春の快メール(9)

 1週間ぶりに安藤さんの部屋を訪れた。

「女の子には一番相応しくないところだけど」

と安藤さんは笑いながら先週と同じように窓を開け放した。僕たちは居室の入り口の前に立っていたが

「でも、きちんと整理整頓されているから、とってもきれいです。掃除もちゃんと行き届いているし」

と戸塚は言った。安藤さんは少々照れくさそうに

「ありがとう。家具らしい家具なんてほとんどないし、そんなに広い部屋じゃないから掃除もしやすいんだ」

「なんだかこの部屋、シンプルで誠実そうな安藤さんそのものみたいで、とてもいい雰囲気ですよ」

安藤さんは「そうかな」と今度は本当に照れたみたいだった。

「取りあえずまずはパソコン立ち上げていただけますか」

と先を促すために僕が言うと「そうだね」と安藤さんは窓を閉めていそいそとパソコンに電源を入れ、僕たちが居室に入ると、安藤さんはすれ違いにキッチンのほうへと消えた。

「おかまいなく」

と僕たち2人が声をそろえて言うと「大したものじゃないから」との返事があった。

 僕たちが折りたたみテーブルの前に座っていると、安藤さんがキッチンから戻ってきた。戸塚はスッと立ち上がり「私が運びます」とお盆を受け取りテーブルにポットやティーカップを並べ始めた。

「メール見ていいんだよ」

と安藤さんは言うが、いくら了承してもらったとはいえ、さすがに他の人のメールソフトを勝手に操作して内容を読むのは失礼なので

「安藤さんが操作してくれますか。僕たち横で内容を確認させていただきますから」

と言うと安藤さんはパソコンデスクの前に座った。戸塚は画面が見えやすいように隣に立ち、僕は聞こえればいいので安藤さんの真後ろについた。

「これなんだよ」

無言でキーを打っていた安藤さんはおもむろにパソコンのボリュームを上げた。聞いてみると、件名が「ライトマーケットのお買い得情報」とあり、差出人名のところは未記入のため大手検索エンジンのメールアドレスが表示されている。日時を確認したところ、日曜日の11時33分であった。そして本文は昨日の話のとおり、日曜日のお買い得情報と思われる商品名と価格がずらずらと並べられており、メールの末尾にはフリーメールの広告が表示されて終わっている。

 「すいません」と戸塚がディスプレイに思い切り顔を近づけながら

「ちょっと見えにくいので文字を拡大していただけませんか……」

安藤さんのパソコンに入っているメールソフトは視覚障害者が使うことを前提に作られているので、弱視の人にも読みやすいよう拡大機能がついている。僕が拡大の方法について説明し、安藤さんが操作したところ文字が拡大表示されたらしく、戸塚は「ふむふむ」とディスプレイに表示されている文字を一生懸命目で追っていた。

「これって……」と戸塚が何か不振な点を見つけたらしく、探るような調子で

「本文はひらがなとカタカナと数字だけで漢字が全く使われていませんね」

と指摘した。僕はただ聞いているだけだったので全く気づかなかったが、安藤さんはすでに知っていたらしく

「そうなんだよ。ただ流して聞いているだけじゃわからないけど、こうやって……」

と安藤さんは右カーソルキーを押して一文字ずつ読ませると、戸塚の言うとおり本来なら「無洗米宮城産ササニシキ5キロ1880円、冷凍食品全品4割引……」と表記すべきところを「むせんまいみやぎさんササニシキ5キロ1880えん、れいとうしょくひんぜんぴん4わりびき……」と書かれているのがわかった。ちなみにひらがなとカタカナと区切りに使われている読点は全角文字、数字は半角文字だ。続けて月曜日・火曜日に届いたメールも読ませてもらったが、2つとも日曜日のメールと比べて商品が異なるだけでこれといった手がかりは見つからなかった。

 ……いや、ひとつだけ見つかった。

「すいません、今日はまだメールチェックしてないですよね」

と僕は安藤さんに尋ねた。

「……まだだけど」

「じゃ、今受信してくれますか。もしかしたら……」

安藤さんは最後まで聞かず、すぐにメールチェックしてくれた。数秒後、1通のメールが届いている旨のメッセージがパソコンから聞こえてきた。僕たち3人は押し黙ったまま、息を呑んで今届いたメールを確認すると、案の定これまでと同様「ライトマーケットのお買い得情報」という題名で、差出人はなく、なおかつ本日の特売品と思われる商品名と価格がひらがなとカタカナと数字だけで書かれていた。

「なるほどね」と僕が呟くと

「何かわかった?」

と戸塚が興味津々といった感じで聞いてきた。

「いや、大したことじゃないんだけどメールの日時がね……」

「日時?」

安藤さんと戸塚の声が重なった。

「相手がメールを送信した時間なんだけど、日曜日のメールには11時33分となっていたけど、月曜日が13時10分、火曜日が13時14分、そして今日が13時13分なんだよね」

「そっか。平日については送信した時間がほぼ同じって共通点があるわね」

「うん、でもそれだけだな……」

 「他に何かないかなぁ……」

と戸塚はメールの内容を読みながら何か思案するようにパソコンデスクを指でコツコツと叩きながら考えていた。数秒後、コツコツという音が止まったかと思うと「すいません……」と安藤さんに向かって

「もう1度昨日のメール見せていただけませんか?」

と言い、安藤さんは再度昨日のメールを表示した。「何か気づいたの?」との僕の問いかけにも「うん……」と言うだけで彼女は一生懸命メールの内容を読んでいる。すると「やっぱり……」と呟き。

「このメールにはビールが載ってない」

と言い出した。僕が「なにそれ?」と突っ込むと

「うちの近所にもライトマーケットがあって、お母さんはいつもそこで買い物しているの。で、うちのお父さんは毎晩お酒飲んでて、いつもは値段が安い発泡酒を飲んでいるんだけど、昨日に限ってはお父さんビール飲んでいたの。それはね、ライトマーケットで昨日ビールが安売りしていたからなんだけど、このメールにはお買い得情報としてビールが入ってない。ちょっと不思議じゃない?」

と戸塚が言うと、安藤さんははっとしたように

「そっか。松見店はアルコール類を取り扱ってないんだよ。だから……」

「戸塚の話を踏まえて考えると、安藤さんが利用しているライトマーケットの広告には初めからビールがお買い得情報として載ってなかったと考えられますよね」

「じゃ、僕が使っているライトマーケットが松見店ってことを知っているんだな……」

 僕はそれ以上何も言えずに黙ってしまった。戸塚は何か考え込むように時折「うーん」と唸ったり、安藤さんは途方にくれたように頭をポリポリとかいている。考えても仕方ないと踏んだのか、安藤さんは

「……とにかく、これ以上メールを見ても新しい発見はなさそうだから、お茶にでもしようか」

と言ってくれたので、パソコンの電源を落としてから僕たち3人はテーブルの前に座った。

 テーブルに着くなり「私がやります」と戸塚は紅茶のポットを手に取り、それぞれのカップに注いでくれた。

「それにしても……」と僕はお茶請けに出されたチョコレートの包み紙をむきながら

「スーパーの広告なんて全然興味ないから意識してなかったんですけど、改めて読んでみるとものすごい情報量ですよね。商品名と価格だけでも2・30種類くらいありそうだし……。それをいちいちメールにするのはちょっと面倒ですよね」

安藤さんと戸塚は「うんうん」と頷いた。

「だからひらがなとカタカナばかりなのかな……」と安藤さん。

「いちいち変換して正しい漢字選んでいたら面倒だし時間もかかりますもんね。多分そういう意味でひらがなとカタカナだけになったんだと思いますよ」と戸塚。

「じゃあさ、考え方によっては……」と安藤さんは何か思いついたように、やや興奮した調子で

「僕が視覚障害者ってことを知っている人が送っているってことだよね」

「どういうことですか?」と戸塚が問いかけると

「ひらがなとカタカナばかりのメールって普通に目で読んだんじゃかなり読みにくいと思うんだ。でも、音声でメールを読んでいる視覚障害者なら全く問題ないじゃない……」

「ああー、なるほど」と戸塚は頷いた。

「僕も相手は安藤さんが視覚障害者であることは知っていると思います。ひらがなとカタカナのメールはおそらく入力する手間を省いたってのが大きな理由だと思うんですけど、それ以前にメールの内容がスーパーマーケットのお買い得情報なんだから、見えている人は織り込みチラシなんかを見れば済むじゃないですか。わざわざメールで送っていることを考えれば、安藤さんが視覚障害者ってことを知っているという可能性は高いと思いますよ」

と僕が言うと、安藤さんは独り言のように「いったい誰が何のために……」と呟いた。

 「いくつかお聞きしたいことがあるのですが……」

紅茶のカップをテーブルに置きながら、戸塚が落ち着き払った様子で切り出した。

「まず、安藤さんのメルアドを知っている人は……」

「そうだな……。インターネットの契約を済ませてメールアドレスの設定をしてからまだ1ヶ月も経っていないからほとんどの人が知らないはずなんだ。例えば、前の高校や職場、訓練施設で親しくなった人達には教えたし、今の学校のクラスメイトの何人かとはメルアド交換したかな。それでもせいぜい10数人ってところだよ」

「それと安藤さんがライトマーケット松見店でお買い物しているってことを知っている人は……」

「うーん……。そんなことほとんどの人が知らないんじゃないかな……。クラスメイトには昼休みなんかの雑談のときには話したかもしれないけど……」

「ということは、この2つの条件を満たしているのはクラスメイトの方たちってことですね」

「戸塚さ、その考え方だとちょっと辻褄が合わなくなるよ」

と僕は口を挟んだ。

「だってさ、もし安藤さんのクラスメイトの誰かだとしたら、そもそもなんでこんな回りくどいことするんだって疑問が出てこない?」

「そうだよね……。なんでこんなメールをわざわざ安藤さんのところに送ってきたのかが一番大きな謎だよね……」

戸塚は「わからないな」と言いながらふうとため息をついた。

「それにさ、なんで内容がお買い得情報なんだろうね……」

と安藤さんが呟く。考えれば考えるほど不可解な点ばかりが出てくる。僕たちはしばらくの間黙ったまま紅茶やお菓子を味わっていたが、ふいに安藤さんが「そうそう」と何かを思い出したように

「僕がライトマーケットで買い物していることを知っている人、もう一人思い出したよ」

と言い出したので、僕と戸塚は安藤さんに注目した。

「普通科に林くんって男の子いない?」

「えっ!」僕と戸塚は意外な名前に2人そろって素っ頓狂な声をあげた。

「どうして林のこと知っているんですか?」

「林くんって私たちと同じクラスなんですよ」

僕と戸塚がまくし立てたせいで安藤さんは少々面食らった様子だったが、少し間をおいてからゆっくりと記憶を呼び起こすように話し始めた。

「僕が一人で買い物に出かけたときのことなんだけど、ライトマーケットの前まで行ったんだけどお店の出入り口がわからなくてうろうろしてたんだ。そしたら『入り口を探しているんですか?』って声かけてくれた人がいて、その人に誘導をお願いしたんだ。僕はいつもサービスカウンターで店員さんに案内をお願いしているからそこまででいいと言ったんだけど『時間あるから、もしよろしければお買い物手伝いますよ』って言ってくれてね。お言葉に甘えてそのまま買い物も手伝ってもらったんだ。商品や価格をきちんと読んでくれるから、僕はてっきり晴眼者だと思っていたら『僕も盲特別支援学校の生徒なんです』って言われてすごく驚いた。それでお互いに自己紹介して知り合ったんだけど……」

 林の意外な一面に僕はぽかんとしてしまった。沈黙しているところを見ると多分戸塚も僕と同じようにぽかんとしていることだろう。

「林に会ったのはいつのことなんですか?」と僕が聞くと

「……先週の金曜日……そうそう先週の金曜日だった」

「何時頃ですか?」

「夕方の4時30分前後だったかな、5時にはなっていなかったはず」

林は帰宅部なので授業が終わったらさっさと帰ってしまうはず。そんな時間まで学校の傍にいるのは不自然だ。それに……

「確かライトマーケット松見店って街道沿いにありましたよね。だとしたら林くんの下校ルートとは真反対になるんですよ。偶然とはいえなんでそんなところにいたんだろう……」

僕も戸塚と同じ疑問を抱いていた。僕たちの通う学校はちょうどJR大口駅と東横線妙蓮寺駅の中間にあり、使っている路線によって下校ルートが変わる。ちなみにうちのクラスは美奈ちゃんが東横線側、その他の7人は林も含めてJR側の路線を利用しているが、ライトマーケット松見店があるのは東横線側なので、戸塚の言うとおり彼はいつもの下校ルートとは反対側にいたことになる。

「だったらぁ!」と戸塚は急に大きな声を出し

「このメールって林くんが書いたんじゃない」と言い出した。

「林くんって一見無口でいつもブスっとしているけど、何となく根は優しい人のような気がするの。ただ、それを表現するのが下手なだけで……」

「なるほど。それで戸塚の推理としては……」

「なぜその時間にライトマーケットの傍にいたのかはわからないけど、林くんは偶然安藤さんと出会って、お買い物のお手伝いをすることでいつもここを利用していることを知る。で、彼は彼なりに安藤さんの手助けになることをしたいと考え、広告の内容をメールで教えることによって間接的に助けてあげることを思いついた……。メールの送信時間が13時過ぎなら、昼休みは13時15分までだから、コンピュータ室のパソコン使えば時間的にも辻褄が合いそうな気がするんだけど……」

「なるほど」と僕は頷いた。

「林が根は優しくて表現するのが下手というのは普段のあいつの様子と今の安藤さんの話を合わせればそう思えなくもない。でも、ひとつ大きな問題がある」と僕は安藤さんのほうに向き

「安藤さんは林に自分のメールアドレスを教えましたか?」

「ないない」即答だった。

「沢木くんが林くんに教えたんじゃない?」と戸塚が言ったが

「ない」と即座に断言した。

「だってオレ安藤さんのメールアドレス知らないもん」

安藤さんはアハハと笑いながら

「そうだったね。いい機会だからアドレス交換しよっか。僕もパソコンのことで困ったらいつでも連絡できるし」

「あ、それなら私にも教えてください。私もつい最近やっと自分専用のパソコンもらえたばかりなんです」

と戸塚が言った。僕は父のお下がりを2年前にもらったので、中2の頃からマイパソコンを使っているし、当時から自分だけのメールアドレスももっている。僕と戸塚は安藤さんからメールアドレスを教えてもらい、僕たち2人のメールアドレスは今夜にでも安藤さん宛にメールを送るのでそれをアドレス帳に登録してとお願いした。

 話がそれたので僕は本論に戻すため

「今の段階で整理すると、まずメールは今週の日曜日から送られ、今日まで毎日1通ずつ届いている。時間帯は日曜日を除いていつも13時過ぎに送信されている。メールは誰でも取得できるフリーのメールアドレスを使い、内容はひらがなとカタカナと数字だけを使っている……。ここから想像できることは、送信した人は何かしらの方法でライトマーケット松見店のお買い得情報を手に入れ、毎日13時前後に安藤さんのパソコンに送信している。そして送信者は少なくても安藤さんが視覚障害者であること、ライトマーケット松見店を利用していること、安藤さんのメールアドレスを知っている人ということになる」

戸塚と安藤さんはただ黙って僕の話を聞いている。僕は覚めた紅茶を一口飲んで喉を潤し

「そして不明な点は、メールアドレスも含めてなぜ安藤さんのことをよく知っているのか。それは近しい人なのか、そうでないのか。どうやってライトマーケット松見店のお買い得情報を手に入れているのか。なぜ名乗らないのか。そしてなぜこんなことをするのか……」

 ここまで言うと僕はすっかり冷えてしまった紅茶を一気に飲み干した。話を整理して冷静に考えると、正直言って不可解なことは多いが、特に取り立てて考える問題でもないような気がしていることは否めない。果たして3人が頭を寄せ合って考える問題なのだろうか……。

「……ごめんなさい。急に変なこと言い出して、おうちにまで押しかけてメール見せろとか言っちゃって……」

戸塚が小さく呟いた。多分安藤さんへの謝罪のつもりなんだろう。安藤さんは慌ててその場を取り繕うように「いいんだよ、全然気にしなくって」と言ってくれたが、戸塚はぼそぼそと

「沢木くんから話を聞いたとき、私は悪意のある人が安藤さんを騙そうとして仕掛けたものだと直感的に思ったの。でも、実際にメール見たらそんな悪意のかけらなんてこれっぽっちも感じなかった。むしろ、何ていうのかな、不器用な親切心みたいなものを感じちゃって、そしたらなんだかわからなくなっちゃって……」

「最初からそんな深い意味なんてなかったんだよ」

と僕が言うと戸塚は急にいきり立って

「ううん、それは違うと思う!」

と言い出した。僕はちょっと向きになって

「だったら何なんだよ! 悪意があるとか不器用な親切心とか、それは全部戸塚が勝手に想像したことじゃんか。送った人は何かしらの意味なり理由なりがあってしていることかもしれないけど、そもそも第3者のオレたちが探りまわることじゃないし、わかったところで何になるってもんでもなさそうだろ」

戸塚はちょっと泣きそうなくらいに弱気なトーンになって

「そうなんだけど、どうも私には単なる気まぐれとか思いつきでやっているようには思えないんだよね。なんか本当は直接助けてあげたいんだけど、何かしらの事情でそれができなくて、こういう形になっちゃったみたいな。……ごめん、これも私の勝手な想像だね」

「まあまあ」

やや険悪になりかけていた空気を安藤さんが取り持つように話し出し

「どちらにしても今のところはこれ以上の発見はなさそうだから、一旦お開きにしようか」

「そうですね」

僕と戸塚は同時に言った。

「そうそう、僕これからライトマーケットに買い物に行くんだ。よかったら一緒に行ってみない? お店に行けば沢木くんと戸塚さんなら何か気がつくことがあるかもしれないし」

「それなら私がお手伝いします。林くんみたいに視力よくないけど、時々お母さんのお買い物手伝っているから大丈夫だと思いますよ」

と戸塚が言うと「じゃ、お願いしようかな」と安藤さんは空になったカップをお盆に乗せ立ち上がった。(続)

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