第23話「二名様ごあんな~い」


 スクイッドエスタムを相手に成す術のないコケティッシュシスターズの二人は膝をついたまま荒い呼吸を繰り返していた。


ブルー「まだまだっ!」


ピンク「落ち着いてブルー。このままでは勝ち目はありません。」


 二人はまだ頑張るつもりみたいだけどそもそもスクイッドエスタムとでは性能が違いすぎる。偶然でも何でも奇跡が起こったって勝ち目はない。


スクイッドエスタム「始めからお前達に勝ち目なんてない。そもそも俺が強すぎるわけじゃない。今までお前達と戦ってきたどの怪人でもお前達には勝ち目なんてなかったんだ。」


ブルー「それでも私達は勝ってきたわ!」


ピンク「そうです!コンクエスタムの怪人達は強力でしたが私達が勝ったんです!」


 う~ん?何か俺の聞いてた予定と違う方向に進みだしたぞ?


スクイッドエスタム「冷静に戦いを思い出してみろ。本当にお前達が勝てるような戦いだったのか?」


ブルー「それは………。」


 二人は今までの戦いを思い出したのか表情を曇らせた。クポが用意したネオコンクエスタムやペルディッソ相手ならそれなりに戦えていたけど俺達コンクエスタムとでは性能が違いすぎた。


 必殺技の爆発に紛れて逃げ出していただけでまともな戦いにさえなったことはない。操られている間の二人はそこに疑問を持たないようだけど今の二人はこれまでの戦いに疑問を持ったのか表情を曇らせたまま黙り込んでしまった。


スクイッドエスタム「…これを見てみるがいい。」


 スクイッドエスタムが合図を送ると周囲から怪人達が現れた。皆コケティッシュシスターズにやられたことになっている怪人達だ。


スパイダーエスタム「やぁ。久しぶり。」


バットエスタム「実はやられてなかったんだよ~ん。」


 わらわらと出てきた怪人達に二人は驚愕の表情を浮かべた。


ブルー「そんな…、まさか……。」


ピンク「待ってください。落ち着いてブルー。再生怪人かもしれません。」


 なるほど。確かに物語が佳境に入ってくると大量の再生怪人が現れて主人公達を苦しめるようなものも時々ある。彼らは再生怪人なんかじゃないけど違うと証明する方法はないな。


ウツボカズラン「俺達は再生怪人なんかじゃないっすよ。」


オクトパスエスタム「口で違うと言っても証明する方法もないですけどね。」


スクイッドエスタム「俺に必殺技が効かなかったように他の怪人にもお前達の必殺技は通用しない。爆発に紛れて逃げ出していただけだ。」


 確かに今目の前でスクイッドエスタムに必殺技を耐えられたところだし他の怪人達に放っても当然耐えられる。必殺技が効かないのなら今まで倒したつもりで倒せていなかったという可能性は高くなるだろう。


 ただし再生怪人にコケティッシュシスターズの必殺技が効かない改良を施したと言われればその可能性を否定する方法もないので結局それだけでは彼らが再生怪人じゃないという根拠にはならない。


ブルー「それがますますわからないわ。なぜそれだけ強いというのなら逃げ出す必要があるのかしら?」


ピンク「そうです。私達を倒せばよかったのではないのですか?なぜあなた達の方が逃げ出す必要があったのかわかりません。」


 確かにそれは誰もが考える疑問だろう。そしてそこが重要な話につながる。


スクイッドエスタム「俺達にはお前達を倒さなければならない理由はない。それどころか俺達が勝ってしまったらお前達を操っている黒幕にお前達が殺されてしまうかもしれない。だから俺達は負けた振りをしながら黒幕のことを調べていたのだ。」


ブルー「………。」


ピンク「だからといって悪の秘密結社であるあなた達が私達を倒さない理由にはならないのではないのですか?」


 もう認めかけているけど心のどこかで認めたくない。そんなところだろうか。今まで自分達がしてきたことがまるで見当違いの無意味なことだったと突きつけられたら誰でも認めたくないだろう。だけどそこを乗り越えてもらわなければこれから先の協力が成り立たない。


スクイッドエスタム「まずなぜ俺達が悪の秘密結社だと思う?」


ブルー「それはクポが………。あっ!そっか…。クポが言ったから正しいわけじゃないんだ…。」


 ようやくブルーは一つ目の事実に気付いた。そうだ。二人の前でも言っていた通りクポ達侵略者が攻撃しているのは自分達に都合の悪い相手であってそれが地球人にとって悪とは限らない。


 某国の連邦捜査局、中央情報局、あるいは別の某国の秘密情報部といった捜査や諜報活動を行う組織も狙われている。


 クポ達のことを調べたり逮捕したりする相手を潰して情報収集をする組織を潰したり乗っ取ったりして情報操作を行い裏から徐々に侵略するのが奴らの狙いだ。


 だからクポ達が潰したい、あるいは乗っ取りたい組織が悪の組織とは限らない。むしろ地球人類のためにクポ達と戦っている組織だってあるだろう。


ピンク「待ってください。例えクポ達にとって都合の悪い相手だから地球人にとって悪とは限らないとしてもそんな怪人の姿をして秘密結社を結成しているあなた達が悪の組織ではないと言う根拠にはならないのではないですか?なぜ疾しいことがないのなら秘密結社などを結成しているのです?堂々と活動されればよろしいではありませんか。」


 あいたた…。痛い所を突かれた。なぜ着ぐるみ怪人で秘密結社なのか。それは俺が当時中学生がかかるという病気にかかっていたからだ。


 別にコンクエスタムに疾しいことは何もない。ただ俺が趣味で着ぐるみ怪人を用意して秘密結社を結成しただけだ。そこに理由はない。強いて言えば当時の俺がそれを格好良いと思っていたから、ただそれだけだ。


スクイッドエスタム「我々がこの姿なのには理由(わけ)がある。俺は本来もう死んでいるはずの人間だった。だが俺はこの改造手術を受けて今も生き長らえているのだ。」


 どどーん!


 と胸を張って宣言するスクイッドエスタムだがそれは大嘘じゃないか!別にお前の病を治した時に改造したわけじゃないぞ!普通に病は治した。その後で着ぐるみを渡してコンクエスタムに入れただけだ。病とその姿に関連性はない。


 そもそも命を長らえさせることと引き換えに怪人に改造手術をしたなんてことにしたらむしろコンクエスタムが悪いみたいじゃないか。


 『命は助けてやる代わりに怪人となって我が組織のために働け!』


 とか言ったら完全に悪の組織だ。スクイッドエスタムはそれに気付いていないのか?


スパイダーエスタム「君達今のは間違いだから真に受けないでね。別にこの姿になるのと引き換えに生き長らえさせてもらってるわけじゃないから。」


スクイッドエスタム「そうだな。この姿になったお陰で生き長らえていると言いたかったわけじゃないんだ。俺は死ぬはずだったのに不治の病を治してもらった。そしてコンクエスタムに入った。ここで俺はやりたいことを見つけてそれを達成するために生きてきたと言いたかった。つまりは俺にとってはここで活動することが生き甲斐だということだ。」


 どうやらスクイッドエスタムはちょっと陶酔しすぎて言葉が滅茶苦茶になってるようだ。そこまでコンクエスタムのことを想ってくれてるのはうれしいけど時と場合を考えて欲しい。


 ここでコケティッシュシスターズの二人にあらぬ誤解を受けたら話がややこしくなってしまう。


ブルー「…それでコンクエスタムの活動って何なわけ?」


 そうだな。それを聞かないことには納得出来ないだろう。ここで世界征服ですとか言ったらやっぱり悪の組織じゃないかと攻撃されてしまう。


スクイッドエスタム「慈善活動だ。」


ブルー・ピンク「「………はい?」」


 二人は一瞬何を言われたのかわからないという顔をしてからもう一度聞き返した。


スクイッドエスタム「慈善活動だ。」


 スクイッドエスタムはまったく同じセリフを同じ調子で答える。


ブルー「慈善活動ってあんたね…。そう言われてはいそうですかと信じられると思ってるの?」


 ですよね~。悪者が悪いことしてますって言う方が珍しい。普通犯罪者は黙秘や否認するのが基本だろう。いかにも見た目も行動も悪いことしてますなんて堂々としてるのは漫画やアニメの世界の中くらいだ。


スクイッドエスタム「俺達の活動は町の人たちにも広く知れ渡っている。町に出て確認するなりなんなり好きにすればいい。」


ピンク「ここまでのことが全て本当だったとして、それではなぜ怪人の格好をされているのでしょうか?それにその力は一体何なのですか?」


 二人とも徐々に受け入れ始めたようだな。むしろ最初から何となくわかってたけど認めたくなかったというところだろうけど。


スクイッドエスタム「この姿も組織も全て首領様のご趣味だ。」


ブルー・ピンク「「………。」」


 二人は軽く白目になりそうになってるな…。まぁ趣味っていうか当時そういう病気だったというか…。


スクイッドエスタム「子供向けに着ぐるみのマスコットキャラクターなどがイベントを行ったり物を配ったりするだろう?それとそう違わないと思えばいい。そしてこの力や不治の病を治してくださったのも首領様の超科学のお力だ。」


 うんうん。そこはよくわかってるみたいだな。子供達は着ぐるみキャラクターとか好きなはずだ。着ぐるみ達が何かしてれば子供達にウケが良いと思って狙ってた部分も確かにある。


ブルー「その超科学って何よ?」


スクイッドエスタム「お前達が黒幕に与えられて使っているその力と同じものだ。」


ピンク「何を言っているんですか?私達のこの力は魔法です。」


スクイッドエスタム「それは騙されているだけだ。お前達が使っているのは俺達と同じ超科学。この科学を発明したお方が『魔法科学』と名付けられたオーバーテクノロジーだ。」


 クポ達がこの技術を何て呼んでいるかは知らないけど地球ではじいちゃんが一番最初に発明して『魔法科学』と名付けた。一度は学会で発表しようかと思ったけどあまりに危険すぎるこの技術を世間に発表することは控えることになった。それでも密かに続けていた研究をどこから嗅ぎつけたのかある者がじいちゃんの研究を『研究者が魔法などと言うものを研究している!』と声を上げ学会から追放されることになった。


 地球上では俺達以外の誰にも認知されていないけど俺達の中では『魔法科学』と呼ばれている。この二人がそれを受け入れられるかどうかはわからないけど俺達はそう呼び続けるだろう。


ブルー「それじゃクポは魔法の国の者じゃなくて…。」


スクイッドエスタム「どこかの惑星か異次元からやってきた地球人類の科学力を超越した超科学を持つ侵略者だ。」


ピンク「そんな………。いえ…、そう言われれば辻褄が合う部分もあります。それでは私達は…。」


 どうやら二人もある程度は納得できたようだな。途中から計画と違う方向に進みだしてヒヤヒヤしたけど結果的には二人を説得出来たようなので良しとしておくことにする。


スクイッドエスタム「ここで終わりじゃない。お前達にこんな話をしたのはお互いに協力してお前達を操る黒幕を倒したいからだ。」


ブルー「その相手から与えられた力しか持ってなくて、その力もまるであなた達に通用もしない私達が必要なのかしら?」


ピンク「私達が何の役に立つと言われるのでしょうか…。」


 二人とも自信を無くしてるようだな。スクイッドエスタムにはコテンパンにやられて倒したと思ってた怪人達は倒せていなくて自分達の力の限界を思い知らされたんだろう。


スクイッドエスタム「だがお前達は黒幕に繋がっているのだ。お前達の力は確かにあてにはしていないし危険な役目をやらせようと言うわけじゃない。ただ黒幕を追い詰めるために協力してもらいたいだけだ。」


ブルー・ピンク「「………。」」


 二人は見つめ合って頷いた。


ブルー「わかったわ。あなた達に協力するのは私達にとっても望むところよ。」


ピンク「ただし私達にも望みがあります。その望みが叶えられないのならば協力は出来ません。」


 二人は覚悟を秘めた顔でコンクエスタムへの協力を承諾したのだった。



  =======



 まだ完全ではないけど二人は俺達に協力してくれることになった。そこでここに仕掛けた二つ目の仕掛けを使う。


スクイッドエスタム「これは転移装置だ。これを使えば俺達の秘密基地へと瞬間移動出来る。」


 俺達が用意していた二つ目の仕掛けは今の説明通り転移装置だ。これにも色々と理由がある。まずはこの二人を説得出来たとしてもお互いにまだ信頼関係はない。そもそも二人が操られていて俺達に協力する振りをしながらクポに情報を流す危険もある。


 だから俺達の秘密基地の場所を知られずに基地まで案内するために転移装置で移動しようというわけだ。秘密基地ならばここで張った結界よりさらに強力な遮断結界があるので二人の居場所の信号がクポに流れるなんてことはまずない。


 もちろんクポの技術力が俺達を遥かに上回っていたり俺達の知らない別系統の技術を使っていれば知られるリスクはあるがそんな可能性まで全て気にしていては話が進まない。こちらが取り得る最高の対策をしている以上はあとは覚悟を決めて進めるしかない。


ブルー「それはいいけどクポにバレないの?」


ピンク「監視を誤魔化していると言っても長時間私達がいなくなっていれば気付かれるのではないでしょうか?」


 やはり操られていない間の二人はそれなりにきちんと考えている。操られている時はおかしなことがあっても疑問にも思わないようだからな。


スクイッドエスタム「まずこれを使ってお前達を俺達の基地へと案内する前にお前達の力を封じさせてもらう。」


ブルー「それはクポから与えられた力だし何か対策するとは思ってたけど…。」


ピンク「私達の力がなくなればクポにも気付かれるのではないでしょうか?」


スクイッドエスタム「問題ない。黒幕が異変に気付かないようにその力自体は残したまま我々の力を上から被せてその力をコントロールする。」


 これが三つ目の仕掛けだ。簡単に言えばここで二人を改造する。クポから与えられた力を残してクポに気付かれないように上から俺がさらなる力を与えてクポの魔法科学を完全に俺が掌握する。


 これにより敵の目を欺きながら二人に更なる力を与えて、かつ敵の力をハックする。敵の技術力の一端を知る機会にもなるし二人から送信されているデータを辿れば敵の居場所もわかる。すでにクポの本拠地の座標はわかっていると思うだろうがいつ移動するかもわからないし逃げ出す時に本拠地を捨てて本体だけで移動するかもしれない。そういう場合でも二人がクポと繋がっていれば追跡出来る手段が増える可能性がある。だから利用できるものは全て利用させてもらう。


スクイッドエスタム「そしてお前達のダミーがこのあとこの廃モールから出て行ってお前達の代わりに普通に生活する。黒幕はその情報を得てお前達が普通に生活していると錯覚するだろう。」


 これが最後の仕掛けだ。今は偽の映像を送ってクポを誤魔化しているだけだけどあまりに長時間それだけではおかしいと気付かれる可能性がある。


 だから二人をコピーした人形にこれまでの二人と同じ生活を送らせる。それを見てクポも二人が今まで通りだと思って安心するだろう。


ブルー「何か話が急過ぎてついていけないわね…。」


ピンク「そんなことが可能ならばいっそ魔法と言われた方がすんなり納得できます。」


 二人の言い分もわからなくはない。魔法科学はその名の通り現代科学から見ればまるで魔法のようなことが出来る技術だ。


スクイッドエスタム「とにかくまずはお前達が黒幕に操られたり追跡されたりしないように改造から始めるぞ。」


ブルー「改造って!体を切ったりするつもり?」


 ブルーは自分の体を抱いて後ずさる。


ピンク「殿方に体を見られるのはちょっと…。」


 ピンクもじりじりと逃げようとしていた。


スクイッドエスタム「服を脱ぐ必要もないし体も切らない。一つ要求するとすればそのまま変身を解かずに維持しておけ。その上から我々の魔法科学を被せて乗っ取る。それだけで済む。」


ブルー「………ここまできてこれ以上疑っても仕方ないわね。」


ピンク「お手柔らかにお願いします。」


 こうして二人にかけられたクポの魔法科学を乗っ取る作業が始まった。



  =======



 クポの魔法科学を乗っ取るとは言っても何も難しいことじゃない。上から俺達のより強力な魔法科学を被せてこっちでコントロールを奪ってしまうだけだ。もちろん手術も必要なく痛みもなくあっという間に終了して二人をクポの洗脳から解放した。


 これでクポからの命令で操られたり思考誘導されることはないだろう。何しろより上位の命令系統として俺達が二人を掌握しているからな。こんな言い方をすると何か俺達が二人を利用しようとしてる悪者みたいだけど簡単に言えば上から俺達の魔法科学を被せてクポの干渉をブロックしているだけだ。


 俺達は二人を操ったりして利用するつもりはないしクポからの干渉が来た場合は偽の情報を送り返してクポを欺けるようになっている。これで暫くはクポは二人を操れていると騙すことができるだろう。


 二人の改造が終わると今度は転移装置で俺達の秘密基地へと転移した。もちろんまだ完全に二人を信用してはいないので重要な区画には繋がっていない。すぐに隔離できる区画に案内した。


ブルー「…これがコンクエスタムの秘密基地?」


ピンク「すごい…。」


 二人は素直に驚いてくれたようだ。苦労して作った甲斐があった。コンクエスタムの構成員達はこんなのを見ても驚いてもくれない。だから二人が感心してくれて作った俺もいい気持ちになる。


キラーレディ「ようこそコケティッシュシスターズのお二方。ここがコンクエスタムの秘密基地です。」


 カツカツと足音をさせながらキラーレディがこちらへと歩いてくる。その姿は凛としていてまるで研ぎ澄まされた刀のような危うい美しさがある。


ブルー「…あなたは?」


キラーレディ「私はキラーレディ。この基地の管理と大佐の秘書を任されております。」


ピンク「大佐…?……デスフラッシュ大佐?」


キラーレディ「はい。その通りです。それではお二方を丁重におもてなしするようにと申し付かっておりますのでご案内いたします。」


 麗さんと会ったことがある二人がキラーレディを見て気付かないのにはもちろん理由がある。デスフラッシュ大佐とキラーレディはマスクを被っているだけで他の怪人と違って顔のほとんどがわかる格好をしている。


 だから身元がバレないようにそのマスクには認識阻害装置〝あなた………一体誰?〟が内臓されている。これは同じ認識阻害の〝めだたーぬ〟のように影が薄くなるのとは違いそれが誰であるのかわからなくなるものだ。〝めだたーぬ〟が影の薄くなる装置だとすれば〝一体誰?〟は顔を認識されたり覚えたりされなくなる装置とでも言おうか。


 もちろんオンオフは自由に切り替えられるのでマスクをつけているからといって誰にも顔を認識されなくなるというわけじゃない。


 キラーレディは転移してきた俺達を先導して基地内を歩いていく。辿り着いたのは小会議室だ。この辺りの区画は普段あまり使わないのでほとんど物もなく使われていないことがすぐにわかる部屋か物置になっている部屋がほとんどだ。


スクイッドエスタム「それではまずはお前達の条件から聞こうか。」


 俺達が小会議室の席に着くとスクイッドエスタムがそう切り出した。


ブルー「私達の要求は…。」


ピンク「彼の身の安全です。」


 二人は俺を指しながらそう言ったのだった。


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