応援コメント

20. 米国の威信挽回【2060年代半ば】」への応援コメント

  • 今現在、ここまで読ませていただきました。
    18.米中の相互牽制【2060年代初頭】へのコメントに返信していただき、ありがとうございました。



    私のやや抽象的な疑問に真摯にご対応いただき、ありがとうございます。

    時織さんの考えた時のロープの構造はわかっているつもりですし、B世界に行った使節団がA’世界の影響を受けない点は納得しているのですが、腑に落ちるスッキリ感を得られないままでいます。
    ですので、申し訳ないのですが、引っ掛かった部分を文中で指摘せよというご要望に対する答えは今のところありません。

    あえて言えば、時のロープの理屈で「過去を変えられる」と認識されている点、という言い方になるのかもしれません。

    うまく伝わるかどうかわからないのですが、
    私の感覚では、A世界の人が「A世界の過去に干渉してA’の運命に変えた」というよりも、「A世界を消滅させてA'世界を生じさせた」という印象が強いのです。
    もう少し具体的に書きます。

    A世界にいるKさんが、「過去を変えて骨髄病を無くそう」と考えたとします。
    彼の動きで使節団が過去に送られることになり、送られました。
    A世界は骨髄病の無いA’世界になりました。
    A’世界にいるK’さんはA世界のことを知りません。
    この時点でK'さんはあくまでA'世界のK'さんであって、A世界のKさんではないように思えます。
    KさんからみたK'さんは、自分だと言えるのでしょうか?
    他の並行世界にいるK''さんと同じような存在ではないでしょうか?
    他の並行世界にはすでに骨髄病が無いC世界があるのに、B世界を犠牲にしてまでA'世界を作る意義がKさんにはあるのでしょうか?

    ――というモヤモヤ感があるのです。



    過去へ移動してもタイムパラドックスを生じさせない考え方に、過去に出現した瞬間から世界が分岐して並行世界が生じるというものがありますが、その場合はA世界とA'世界が並行世界として共存するので、結局Kさんは過去(A世界)を変えたことにはならない。
    だからタイムパラドックスが生じないのは当然だとスッキリ納得できます。
    (タイムパラドックス以外の部分で納得できないところはありますが)

    時織さんの理屈では、ロープを構成する一本の紐はそのまま一本の紐として維持されており、同じ世界(過去を変えた)ということになるのでしょう。
    私としては、隣の紐の影響を受けた時点で、同じ紐とは思えないのです。
    紐=世界の解釈をどう定義するかという話ですので、そこに正解はないのかもしれません。

    時のロープの理屈が破綻しているという話ではなく、そこで生じる現象の解釈に引っ掛かったと言えば、私の疑問をわかっていただけるでしょうか?

    次話以降も楽しんで読ませていただきます。

    作者からの返信

    私の方も漸く笹谷さんのモヤモヤが理解できました。
    地球連邦大統領の立場では、もう少し動機付けが必要ですね。
    A世界がA'世界になったとして、A世界を救ったことになるのか?
    もう少し私なりに悩んでみます。
    大統領の立場で放置しておくと、最終話の様な状況に陥るので、「これに比べれば…」と踏ん切ったのだと個人的には合点しておりましたが、丁寧に大統領の心理描写を施すべきでしょう。
    少なくとも、何処かで「過去を変える」から「過去を取り替える」へと表現の軌道修正を施します。
    一連の御指摘、ありがとうございました。

    編集済