第22話「最強怪人スクイッドエスタム」
あれから数日間はコケティッシュシスターズの二人とパトロールをしている振りをして時間を稼いでいた。何の成果も挙がらなければ二人がクポに始末される可能性もないとは言い切れないけどすぐに二人を切るつもりならもうとっくにそうしてるだろう。
それがないということはまだ二人には利用価値があると思われていてすぐに殺されることはないはずだ。だから俺達の準備が整うまで粘って時間稼ぎをしてきた。今日は土曜日だ。明日は休みで俺達の準備もある程度整った。まずは二人を救い出すことから始めよう。
聖香「それじゃ二人とも行きましょう。」
静流「はい。」
改太「うん。」
俺達三人はいつも通り放課後にパトロールに出かける。クポが二人の前で正体を現してからは当然ながらペルディッソは現れていない。
クポが二人の戦闘訓練のためにやらせていただけだから正体を明かした今となっては必要なくなったのだろう。コンクエスタムは隠れているしクポの茶番はなくなったのでここ数日は本当にただ街中をウロウロとするだけだった。
一見すると平和だけど二人の顔色は最近段々と悪くなってきてる。クポに脅されてから数日間何の成果も得られていないから焦りがあるのかもしれない。
聖香「今日は…、今日こそは見つけなくっちゃ…。」
聖香は焦った顔で何かぶつぶつと独り言を言っている。かなり精神的に参っているんだろう。
静流「聖香…。まずは落ち着きましょう。」
そっと静流が聖香を宥める。だけど聖香には逆効果だったようだ。
聖香「そんなこと言ってられないでしょ!静流はどうしてそんなに落ち着いていられるのよ!彼がどうなってもいいって言うの!?」
静流「―ッ!でしたら言わせていただきますが今焦って失敗したら余計にまずいことになるのではありませんか?彼がどうなっても良いなんて思ってるわけないでしょう!でも聖香が焦って失敗して余計に彼の身が危なくなることは許せませんよ!」
二人が喧嘩し始めた。俺は今までこの二人がこんな風に喧嘩したり言い合いしたりしているところを見たことがなかった。感情的になって大きな声で相手を罵りあうほど二人の精神は弱っているのだろう。早く何とかしないとまずいな。
改太「二人共落ち着いて。」
聖香「―ッ!九条君は暢気すぎるのよ!私達が一体どれほど悩んでいると思って………。」
静流「………いっそ、九条君に全てを話してしまいますか?」
聖香「それは駄目よ!クポには私達の会話は聞かれてるのよ!」
静流「そうですね………。」
二人はそう言うと暗い顔になって俯いて静かになった。確かにクポに聞かれてるというのはその通りではあるんだけどこれだけ言ったらもうほとんどしゃべってるも同然なんじゃないのか?
これだけ二人はペラペラとしゃべっているのにクポは何の反応も示さないのはこれくらいなら漏らされてもいいと思っているからか?それともこの程度では地球人には理解出来ないだろうと思ってるのか?敵がこちらを侮ってくれている分には良いことではあるんだけど何か釈然としないな。
改太「とにかく二人共喧嘩は駄目だよ。」
聖香「うっ…。それはわかってるわ。ごめんなさい静流。少し興奮してたわ。」
静流「いえ。私も言い過ぎました。ごめんなさい。」
二人はお互いに頭を下げあう。一先ずはこれでいいだろう。だけどこのままじゃいずれ二人の間にも致命的な亀裂が入ってしまうかもしれない。とにかく予定通り今日この二人に仕掛ける。そしてクポの監視の目から救い出しこちらに協力してもらえるようにしないといけない。
うまくいくかどうかはこの二人次第だけどやるしかない。唯一のネックは二人が気にしている人質にされているであろう『彼』のことだ。まだ『彼』は救い出していないので二人は『彼』の身を案じて俺達には協力出来ないと言うかもしれない。
…いや、考え得る様々なパターンの対処はしてきた。今更グダグダと悩んでも仕方がない。あとはうまく行くことを願って実行するしかないんだ。
改太「今日は俺がパトロールするところを選んでもいいかな?」
その言葉に二人は不思議そうに顔を見合わせたのだった。
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まずは暫くの間は時間を潰すために適当に町をブラつく。特に目的地もない。本当にただブラブラと町を歩いているだけだ。
暢気な俺に二人は少しだけ焦った様子で問い詰めてくる。
聖香「あの…、九条君にも何か考えがあるのかもしれないけど私達にはあまりゆっくりしてる時間はないのよ。」
静流「そうなんです。ですから一刻も早くコンクエスタムの怪人を見つけないといけないんです。」
二人は申し訳なさそうにしながらも俺を急かしてくる。そりゃ急いでる時に街中をただブラブラしてたら気が焦るよな。
改太「大丈夫大丈夫。今日は俺に任せておいて。」
こっちの準備が終わるまではまだもう少し時間がかかる。スクイッドエスタムから連絡が来るまでは時間を潰して粘っておかなければならない。
改太「あっ!あのクレープ屋さんでクレープ食べない?俺ちょっと食べてみたいんだ。ほらほら。」
俺は時間を潰していることを誤魔化すように二人の手を握ってクレープ屋まで引っ張っていく。
聖香「あっ…。ちょっ、九条君………。」
静流「九条君大胆すぎます………。」
俺がちょっと強引に二人の手を引くと二人は真っ赤になって俯きながらもついてきた。これでもう暫く時間を稼げるかもしれないな。
俺が注文したのはイチゴをメインにしたフルーツの乗ったクリームのクレープだった。聖香は生ハムとじゃがいもがメインのデザートというより軽食になりそうなものだった。静流のはアボカドやレタスを巻いた野菜クレープみたいなやつだ。
あるぇ?俺のが一番女の子が好みそうなのっぽいぞ?聖香のはどっちかと言えば彼女連れの男が頼みそうな品の気がする。静流のはまぁ女の子でも健康とかダイエットとか気にしてたら頼みそうかな。
改太「二人ともそういうのが好みなの?何か俺が一番乙女チックだな。」
聖香「あははっ。そうだね。実は私ちょっとお腹が空いてたから…。」
聖香は少し恥ずかしそうに笑いながらもクレープに噛り付いていた。昼ご飯もあまり進んでなかったしやっぱり精神的に参っていたから食欲もなかったんだろう。今少しでも食欲が出たのならよかった。
改太「元気が出てよかった。ようやく新道さんらしい笑顔が見れたよ。」
聖香「え?あっ…。やだ………。」
俺がそう言うと聖香は真っ赤になってモジモジしだした。う~ん…。普段ハツラツとしてる聖香のこういうギャップはかなりクるものがある。素直に可愛いと思う。
静流「私は夕食前にあまり甘い物は食べられませんので…。」
静流はちびちびと野菜クレープを齧っている。ちょっと自分のお腹に手を当てているところをみると甘い物を食べ過ぎると太ると思っているのかもしれない。むしろ現時点で太っていると気にしてるのかな?
でも静流は決して太ってなんていない。女の子は痩せてる方が綺麗だと思ってるかもしれないけど男から見れば痩せ過ぎている女の子の方が魅力がないように見える。
どちらも度を越えて太っていたり痩せていたりすれば良くない。俺の好みとしては程よく女性らしい丸みのある方が魅力的だと思う。
改太「祁答院さんは太ってなんていないよ。太りすぎも痩せすぎもよくないけどむしろ少しくらい女性らしい丸みのある人の方が俺は好きだな。」
それに俺は巨乳が大好きだ。静流の巨乳を思い出すだけで変な気分になりそうになる。あの柔らかさと丸みと形は完璧だ。…おっと。思い出してニヤニヤしてしまいそうだ。顔を引き締めておかないと…。
静流「あの…。本当ですか?」
改太「え?祁答院さんが太ってないってこと?」
静流「いえ…、あの…、九条君の好みの方です。」
改太「ああ…。うん。本当だよ。太りすぎもよくないけどやっぱり女性らしい丸みのある人の方が好きだよ。」
静流「そうですか!わかりました。」
静流はにっこり微笑んでから野菜クレープを頬張り始めた。うん。そうやっておいしそうに食べてる方が見てる方も幸せになるよね。
聖香「九条君…。それじゃ筋肉質な女の子は嫌いかしら…。」
聖香がどんよりした空気を纏いながら問いかけてくる。
改太「え?別に嫌いってことはないよ。あまりにだらしなさすぎるよりはある程度引き締まってる方がいいだろうしね。それに新道さんは筋肉質って言ってもそれほどマッチョでもないし程よく引き締まってるくらいじゃないかな?」
聖香に抱えられた時だってちょっと引き締まってるなとは思ったけど女性らしい柔らかさがあった。さすがにムキムキのマッチョだと俺のストライクゾーンからは外れるけど聖香くらいなら全然問題ない。
聖香「そっ、そう?そっか…。よかった。」
改太「さぁ。それじゃ次はあっちへ行こうよ。」
パトロールという名目で二人を連れて小物屋さんやアクセサリー屋さんに行って色々と見て周る。服、靴、鞄なども周って結構な時間を潰した。
ただ二人を誤魔化すために時間を潰しただけじゃなくて俺としてもまるでデートみたいでちょっと楽しかった。
改太「あ~ぁ。こんな可愛い子達が彼女だったら楽しいだろうな…。」
俺はぼそっと本音を漏らしてしまった。聖香とか静流みたいに可愛くて性格もよく出来た子が彼女だったらきっと楽しいだろう。俺って〝めだたーぬ〟を掛ける前からモテたことなんて一度もないし女の子もちょっと苦手だからこんな可愛い子と付き合うなんて一生出来ないかもしれないなぁ…。
聖香「えっ?!かっ、かっ、彼女っ?!」
静流「はぅっ!今日の九条君は大胆です………。」
二人は慌てだした。顔を真っ赤にして俯いてる。どんな人か知らないけど二人が好きな『彼』がいるのに俺なんかに彼女だったらなとか言われて不愉快な思いをさせたかな。
改太「あっ。ごめん。ちょっと言葉が漏れちゃったよ。二人には俺なんかと違ってもっと素敵な好きな人がいるよね。俺みたいな奴と彼女だったらとか妄想されるだけでも不愉快だったかな。」
俺は慌てて繕う。自分でも何を言ってるのかよくわからない。ただとにかく焦って余計なことを言ってしまった。
聖香「………はぁ。本当に九条君ってば…。」
静流「鈍いにもほどがあります………。」
二人は恨みがましい顔で俺を睨んでいた。
スクイッドエスタム『失礼いたします。デスフラッシュ大佐。準備が整いました。』
その時スクイッドエスタムから〝つながる君〟によって連絡が入った。
改太『わかった。これから二人を連れて向かう。』
スクイッドエスタム『了解しました。』
それだけでスクイッドエスタムからの通信は切れた。さぁ、準備は整った。そろそろ反撃開始と行こうか。
俺は二人に不審に思われないように注意しながら予定のポイントへと誘導していったのだった。
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俺は二人を郊外にある大型のショッピングモール跡地に誘導した。ここは九条地所が買収済みで暴れても壊しても問題ない。この辺りの目玉スポットとして開発されたけど不況のあおりを受けて売れ行きが伸びずにそれほど経たずに閉鎖されたモールだ。
最初の頃にいくつか二人を誘い出して戦う場所として目星をつけていたうちの一つだ。今回はここにある仕掛けをして二人を待ち伏せていた。誘導は俺が出来るから誘い出すこと自体は難しくない。後は準備を万全にしておくだけだった。
スクイッドエスタム「よく来たな。コケティッシュシスターズ。」
物陰からスクイッドエスタムが現れる。二人はまだ変身していないのに自分達がコケティッシュシスターズだとバレていることに驚いたようだ。
聖香「何のことかしら?」
静流「私達はただの一般人ですけど?」
いやいやいや…。それは無理があるだろう…。この前スクイッドエスタムに絡んだところじゃないか。ただの一般人が着ぐるみのスクイッドエスタムに絡むことなんてないだろ…。
スクイッドエスタム「この前俺に絡んできたのにただの一般人だと言うつもりか?お前達がコケティッシュシスターズだということはわかっている。」
コンクエスタムは本当にこの二人がコケティッシュシスターズだと知ってるけどスクイッドエスタムに絡んできたからこの二人がコケティッシュシスターズだとわかったっていう理屈には無理がある。二人だってそんなものは証拠にならないって言って惚けようと思えば惚けられる。だけど二人は素直にそれを認めた。
聖香「………。いいわ。これ以上惚けても時間の無駄だし…。コケティッシュパワー!」
静流「フォームチェンジ!」
二人が光に包まれて変身する。いつも思うけどこれって一瞬裸なんじゃね?俺に見られても二人とも平気なのかな?
ブルー「正義の光がある限り!」
ピンク「悪の栄えたためしなし!」
ブルー「コケティッシュブルー!」
ピンク「コケティッシュピンク!」
二人「「コケティッシュシスターズが成敗します!」」
ブルー「覚悟しなさい!コンクエスタムの怪人!」
ピンク「貴方の悪事もこれまでです!」
久しぶりに口上を述べた二人がスクイッドエスタムを指差す。ここから二人との最後の死闘が始まる………わけはない。
まず二人とスクイッドエスタムが向かい合った瞬間に俺達の仕掛けの一つ目が発動した。コケティッシュシスターズの二人にもクポにも気付かれない俺達独自の結界が張られて周囲と結界の中が空間的に断絶させられる。
なぜこんなことをするのか。それはまずクポ対策だ。クポはあの二人に張り付いて見張ってるわけじゃない。イメージで言えば二人の後を自動的に追跡する監視カメラがあってその映像を観ているという感じだろう。つまりその監視カメラからクポに送られる映像を何とかすればクポを誤魔化す方法はいくらでもあるというわけだ。
だからまずは結界で空間を遮断してしまう。これによりこの中の映像はクポには送られなくなる。だけど当然ながらそれだけじゃ不十分だ。何しろ映像が送ってこられなくなればクポに異変を察知されてしまう。だからクポが二人を見張ってた監視カメラと同じ信号をクポに送りつける。
もちろん内容は偽装されており二人がスクイッドエスタムと戦ってる映像を送っている。これを観ればクポは二人が真面目にスクイッドエスタムと、いや、コンクエスタムと戦っていると思うだろう。
これをするためには敵を調べつくさなければならなかった。クポが二人をどうやって監視しているのかもどうやってデータを送信しているのかもどこへ送信しているのかも全てだ。もし監視カメラのデータを誤魔化しても他の方法でも監視しているのに気付かずに偽の映像を送ってしまったらむしろこちらの技術力までバレてしまうからな。偽装するのなら完璧でなければならない。
そのためにはどこにどんなデータを送信すれば良いのか完全に把握する必要があった。この前クポの本拠地の座標を見つけられたことでようやくこれが可能となったわけだ。
これでクポを気にせずコケティッシュシスターズの二人と接触することが出来る。作戦の第一段階は完璧だ。
スクイッドエスタム「君達には俺の話を聞いてもらいたい。今は君達を監視している者にバレないように誤魔化している。」
ブルー「えっ?!………どういうこと?」
スクイッドエスタム「君達が脅されて協力させられていることはわかっている。今はその黒幕の監視を誤魔化しているから本音でしゃべっても大丈夫だ。」
ピンク「どうしてそんなことまで知っているのか知りませんが………、だからと言ってはいそうですかとあなたの言うことを信じられるとでもお思いですか?」
う~ん…。やっぱりそう簡単に素直に聞いてはくれないか。スクイッドエスタムも困って………。
スクイッドエスタム「いいだろう。ならばまずは君達の思う通りにしてみるがいい。その力が俺に通じるかどうか試したいのだろう?」
困っていなかった。むしろ挑発してる。あるぇ?こんな予定だったっけ?二人を説得して戦いは回避して仲間に引き込む予定じゃなかったっけ?俺の記憶が間違ってるのか?
ブルー「いいわ。あなたを倒すかどうかはともかく…。」
ピンク「まずはお互いの力を見せ合いましょう。」
ブルーとピンクが臨戦態勢に入る。だけどスクイッドエスタムは余裕の表情のまま構えもしない。まぁ烏賊の表情が余裕なのかどうかは見分けはつかないけど………。
スクイッドエスタム「いつでもいいぞ?」
ブルー「くっ!馬鹿にしてるの?!」
ピンク「ブルー落ち着いて。いくわよ。」
二人は地を蹴り駆け出した。左右に分かれて両側から攻撃するつもりのようだ。
ブルー「コケティッシュ蛸引包丁!」
ピンク「コケティッシュ鉈!」
二人はいつもの鈍器と違って刃物を使っている。烏賊が相手じゃ鈍器で殴るより刃物で切った方が効果的だと思ったのかもしれないな。
っていうかこえぇってば!何で魔法少女が普通に刃物振り回してんの?しかもブルーは刺身包丁だから烏賊相手に使うのもわからんでもないけど…、いや、わからんけどね。でもありっちゃありっぽいけど鉈はないだろ鉈は…。
何か静流…、じゃなくてピンクは猟奇的っぽい凶器が多いぞ………。そういう性格なのかな?普段は大人しくてお淑やかだけど内面は猟奇殺人とかに走るタイプなのか?ヤンデレ気質とか?
スクイッドエスタム「甘い。お前達は弱い。まずはそのことを自覚するがいい。」
ブルー「なっ!」
ピンク「そんな………。」
スクイッドエスタムは左右から刃物で襲い掛かってきた二人を見ることもなくその刃物だけを吸盤で吸い付けて奪い取った。
スクイッドエスタム「反応が鈍い。隙だらけだ。」
ブルー・ピンク「「きゃ~~っ!!!」」
スクイッドエスタムは残った腕で二人を吹き飛ばす。二人は避けることはおろか吹き飛ばされても受身すら取れずに地面を転がった。
ブルー「くっ!強すぎる…。」
ピンク「諦めてはだめよ。何か手があるはず…。」
スクイッドエスタム「お前達の必殺技を使ってみるがいい。俺は避けも防御もしない。」
スクイッドエスタムは両手を…、両手じゃないけど六本の腕を広げて二人に必殺技を使えと挑発する。その姿は何かクライマックス近くのラスボスとかっぽい雰囲気だ。
ブルー「どこまで舐めてるの!いくわよピンク!」
ピンク「敵の挑発に乗るのはよくないですけど………、他に手はないようですね。」
ブルー「マジカルッ!」
ピンク「コケティッシュッ!」
ブルー・ピンク「「ダイナマイトッ!!!」」
いつもより若干エネルギー量の多い二人の必殺技がスクイッドエスタムに直撃する。
ドッカーン!
と冗談みたいな音ときのこ雲を起こして爆発した二人の必殺技の煙が晴れてくるとそこには…。
スクイッドエスタム「その程度か?」
ブルー「そんなっ!」
ピンク「あれで無傷なんて…。」
コケティッシュシスターズの二人は疲れて膝をついている。いつも以上のエネルギーを振り絞った二人の必殺技を受けてもスクイッドエスタムは無傷だった。まぁ当たり前だけどね。
ブルー「あれでダメージを与えられないんじゃどうすれば…。」
ピンク「くっ!今までの相手とは強さの桁が違いすぎます………。」
圧倒的パワーを持つスクイッドエスタムに成す術のないコケティッシュシスターズ!果たして二人はこの危機を乗り越えられるのか!次週を待て!
ってナレーション風に言ってみたけど何の心配もないけどな。スクイッドエスタムは二人に大怪我させるわけはないし俺はリラックスしたままこの戦いの結末を見届けるのだった。
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