壊れてない。誰一人覚えていない。私達ですら時々あれは本当にあったことなのかなって思ってしまうことがある。


 だけどあれは確実にあったこと。だって…、だから彼は………。


 私達はもうあの日々には戻れない。彼が静流の胸を見て鼻の下を伸ばして私が怒る。そんな普通の青春の日々にはもう戻れない………。


 無邪気にただ好きだとか嫌いだとか…、そんなことだけでよかった幼い日々には戻れない。私は昔を懐かしく思いながら空を見上げた。


 その時大きなエンジン音が校門へと近づいてきて某高級スーパーカーが停車した。




  ~~~~~




 某高級スーパーカーから降りる。学院の校門の前にいきなりこんな車が乗り付けたら当然注目の的だ。登校中の全生徒に注目されている。


麗「いってらっしゃいませ。」


 俺の美人秘書さんが綺麗なお辞儀をして俺を送り出す。だけど俺はすぐには校内に入っていかずに麗さんの前に立つ。


改太「いってくるよ麗さん。」


 顔を上げた麗さんの垂れた前髪をそっと指で掬い上げながらその顔を覗きこむ。


麗「はうっ!………けっ、結婚してくだしゃい!」


 俺がじっと見つめると真っ赤になった麗さんは若干噛みながらも俺にプロポーズしつつ抱き付いて来る。いつものことなので俺は慌てずに抱きとめてから麗さんを説得する。


改太「その話はまだ先でしょ?あの二人とも話さないとね。それじゃ行って来るね。」


 俺はそっと麗さんを引き剥がしてから学院へと向かう。名残惜しそうに腕を伸ばしてウルウルしている麗さんは可愛いけどだからって麗さんにかまってたらいつまでたっても学院に行けない。


 俺はにっこり笑って手を振って麗さんと別れる。俺が麗さんから離れたら途端にドッと人が押し寄せて俺は囲まれてしまった。


女生徒A「九条先輩おはようございます!」


改太「おはよう。」


女生徒B「九条先輩今日も素敵ですぅ~。」


改太「ありがとう。」


女生徒C「おはよう九条君。」


改太「おはよう。」


女生徒D「九条君これ読んでください!」


 女生徒達に囲まれた俺は次々に声を掛けられる。そして一人の女生徒が俺に一通の手紙を差し出す。


女生徒C「あっ!抜け駆け禁止よ!」


女生徒A「そうです!ファンクラブの掟を破ったら九条先輩に近づくのも禁止になりますよ!」


 そうなのだ。どうやら俺にはファンクラブなるものが出来ているらしい。しかも聞くところによると女生徒の90%以上が入っているという噂だ。


改太「ほらほら。喧嘩しちゃだめだよ。」


女生徒達「「「「「は~い。喧嘩しませ~ん。」」」」」


 俺が注意すると全員が一瞬で喧嘩をやめた。俺は余裕ぶってるけど本当は全然余裕なんてない。未だに俺は女の子が苦手だ。それなのにこんなに大勢の女の子に囲まれて平気なわけがない。本音で言えば今すぐ逃げ出したいけど平気な振りをして歩く。


聖香「………おはよう改太君。」


静流「………おはようございます改太君。」


 ジト目の聖香と黒い笑顔の静流に迎えられる。はっきり言って怖い………。


改太「おはよう聖香。静流。」


女生徒B「あ~ん…。もう少し九条先輩とお話したかったぁ~。」


 ファンクラブらしい女生徒達が離れていく。どうやらファンクラブにもルールがあって一応俺にあまり迷惑をかけないようにはルールが作られているらしい。尤もそれでも十分迷惑を蒙ってるけどな。


 そのルールとは麗さんと聖香と静流の誰かと居る時は俺に話しかけたりせず遠巻きに見るまでにしておくというものらしい。


 何でこの三人と居る時は遠慮して離れることになっているのか。どうやらそれはこの三人が俺の恋人候補扱いらしいからだと聞いた。もちろんそこに割り込んで俺の恋人になりたいという者もいるようだけどそういう者はファンクラブからも目の敵にされて俺に近寄ることすら出来なくなるらしい。


 麗さんと聖香と静流はそこらのアイドルや女優なんて目じゃないほど綺麗で可愛い。この三人の誰かなら俺の恋人でも仕方ないと思えるらしい。アイドルや俳優なんかに憧れるファンと同じような気持ちなのかもしれないな。


 周りから人が離れたので聞こえないように小声で二人に話しかける。


改太「そんなに睨まないでよ…。俺のせいじゃないんだから………。」


 二人は俺が女性に囲まれていると不機嫌になる。学院では毎朝のことだし町を歩いていてもよく俺は女性に逆ナンされる。そのたびに二人は不機嫌になって非難がましい目で見られる。


 でもモテるのが悪いって言われたって自分じゃどうしようもないし俺のせいじゃない。それに二人だってしょっちゅうナンパされてる。それなのに俺だけこんな風に怒られるなんて理不尽だ。


聖香「改太君がそんなに格好良いから悪いんだもん………。」


 聖香はプクッと頬を膨らませて顔を逸らす。何か可愛い。


改太「くすっ。ほら。そんなに怒らないで?」


 俺は聖香のほっぺたをツンツンとつつく。


聖香「もっ、もうっ!そんなのじゃ誤魔化されないんだからね!」


 口ではそう言うけど聖香は顔を赤くして満更でもなさそうだ。


静流「改太君はまたあの眼鏡をかけなさい。」


 静流はにっこり黒い笑顔で俺に命令する………。マジで怖い………。


改太「だからあれは目立たなくなるだけの効果しかないから一度注目を集めたらもう意味がないんだって………。」


 そもそも何故こんなことになったのか。それを少し思い出そう。小さくなって分離した精神体のような俺はダムナティオと一体化して全てのエネルギーを使い切った。エネルギーの塊のような存在がその全てのエネルギーを使い切れば当然消える。


 当然ちみ改太になっていた俺は消えたが俺の肉体は残ってる。そもそもあのちみっこい状態だった俺は何だったのか。そこが重要だ。


 あのちみっこい状態の俺は謂わば体から分離された精神エネルギーの塊とも呼べる状態だった。でもそれは俺の本体じゃない。俺の体から一部のエネルギーを抜き出しただけの状態だ。


 分離したエネルギーを全て使い切れば分離したものは消滅するけどだからって本体まで消滅するわけはない。もちろん抜き取られた分のエネルギーは減ってるけど今もこうしていられる通り本体は無事だった。


 じゃあちみっこい方が消滅しても俺に何のリスクもないかと言えばそんなことはない。もちろん抜き取られた分のエネルギーが戻ってこなければそれだけ本体のエネルギーも減ってしまう。


 クポにやられて悠に手術してもらったせいもあるけど目を覚ました俺の体重は3kgも減っていた。これはそれだけのエネルギーを消耗していたという証拠だ。


 それに精神や魂というものがあったとすればあのちみっこい方の俺にそれが入っていて消滅してしまった場合に体は生きていても俺の精神や魂が死んでしまう可能性はあった。あの時はそんなことを確かめている余裕はなかった。


 俺が考えていたリスクというのは万が一の場合は俺の精神や魂だけが死んでしまって肉体は生きていても目覚めなくなってしまうかもしれないということだった。


 だけどわりとあっさり目が覚めた。何の問題もなかったようだ。いや、さっき言った通り問題としてはごっそりエネルギーが減ったせいで体重が減ってたってのがあったな。


 あと少しの間は魔法科学のエネルギーが使えなかった。恐らく俺自身のエネルギーが少なくなりすぎているのに魔法科学を使おうとしてそのエネルギーを取り出そうとすると命に関わると防衛本能が働いて俺からエネルギーを取り出すことが出来なかったんだろうと思う。


 その結果俺は数日間は普通の人と変わらないくらいに弱体化していた。さらに魔法科学のエネルギーを注ぎ込めないので新しく何も作ることが出来なかった。


 そう…。クポとの戦いで壊れた〝いつからそこに………めだたーぬ〟も新しく作ることが出来なかったってわけだ。でも学院をサボるのも何だったから普通の眼鏡をかけて登校してみた。


 これがまずかった。その日のうちに俺の素顔が知れ渡り休憩時間には廊下に一目俺を見ようと女生徒が殺到し放課後にはファンクラブが出来上がっていた。帰り道でも俺は話題になりたった一日で俺はこの町で一番有名になってしまった。


 二人にも言った通りもうそうなったら〝めだたーぬ〟を使っても意味はない。あれはあくまで存在感を薄くするだけで注目されてる人物がかけてもただの眼鏡にしかならない。


 じゃあデスフラッシュ大佐やキラーレディのマスクに装備されてる〝あなた………一体誰?〟をつければいいかというとそうもいかない。


 一つ目の理由としてあれはその顔が誰だか認識されなくなる。つまり学院の制服を着ていて顔が誰だかわからなくなれば皆に俺のことを認識してもらえなくなってしまう。机に座ってるのに出席で呼ばれなかったりプリントがまわってこなかったり、最悪の場合は『見知らぬ人が九条君の席に座ってる!』や『お前は誰だ!』なんて言われてしまう可能性がある。


 そして二つ目の理由がマスクの大きさだ。〝あなた………一体誰?〟はマスク状にして顔を覆ってしまうほどの大きさまでしか小型化出来ていない。〝いつからそこに………めだたーぬ〟は効果が低い分普通の眼鏡並に小型化出来ている。


 デスフラッシュ大佐の状態ならともかく学院の制服を着て普通に登校してる生徒があんなマスクをしてたらおかしいだろう?すぐに通報されてしまう。少なくとも教室から放り出されるだろう。だからあのマスクをつけてくるという選択肢はなかった。


 結果俺は女生徒に追っかけられる今の立場になってしまった。………まぁ俺だって男だから女の子にキャーキャー言われて悪い気はしない。だけど俺が女の子に囲まれていると麗さんと聖香と静流の機嫌がすこぶる悪くなる。そっちの方が俺は困るからあまりうれしくはない。


聖香「ほら。もういいから早く教室に行きましょう?」


静流「………そうですね。改太君が格好良いのもモテるのもどうしようもないことですものね………。」


 こうして一変してしまった学院生活が続いていた。



  =======



 今日は静流のお弁当をあ~んしてもらい食べた。もう完全に俺はこれを受け入れてしまっているな………。でもうれしいものは仕方がない。ちょっぴり恥ずかしくてうれしいドキドキ青春だ。


 ただ最近は俺が有名になってしまい昼ご飯を食べに移動しても付いてくるパパラッチのような者達がいるみたいだ。あまり落ち着けない。パパラッチの眼を欺くために行く場所を変えたり色々と苦労をしている。


 ともかく今日も無事に一日を過ごして放課後に帰ろうと思ったら校門に悠が立っていた。


改太「よう悠。どうした?」


 悠は男子生徒達にナンパされてた。まぁ見た目は美少女って言っても通用するからな。残念ながらそいつは男だけどな!男を必死にナンパしてたなんて黒歴史だな!ご愁傷様!ざまぁ!


 俺が悠に声をかけるとナンパしてた男達はすごすごと引き下がった。『この娘まで九条の女かよ!』とか『美少女ばっかり囲いやがって!』なんて呪いの言葉を吐き捨てながら…。男だって教えてやった方がいいのか教えないまま夢を見てる方がいいのか………。


悠「改太君!今日はボクが迎えにきたんだ。一緒に帰ろ?」


 にっこり笑顔で小首を傾げながら悠はそう言った。うん………。こりゃ可愛いわ。男子生徒達がナンパするのも無理はない。俺だって知らなかったら美少女だと騙されるところだ。こいつが男だなんて詐欺だ。


改太「麗さんは来れないのか?」


悠「うん。まだ色々と後始末があるから…。さぁ帰ろ?」


 悠は俺の手を掴んで歩き出した。男女ならともかく男友達同士でお手手繋いで歩くなんて小学生みたいだな。でも俺と悠が手を繋いで歩いているのを見ている周囲の人はそうは思ってないみたいだ。


 色々冷やかしの言葉を囁いていたりパパラッチのごとく写真を撮ってる奴もいる。俺もちょっとドキドキしてるぞ。………落ち着け俺。俺はノーマルだ。こいつは男だ。


 とまぁそれは良い。今朝の件を見てもわかる通り俺はあれ以来ずっと誰かに護衛されて送り迎えされている。基本的に俺の送り迎えは麗さんだけどどうしても外せない用事がある時はこうして違う者がしてくれる。


 皆俺がクポに大ダメージを食らったことを未だに気にしていて自分達のせいだと思ってるみたいだ。その上俺が一時魔法科学が使えなくなっていたから護衛が必要だって言って絶対誰かがついてくることになってしまった。うれしいしありがたいけど少し気恥ずかしくてこそばゆくもある。


聖香「あぁっ!西園寺君!何してるのよ!」


静流「改太君を連れて行こうというのですか!」


 聖香と静流に見つかってしまった。聖香は得意の足で俺達の前に周りこみ通せんぼする。そして後ろからは静流が迫ってきていた。


悠「改太君はボクが守るよ!」


改太「………。なんで戦いみたいになってるんだ?普通に落ち着いて話をすればいいだろう?」


 そうだ。別に敵同士でもないのに何でこんな雰囲気になってるんだ?


聖香「西園寺君は敵よ!恋敵なのよ!」


静流「そもそも今日は私達と麗さんの三人で改太君とデートの日のはずです。その改太君をどこへ連れて行こうとしているのですか?」


悠「デートの時間には送り出すよ。だけど改太君だって自由な時間が必要なんだ。君達がずっと縛ってちゃ駄目なんだよ。」


 うんうん。悠の言うことが一番まともだな。例え好きな相手だったとしても二十四時間ずっと一緒で見張られてたら疲れる。お互いに休む時間だって必要だ。悠は俺のことを考えてくれているんだな。


悠「だから改太君はボクと一緒に休むんだから。君達のデートの時間には間に合わせるからそれまではボクの好きにさせてもらうよ。そもそも三人は改太君とデートしたりしてるのにボクにはそんな時間は与えられてないんだからね。」


 前言撤回。こいつはこいつで自分の都合を考えてただけらしい。ちょっと感動した俺の気持ちを返せ。


改太「とにかく皆落ち着こう。な?それから好きにさせてもらうよってお前俺に何するつもりだったんだよ!」


悠「え?何するって…、それはもちろんナニだよ。」


 チロリと赤い舌が唇をなぞる。悠の唇が濡れて光り艶かしい………。って違う!こいつは男だって言ってるだろ!それに何するってナニさっておやじみたいな言い方だな!


 結局悠も加えて四人で秘密基地へと帰った。基地に帰ると麗さんが待っていて五人でデートすることになってしまったのだった。



  =======



 五人でデートしてから基地へと戻ってきた。


改太「っていうか何で悠までデートについてくるんだよ?」


悠「改太君はボクのこと嫌い?」


改太「うっ!」


 ウルウルと潤んだ瞳で下から見上げてくる。………やべぇ。一瞬抱き締めてしまいそうになったぞ。こいつは男だって言ってるだろ!


麗「それで改太様。そろそろ誰を正妻にされるのかお決まりでしょうか?」


聖香「そうだよね。もう一ヶ月もこうして四人で付き合ってるんだからそろそろ決めてもらわないとね。」


静流「ですねぇ…。改太君は少し優柔不断なようですね。」


 美女美少女三人に迫られる。かなり迫力があるぞ…。


悠「ボクはそんな立ち位置なんて気にしないからね?」


 悠がぴったり俺の胸に抱き付いて来る。ドキドキするぞ…。ってだからこいつは男だって何度言わせる気だ!


聖香「はぁ…。本当改太君は優柔不断よね…。」


静流「でもはっきり振られてしまうよりはいっそこのままの方が………。」


麗「ですから私を正妻にしてくだされば他の三人と浮気しても良いと何度も………。」


改太「ちょっと待て!三人って悠も入ってないか?!」


悠「それはもちろんボクだって入ってるよ。」


改太「勘弁してくれぇ~!」


 俺は四人から逃げ出した。


麗「あっ!改太様!」


聖香「待ちなさい改太君!」


静流「本当に優柔不断なのですから…。まぁそこも良いところではあるのですけれど………。」


悠「改太君待って。」


 皆が俺を追ってくる。どうやらこれから俺は色々と忙しくなりそうだ。クポを倒して町の平和が戻っても俺は忙しい。


 そう。世界征服してる暇なんてないくらいにね!




  第一部完



  ~~~~~ ~~~~~




 地球ではない遥か遠くのどこかの空間にて………。


???「太陽系第三惑星地球へ向かった先遣部隊からの連絡が途絶えました。」


???「そうか………。確かそこには強力な敵はいないと報告があったはずだが?」


???「はっ!先遣威力偵察部隊からは敵戦力は脅威ではなく侵略は順調であると報告が入っておりました。」


???「つまりメサイアの眼ですら欺く敵がいたということか。」


???「まさか…。そのような敵がいるはずなど………。」


???「愚か者よ。すでに先遣部隊は始末されているというのにそれを認めることもできないのか?」


???「はっ…。いえ、そのようなことは………。」


???「もうよい。下がれ。」


???「ははっ!」


 報告者が退室し一人になった部屋の主はゆっくりとした動作で座っていた椅子に背中を預けて深く座る。


???「くくくっ。面白い。我らの侵略を跳ね除けた者などこれまでいなかった。それがまさかこんな辺境の地にそんな存在がいようとは…。先遣部隊が情報すら送ってこれずに敗れるなど相当な力があるはずだ。退屈だから始めた宇宙征服も障害もなくあっさり成就する寸前であったが思わぬ敵が現れた。」


 部屋の主は机の上に置かれたグラスの中に入った緑色の液体を一気に飲み干した。


???「さぁまだ見ぬ敵よ。俺を楽しませてくれ!この宇宙全てを侵略したこの俺の最後の敵はお前だ!はははははっ!!!」


 部屋の主の哄笑がいつまでも響いていた。


 ………

 ……

 …


 To be continued ?


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世界征服はしないけど暇だから秘密結社作ってみた 平朝臣 @tairanoasomi

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