第2話「襲撃!魔法少女現るっ?!」
俺は怪人達を眺める。俺が着ているアーマースーツも含めて、当然だがただの着ぐるみなんかじゃない。魔法科学によって作り出された現代ではありえないオーバーテクノロジーの塊だ。別に世界征服する気もないのに何と戦う気なのかこれを作った奴は物凄い能力をこの怪人達やアーマースーツに与えた。
俺のこのスーツがあれば例えば素手でビルを数分で解体できる。武器を使えば一発だけどな。そしてスーツに覆われていないように見える頭部や一部の関節にライフルを撃ち込んだって俺に傷一つ付けることは出来ない。何重にもかけられたプロテクトによって見た目上は何も防御していないように見えても完全なる防御が施されている。計算上は水爆の直撃にも耐えられる設計だ。試したことはないからあくまで計算上はな!
それは俺だけじゃなくここにいる怪人達も皆そうだ。自衛隊はおろか米軍とだってたった数人で渡り合える。本当にこれらを作った奴は何と戦うつもりで作ったんだろうか………。俺にはさっぱり理解出来ないぜ。
まぁ俺の自慢の…じゃない。誰かが作ったこのスーツや怪人達の能力はまたいずれ追々説明しよう。
デスフラッシュ「それで誰か報告はあるか?」
スパイダーエスタム「はいっ!」
デスフラッシュ「うむ。何かねスパイダーエスタム君。」
スパイダーエスタム「先頃観測された奇妙な振動ですが時空振だと確認されました。場所は例の学園です。生徒が数名行方不明になっており時空振に飲み込まれたものと思われます。」
九条学院と進学一位を争っている学園の近くで奇妙な振動が観測されたとうちの観測班のスタッフが言っていた。それを解析させていたが結果が出たようだ。
デスフラッシュ「時空振に飲み込まれた者を救い出す技術はまだ確立されてなかったよな?」
スパイダーエスタム「はい。まだ目処もたっておりません。」
デスフラッシュ「そうか………。それじゃ本人達に何とかしてもらうしかないな。俺達じゃ打つ手がない。その件は要観察ということで。」
見捨てるようで悪いがどうしようもないんじゃ今は様子を見るしかない。本人達が飲み込まれた先で無事ならいつかなんとかなるかもしれない。それまで頑張って欲しい。
スパイダーエスタム「了解です。」
デスフラッシュ「他には?」
スクイッドエスタム「時空振を感知してから向かっても間に合いません。巡回の頻度を上げてはどうでしょうか?」
スクイッドエスタムが意見を言う。こいつは今の状態の俺に劣らないくらいの高性能な幹部だ。その力は地球の全戦力を一時間以内に………、それはいいか。数名居る幹部の中の一人だ。確かに時空振を捉えてから向かってももう遅い。でも巡回してるときに偶然みつけたとしてもどうするんだ?
デスフラッシュ「巡回したとして見つけた場合どうする気だ?」
スクイッドエスタム「飲み込まれた者がいれば俺が飛び込みます。俺がついていれば命を失うことはないでしょう。」
確かにスクイッドエスタムがいれば人類が取り得る最高の安全策だろう。でも一緒に時空の彼方に行ってあげたとしても戻る方法自体は結局まだない。何の解決にもならない。
デスフラッシュ「だめだ。それは解決になってない。飲み込まれて飛ばされる犠牲者が一人増えるだけだ。助ける手段がない間は俺達に出来ることはない。」
スクイッドエスタム「………はい。」
デスフラッシュ「スクイッドエスタムの人を救いたいっていう所は良いと思う。でも俺達が一緒に飛び込んでも一時凌ぎにしかならない。俺達がここに残って時空振から人々を守ったり救い出したりできるように研究を進めることこそ本当の助けなんじゃないのか?」
スクイッドエスタム「そう…ですね。わかってます…。すみません。」
デスフラッシュ「謝ることじゃないさ。スクイッドエスタムのそういうところは良いと思うぞ。」
スクイッドエスタムはそのまま答えず引き下がった。彼とは付き合いが長い。俺の腹心とも言える最も信頼している中の一人だ。彼は自分の境遇から人を救おうと今のように必死になっている。それ自体は好ましいことではあるがたまに向こう見ずで突っ走ることがある。俺達が止めないと他人のために無茶ばかりするような奴なんだ。そこが信頼できるところでもあるんだけどな。
デスフラッシュ「もう他にはないか?………ないようだな。それじゃ定期巡回に出かけよう。」
怪人「「「「「おぉ~。」」」」」
俺は怪人を引き連れて五人で町に繰り出した。
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バットエスタム「お婆さん。大変そうだね。背負ってあげるよ。」
お婆さん「ありがとねぇ。」
蝙蝠の怪人がお婆さんを背負って信号を渡る。
スパイダーエスタム「君達迷子なのかい?お母さんは?」
子供「うぇ~ん」
蜘蛛の怪人が迷子を連れて親を探している。
スクイッドエスタム「お前達、カツアゲをするなっ!」
不良「ごめんなさい~。」
烏賊の怪人が不良を懲らしめる。もちろん暴力は振るっていない。
スコーピオンエスタム「風船が木に引っかかったのか?取ってあげよう。」
子供「ありがとう!」
蠍の怪人が子供の風船を取ってあげている。
デスフラッシュ「うむうむ。今日も順調に平和だな。」
おばちゃん「あんたらいつもありがとうね。お陰でこの町も住みやすくなったよ。」
デスフラッシュ「いえいえ。地域のためにお役に立てれば幸いです。」
おっちゃん「おう。俺もあんたらのこと応援してるぜ。」
デスフラッシュ「ありがとうございます。」
その後も俺達は順調に人助けをして町の巡回を進めた。そうだ。秘密結社コンクエスタムの活動目的とは慈善活動なのだっ!!!
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こんな変な格好をした集団を町の人たちは温かく迎え入れてくれている。最初の頃はちょっと白い目で見られたり変な噂話を流されたりしたけど俺達がこうして活動しているうちに皆俺達のことを受け入れてくれるようになった。これもここ数年の活動の成果だ。先に言っておくが俺の眼鏡みたいに目立たなくなったり姿を誤魔化したりするようなことは一切してない。コスプレ集団とでも思われているかもしれない。そんな俺達を受け入れてくれるこの町は優しい町だ。
デスフラッシュ「そろそろ帰るか。」
スクイッドエスタム「はい。」
俺達は秘密基地へ帰投するためにある公園を通りかかった。
デスフラッシュ「―――ッ!」
怪人「「「「「ッ!」」」」」
デスフラッシュ「皆気付いたか?」
スクイッドエスタム「はい。何かが空間に干渉しました。俺達は妙な空間に捕えられたようですね。」
さすがスクイッドエスタムのセンサーは優れている。俺達の状況を即座に理解したようだ。俺達がこの公園へと足を踏み入れた直後にこの公園を囲むように空間が閉じられた。わかりやすくファンタジー風に言うと俺達は結界に閉じ込められた。って言えばわかりやすいかもしれない。
デスフラッシュ「一体誰が?いや、そんなことが出来るなんて何者だ?」
技術的には俺達の方がこの結界を張った相手より優れているだろう。俺ならこの程度は朝飯前だ。ただ問題なのは相手の技術力ではなく『現在の地球では俺達以外にあり得ない技術を持っている』ということだ。
スクイッドエスタム「それは………。」
???「待ちなさい!」
スクイッドエスタムが答えようとしたところで若い女の声が聞こえてきた。俺達は声のした方へ視線を向ける。公園にあったジャングルジムの上に二人のコスプレ女が立っている。その姿はまるで………まるで何かの変身魔法少女のようだった………。俺のセンサーでもスクイッドエスタムのセンサーでもこの公園内にこの二人以外の反応は見つからない。この結界を張ったのはこの二人だろう。
青いコスプレ女「正義の光がある限り!」
ピンクのコスプレ女「悪の栄えたためしなし!」
青いコスプレ女改めコケティッシュブルー「コケティッシュブルー!」
ピンクのコスプレ女改めコケティッシュピンク「コケティッシュピンク!」
二人「「コケティッシュシスターズが成敗します!」」
コケティッシュブルー「覚悟しなさい!コンクエスタムの怪人達!」
コケティッシュピンク「貴方達の悪事もこれまでです!」
………変態コスプレ女だ。………中二病女だ。いや、俺達が言うなって話だよな。それはいいんだ。問題は………。この女達には認識阻害の技術が使われているが俺のセンサーは欺けない。
コケティッシュブルー………お前新道聖香じゃん!何やってんのお前!?
コケティッシュピンク………お前祁答院静流じゃん!頭おかしくなったのか!?
このコケティッシュシスターズとかいう変態コスプレ女コンビは俺の同級生だった。それも学院でも一番と言っても過言ではないほど有名な二人だ。
この二人はある程度似たような格好をしている。ノースリーブでミニスカートのドレスのような感じだ。肩や一部にだけ申し訳程度にアーマーのようなものがついている。ブルーは手から肘の先くらいまでのちょっとだぼだぼしたグローブを嵌めている。足にはこちらもルーズソックスのようにちょっとだぼだぼしたものを履いている。ピンクはオペラグローブのように肘上まである長いグローブをしている。足にはニーハイかストッキングか知らないがこちらも膝上まである長いものを履いている。
二人は基本的に白を基調とした衣装だが名前の通りブルーには各所に青が散りばめられており、ピンクには各所にピンクが散りばめられている。
………何これ。どういう状況?この二人って美人で人気者だったけどこういう隠れた性癖があったってこと?
………とか現実逃避してる場合じゃないよな。これは色々とやばいぞ。この二人がコスプレしてるのなんてどうでもよくなるほど大変なことだ。
まずこの二人はただのコスプレじゃない。明らかにオーバーテクノロジーで作られた現代にあるはずのない衣装を着ている。俺の作った…じゃない。コンクエスタムの怪人達には全然及ばないがそれでも現代兵器なんて余裕で無力化できるくらいの性能を持ったドレスだ。
それからこの二人。さっき『コンクエスタムの怪人達!』って言ったぞ。俺達は街中で慈善活動はしているが秘密結社コンクエスタムを知ってる人なんていない。俺達は名乗っていないし情報漏洩させるような構成員はいない。だからその名前を知っていること自体がありえないんだ。なんでこの二人は俺達のことを知っている?
頭が混乱する。わからないことだらけだ。慈善活動した帰りにわけのわからないコスプレ魔法少女に絡まれました!
落ち着け。落ち着け。どうする?考えろ。なるべく早くスムーズに!!!
そこで俺はアーマースーツや怪人達に備わっている通信機、簡単念話〝いつも君の隣に………つながる君〟を起動させて回線をつなぐ。簡単に言えばインカムみたいなもんだが手で操作する必要もないし実際に音声で会話するわけでもない。念じただけで通じるような一種の念話と呼ばれるような機能なので非常に便利が良い。傍受される心配もない。この場にいる五人を繋げて作戦会議をする。
デスフラッシュ『この二人どうする?俺の知り合いなんだけど…。』
バットエスタム『俺が話しましょうか?』
スパイダーエスタム『俺達悪いことしてるわけじゃないし話せばわかってもらえるかも?』
スクイッドエスタム『何かの勘違いかもしれませんし話し合いで何とかなるんじゃ?』
皆消極的意見ばっかりだなぁ。これじゃ決まりそうにない。
スコーピオンエスタム『皆わかってないな。あの二人は俺達をやっつけたと思えば満足するんだよ。だからここは悪役に徹して戦ってやられた振りをして撤退すれば良いんじゃないですか?』
デスフラッシュ『おおっ!そ・れ・だ!スコーピオンエスタムナイス!』
バットエスタム『女の子と戦うのはなぁ………。』
スクイッドエスタム『怪我をさせたらどうするつもりだ?』
スパイダーエスタム『いやぁ、ある程度真面目にやって相手も多少擦り傷くらいできるくらいの方が満足するんじゃないですかね?』
デスフラッシュ『大怪我さえさせなければ良いだろ。最悪死にさえしなければ何とかなるけどなるべく怪我させないようにな。』
スコーピオンエスタム『え?なんでデスフラッシュ大佐は関係ないみたいな言い方なんですか?』
デスフラッシュ『え?初っ端から俺が戦うの?俺大佐だよ?ラスボスじゃね?』
………。全員に沈黙が訪れる。誰も女の子となんて戦いたくないようだ。
スパイダーエスタム『はぁ………。わかりました。じゃあ俺が戦います。軽く戦ってやられた振りするんで俺を連れて撤収してください。』
四人『『『『おおっ!任せたぞ!』』』』
スパイダーエスタム『こんな時だけ息ぴったりですね。任せたのは俺の方でしょう………。』
〝いつも君の隣に………つながる君〟を切る。ここまでの所要時間は0.34秒だ。
スパイダーエスタム「俺の名はスパイダーエスタム!俺が相手をしてやる!かかってこいコケティッシュシスターズ!」
んん?何だかんだでノリノリじゃないのかね?スパイダーエスタム君?
スパイダーエスタムが片側三本の腕をコケティッシュシスターズに向ける。俺達は少し離れて状況を見守る。
コケティッシュブルー「いくわよ!たーーーっ!」
コケティッシュブルーはジャングルジムからジャンプしてとび蹴りを放った。っておいおい。脚力のせいでジャングルジムがひしゃげてるよ。まったく…。公園を壊しちゃいけません。
スパイダーエスタム「なんの!食らえい!」
スパイダーエスタムが蜘蛛の糸を出す。空中で避けられないコケティッシュブルーは蜘蛛の糸に絡め取られる。
コケティッシュブルー「くっ!こんなものっ!………だめだわ。切れない!」
スパイダーエスタム「はーーーっ!」
糸を切ろうとしたブルーだったけどそんな力じゃスパイダーエスタムの糸は切れない。スパイダーエスタムは糸を力いっぱい引っ張りブルーを地面に叩きつけるっ!
ポスンッ
ブルーは砂場にふわりと落とされお尻で着地した。
コケティッシュブルー「いたーい。」
これは嘘だな。つい咄嗟に出ただけだ。センサーで見ている限りあのコスプレドレスの性能のお陰でダメージはない。そもそもスプリングの利いたベッドやソファに座った時の衝撃程度しかなかったんだ。生身の人間でも痛くはない。
でもその言葉にスパイダーエスタムは動揺してしまった。
スパイダーエスタム「え?痛かった?ごめん。大丈夫?」
コケティッシュピンク「隙あり!たーっ!」
スパイダーエスタムとブルーのやり取りの間に周りこんでいたピンクがスパイダーエスタムに突きを放つ。
………っていうかこいつら魔法少女なのに肉弾戦で戦うのかよ!魔法はどうした?!
スパイダーエスタム「うわーやられたー………。」
コケティッシュピンク「………。」
コケティッシュブルー「………。」
ボスッ!とピンクの突きが完全に入ったはずなのにスパイダーエスタムにはダメージはない。当たり前だ。性能が違いすぎる。わざと食らおうにもダメージを受けることすら出来ない。そしてスパイダーエスタムは大根役者だった。ピンクのパンチを食らってよろよろとよろめき倒れこむ。それをピンクとブルーは白けた顔で見つめている。
ピンク「どういうつもりか知りませんがそんな演技には騙されませんよ!」
ブルー「でもこいつ強すぎるよ。今までの奴と全然違う。」
砂場で放置されていたブルーはなんとか糸から逃げ出してピンクの隣に立つ。まぁブルーが脱出したっていうかスパイダーエスタムが緩めて逃がしたんだけど。
それより『今までの奴』?コンクエスタムに今までこんな二人組に絡まれた者はいない。いたら全部俺に報告が入ってきている。じゃあこの二人が今まで戦ってた奴って誰だ?それにそいつらもコンクエスタムを名乗っていたのか?わけがわからない。
だいたいスパイダーエスタムが強すぎるから二人を子供扱いしてるけどこの二人の能力だって普通じゃない。ブルーのキックやピンクのパンチを受けていれば戦車でも装甲を貫かれていた。動きも物凄く速い。普通の人間の反射神経じゃついていけない。こんな二人が暴れてたならもっと話題になっているはずだ。それなのにそんな噂も聞いたことがない。
結界のせい?でもそれじゃなぜうちの観測班が結界を感知していない?これは俺達の知らない観測できない結界ってわけじゃない。俺達からすればむしろ数世代遅れの結界だ。当然観測方法も確立されているしスタッフが見落とすはずもない。わからないことだらけだ。
俺がそんなことを考えていると二人はスパイダーエスタムから距離を取った。
ブルー「いくよピンク。」
ピンク「いいわブルー。」
横に並んだ二人が片方の手を繋ぐ。そしてもう片方の手を二人揃って前に突き出す。その突き出した手をお互いに近づけていく。
ブルー「マジカルッ!」
ピンク「コケティッシュッ!」
ブルー・ピンク「「ダイナマイトッ!」」
突き出した二人の手が触れ合う手前まで近づく。二人の手がパーを形作りスパイダーエスタムを正面に捉えたかと思うとその掌から高エネルギー弾が撃ち出された。その威力は市街地の公園の中で使って良い威力じゃない。結界がなかったら大惨事になってるところだ。二人が撃ち出した高エネルギー弾がスパイダーエスタムに当たった瞬間………
ドッカーンッ!!!
と何かのアニメのようにきのこ雲のような爆発が起こる。あの程度じゃスパイダーエスタムにダメージはない。だから食らうところまでは本当にそこに立っていた。爆発のどさくさに紛れてスクイッドエスタムがスパイダーエスタムを連れて身を隠している。これであの二人からは今の必殺技でスパイダーエスタムが消滅したように………見えてればいいな。
ブルー「やったわピンクッ!」
ピンク「うんっ!でも油断しちゃだめだよ。敵はまだいるのに私達はもう………。」
ブルー「………わかってる。」
そういえば二人の胸元についているブローチがチカチカと点滅してるな。あれか?三分経ったら帰らないといけない宇宙人みたいな何かの合図か?エネルギー切れとか?仕方がない。助け舟を出してやるか。
デスフラッシュ「ぐぬぬっ!覚えていろよコケティッシュシスターズ!ずらかるぞ。」
俺は怪人達を連れて逃げ出す。
ブルー「あっ!待ちなさい!」
ピンク「駄目よブルー!深追いしてはだめ。」
ピンクの方が冷静だな。ブルーは直情径行だ。
その後スパイダーエスタムとスクイッドエスタムと合流して結界から脱出し秘密基地へと帰投したのだった。
=======
基地に帰ってから色々やることや考えることが出来た。まず戦闘データから二人のデータをとる。それから過去に結界を張った跡やあの二人が戦った痕跡がないかチェックする。ちなみに当然ではあるがあの公園の被害は結界が解けた後には元に戻っていた。二人が被害を消してから帰ったからだ。
あの二人はどうやってあんなオーバーテクノロジーを手に入れた?二人は魔法少女だと思い込んでそうだがあれは魔法科学だ。その背後関係を調べなくてはならない。
それにしても…。俺明日から学院であの二人とどんな顔して顔合わせればいいわけ?まさか俺の方はバレてないと思うけど俺の恥ずかしい姿見られたのも二人の恥ずかしい姿見たのも恥ずかしすぎて顔を真っ直ぐ見れる自信ないんだけど?
家に帰ってからもそんなことを考えているうちに朝になっていた。
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