5. 第2の手紙(人工胎盤技術)【2045年】

 ワシントンとの間で定例化されたテレビ会議には、使節団の5人全員が出席していた。

 もっぱら使節団長のイレーネが発言するのだが、他の4人も会議での遣り取りを聞いていた。会議を欠席して個室に籠っていても他に遣る事が無く、良い気分転換になると言う消極的な理由からである。

 ところが、第1の手紙を受信して以降、プラトッシュは自分の個室で医学チームとのネット対話を重ねるようになっていた。自分に遣る事が出来たので、暇潰しに過ぎなかった定例のテレビ会議を欠席し始めた。今回の出席者数も4人である。

 喜びを満面に浮かべた首席補佐官が、今回のメインテーマを上機嫌で口にした。

「受信した第1の手紙は無事、こちら側のサーバーに転送する事が出来たようだ。これで、アンドロイドの記録メモリーを抹消し、第2の手紙を受信できるぞ」

「それは良かったですわ」

 イレーネも喜びの表情を浮かべて首席補佐官の報告に答えた。

「それじゃ、いよいよ私も活動できると言うものだわ」

 テレビ会議の場で滅多に発言しないエディットが軽くはしゃぎ、陽気に軽口を叩いた。

「でも、首席補佐官。第2の手紙を受信する可能性は100%ではありません。その事は予め承知しておいてくださいね」

 イレーネが首席補佐官を諭すように言った。

「それは、どう言う事かね?」

 首席補佐官が怪訝な顔付きで問い質す。

「“未来”の人間が情報発信する際に、過去の1つの時間帯に2つの情報を同時に送信する事は出来ません。

 一方で、“未来”の人間にとって、受信装置の完成時期を予測する事は不可能です。歴史が修正されていますから。また、此の時代の私達がの時期に何番目の手紙を必要とするのかも不明です。

 ですから、最初はずっと第1の手紙を送信し続けます。私達の到達時間を基点に、2年目から第2の手紙を送信し始めたはずですが、その頻度は少ないのです。

 具体的な例え話で説明すると、10日間は第1の手紙を受信できるように、11日目は第2の手紙を受信できるように、12日目からの10日間は再び第1の手紙を受信できるように――と言う感じです。

 今の例え話を続けると、これが5年目だったら、5日間は第1の手紙を、6日目からの10日間は第2の手紙を、16日目からの5日間は第1の手紙を受信できるように――と、第2の手紙の受信確率をグラデーションの如く徐々に高めて行きます。

 でも、送信内容を変更する時は“未来”でも組換え作業の時間が必要になりますから、何も送信していない空白の時間帯が生じます。

 第3、第4の手紙の移行期も同じ要領です。

 ですから、順調に第2の手紙を受信できないかもしれませんが、それは所詮、確率の問題なので、気落ちしないでください。

 前回は偶々ドン・ピシャで受信できたに過ぎません。もっとも第1の手紙を発信している時間帯の割合は大きいので、受信確率も高かったわけですが・・・・・・」

「そう言うカラクリか。よく分かった。

 懸賞クジを買うようなものであれば、尚更、チャレンジを早く開始しよう」

 首席補佐官は力強く宣言した。


 結局の処、第2の手紙を無事に受信できたのは、第1の手紙を受信してから7カ月が経った頃だった。世間ではハロウィン祭りに向けて街が賑わいを見せ始めていた。

 効率の悪い現代製の部品を寄せ集めた受信装置の稼働には多大な電力を必要とする。

 ケネディー宇宙センターへの電力供給量を一時的に拡大するように電力会社に要請しなければならないが、発電量を増やすにしても所詮は一時的な需要なので、電力会社は原子力発電所ではなく火力発電所の稼働率を上げて対応する事になる。

 原油高の最中に電力会社に増発電を要請するのか。しかも、エアコンをフルに使う夏場はアメリカ全土の電力需要量も高くなり、送電線網の発送電余力が乏しい。

 NASAとしても、議会に真相を伏せた状況で電力消費を賄う追加予算を申請せねばならないが、無理筋と言うものであった。

 そう言う事を色々考えた結果、頻繁に大容量の電力供給を夏場に要請するのに気後れしたからである。

 結果的に、受信装置の稼働回数は初夏から盛夏に掛けて減って行き、本格的に回数を重ねられたのは秋口だったと言う顛末だ。

 また、残念ながら、限られた受信回数の中でも第1の手紙の受信が度重なり、何度かは空信であったりと、不運が続いたのも事実である。

 CDCに隔離されて以降、インターネットを通じた“現在”の社会勉強に熱中したのは5人に共通した現象だったが、それを一通り終えた後、暇を持て余し始めたのも5人に共通した事情であった。

 第1の手紙を受信して以降、プラトッシュだけは退屈な状況から解放されていたが、他の4人は其々それぞれに暇潰しのネタを見付けなければならない。

 エディットの場合は、宗教関係の書物を読み耽る事で時間を潰した。

 インターネット情報は断片情報が雑然と集まったに過ぎず、知識を体系立てて吸収しようと考えるならば書物と言う形態が最適であった。ただ、紙媒体の書物は限られた隔離スペースに保管するのも不便なので、タブレットに電子書籍としてダウンロードするのが多少は洗練された遣り方と言えた。

 それでもエディットは「聖書だけは紙媒体の書物で提供して欲しい」とCDCスタッフに強く求めた。

“未来”において、宗教は勢いを失い、精神的な拠り所としての機能を果たせなくなりつつあった。

 出生率が下がる前まで、世界の2大宗教と言えばキリスト教とイスラム教であり、双方共に多くの信者を抱えていた。

 ところが、教義の1つとして清浄である事を追求し、動物の死肉や血が身に着く事を禁避するイスラム教は、人類が数日に1度の頻度で動物の生き血を飲まなければ生きていけない状況に陥ると、信仰を維持できなくなった。

 諦めに至るまでの過渡期においては寧ろ、教義を守れない現実を悲観したイスラム教徒の自殺、或いは周囲の宗教的善意による殺戮が相次いだと言うのが、歴史の一場面であった。

 また、地球連邦政府を樹立した結果、宗教を否定した共産主義政府を前身とする東アジア州の存在感が大きくなり、宗教に否定的な空気が強くなった事も原因の1つだ。

 更に言えば、世界人口が減少して行く過程で、宗教組織の維持に回せる人的資源が枯渇したと言う社会情勢も根底に有った。

 エディットの出身地であるアフリカ局は、その歴史を振り返ってみるとイスラム教の盛んな地域であったが、エディットが生まれる頃には既に消滅したも同然の状態だった。

 一方、“現在”よりも“未来”の方が過酷な状況にあり、より強く精神的な拠り所を必要とするのは明白であった。そう言う宗教に飢えた精神状態で“現在”に送り込まれたと言うのがエディットの一面であった。

 この傾向は5人の中でもエディットが抜きん出ており、エディットがアフリカ局のエリアに生まれ育ったと言う事実に原因を求められるだろう。社会が困難に陥った場合、その影響が貧困層に皺寄せされるのは、古今東西に共通した話だ。

 今やエディットは、就寝前には聖書を読み、教会の礼拝映像を日曜日毎にリアルタイムで自分のタブレットに配信して貰っていた。その信仰生活は世間の一般的なキリスト教信者と大差ないと言えた。


 或る日のダイニング・ルーム。5人は食後の雑談に興じていた。

 有り触れた光景の中に1つだけ異質な点が有る。食後のコーヒーの替わりに赤い液体の入った透明のレトルトパックに刺したストローを口に咥えている事である。赤い液体とはウサギの血液である。

 5人がCDCに隔離されて間も無く、生きたウサギに噛み付くのではなく、文明的なレトルトパックに生き血を詰めた形式で提供されるようになっていた。

 聞いた処では、隣のジョージア州のブリーダーを財政支援して、レトルトパックに血液を詰める装置を設置させたそうである。勿論、ブリーダー本人には真実を伝えていないが、行く行くは先駆者として、彼が事業を拡大させる事になるのだろう。

「此の時代に来て良いなと思った事の1つは、ウサギ以外の肉を食べられる事だな」

「そうね、牛肉のステーキは確かに美味しいわ」

 フェイの感想にイレーネも相槌を打った。

「そういえば、プラトッシュ。お前も牛肉のステーキを食べるけど、大丈夫なのか?」

「どう言う意味だい?」

「だって、お前は西アジア州の出身だろ?」

「あぁっ。ヒンズー教の習慣が残っているんじゃないかと、そう言う意味だな?」

「そう、そう」

「無いよ、そんなもの」

 フンと鼻を鳴らしてプラトッシュが言った。生物工学の研究以外については、全く拘りの無いプラトッシュであった。

「インドが中国に併合された際、中国共産党が宗教を排斥したからね。俺が生まれた頃には既にヒンズー教は廃れていたよ」

「でも、当時の中国政府も強引よね。信仰の自由を標榜する、このアメリカ合衆国の市民が聞いたら目を剥いて驚くわね」

「実際、テレビ会議で話題に出た時、首席補佐官が目を白黒させていたわ」

 フェイがレトルトパックを右手に持ったままで立ち上がり、大袈裟な仕草で演説をぶつ真似を始めた。

「聴衆の皆様!

 私は当時の中国共産党に肩入れするわけじゃないが、東アジア州出身の人間として言わせてもらいますよ。

 中国共産党が宗教を排斥した御陰で、インドとパキスタンの紛争が沈静化したのです。西アジア州の地政学的安定に中国共産党が果たした役割は大なのであります」

如何どうだ?」と首を巡らして4人の顔を順に見詰めるフェイを、タルヤが軽くなす。

「西アジア州の安定と言うなら、イスラム教が廃れた影響の方が大きいはずよ」

 タルヤの指摘で議論に火が点き、一堂は興に乗って自分の見解を言い合った。

 一頻り続いた宗教談義が尻窄みになった頃、エディットが真面目な顔付きで全員の意見を聞いた。

「実は、私・・・・・・キリスト教の洗礼を受けようと思うの。こんな環境で神父さんが洗礼してくれるのか?――分からないけど・・・・・・」

 唐突な告白に残る4人は押し黙り、エディットの顔を見詰めた。

「どう思う?」

「どうって、プラトッシュと僕は無宗教だしな。助言できるとしたら、イレーネとタルヤの方じゃないの?」

「私は良いと思うわ。

 私自身はキリスト教徒と言うのが恥ずかしいほど信仰心の薄い人間だけど、ヨーロッパ社会では未だキリスト教的な文化が残っているし、人間が信仰を必要とするって言う事は肌感覚として理解できるわ。

 イレーネは如何どう?」

「そうねぇ。私も信仰心が薄いって言う点では同じだけど・・・・・・。

 毎日エディットは聖書も読んでいるし、洗礼がエディットに安らぎをもたらすならば、大賛成だわ」

「有り難う。みんなの意見を聞いて、ちょっと安心した」

 エディットは照れ隠しに少し舌を出し、ウフフと微笑んだ。エディットの嬉しそうな表情を見て、イレーネが引き取った。

「次回のテレビ会議で、神父さんを紹介してくれ――って、私から首席補佐官に頼んでみるわ」


 第2の手紙を受信してから直ぐに、コミュニケーション・ルームでは医学チームとの会合が設けられた。

 医学チームと言っても、冷凍睡眠技術を習得するチームと人工胎盤技術を習得するチームとでは、構成メンバーが全く異なる。

 冷凍睡眠技術と人工胎盤技術とでは求められる専門知識なり専門技術が微妙に違うので、2つの医学チームの構成メンバーが異なるのは当然の結果ではある。一方で、関与する人数の増加に比例して、情報秘匿を担うFBIにとっての気苦労の種が増えるのは厳然とした事実だった。

 さて、コミュニケーション・ルームでは、エディットが第2の手紙について講義している。

 彼女はアフリカ大陸の中でも中央部の出身で、身長は180㎝程度の痩せ型の体型をしている。身長の高い部族の出身だ。

 内乱で両親と死別した後、孤児院で育てられ、少女となる頃にヨーロッパ局の裕福な家庭に引き取られ、将来の見えない貧困層から脱出するチャンスを掴んだ。

 骨髄病の蔓延は開発途上国よりも先進国で先行した為、アフリカ局よりも先にヨーロッパ局の出生率が落ち込み始めた。

 ヨーロッパ局では、キリスト教文化が根付いていた上に、やはり子供が欲しいと望む家庭が多かったので、パンデミックの過渡期においては、アフリカの孤児を養子とする家庭が多かったのである。

 その経歴からエディットはフランス語と英語に堪能だった。医学チームとは教育課程で習得した英語を用いて会話している。

「人工胎盤は、一言で言えば、生物工学的な装置と言えるでしょう。

 でも、土台となる生物工学技術は既に此の時代に開発されているのです。リーベン人が発明した再生医療技術で、iPS細胞ですよ」

 その事実を医学チームの面々が理解し、“現在”に自信を持つ事を願って、エディットは一呼吸入れた。

 ところが、この医学チームも“iPS細胞”と言う単語よりも“リーベン”と言う単語に混乱した。医学チームの顔に浮かんだ期待外れの表情にアっと思い当たり、エディットは慌てて釈明した。

「そうでした。プラトッシュの失敗談を聞いてはいたのですが、すっかり失念していました。

 リーベンじゃなくてジャパンです。ジャパンで開発されたiPS細胞です」

 医学チームの顔に得心が行ったと言う表情が浮かんだのを認め、エディットは肩を竦めた。

「人工胎盤装置を理解するには、水耕農法で栽培される野菜をイメージして貰うのが良いかと思います。

 野菜の根に相当するのが人工胎盤です。その根から血液を通して酸素と栄養分を貰い、葉の様に成長して行くのが受精卵。つまり胚ですね。

 人工胎盤は酸素と栄養素を含んだニュートリション・ウォーターに浸されています。

 そのニュートリション・ウォーターから浸透圧やイオンを利用して人工胎盤は栄養分を取り込むのです。人体の消化器系の器官と同じ働きですね。酸素もニュートリション・ウォーターから取り込みます。

 ニュートリション・ウォーターは、人体の胃腸でもあり、肺でもあるのです。酸素供給に際しては、やっぱり赤血球のヘモグロビンに頼らないといけません。だから、赤血球を作る骨髄組織もセットです」

 医学チームの1人が挙手した。

「ミズ・クレッソン。骨髄組織は細菌に感染してしまい、使えないのではないですか?」

「私の骨髄組織は感染しています。そのうち、貴方達の子供にも感染するでしょう。

 でも今、此処で話している骨髄組織はiPS細胞から無菌ルームで製造される物です。だから、感染していません。と言う事は、正常に機能する赤血球を製造できると言う事です。

 最初に言ったiPS細胞ですが、iPS細胞からは骨髄組織と胎盤、そしてそれらをつなぐ血管を製造します。心臓までは作りません。血液は人工ポンプで循環させます」

 別の1人が挙手した。

「胚を胎児に育てる際の羊水は、如何どうするのでしょう?」

「ニュートリション・ウォーターが羊水の働きも兼ねます。

 この人工胎盤装置の外観は、水族館の巨大水槽に浮かぶクラゲの群れと言った感じです。クラゲにも色々種類がありますが、傘の下に細長い触手の束が伸びているタイプをイメージしてください。

 先日、インターネットで調べていたら、越前クラゲと言う種類を見付けました。このクラゲが人工胎盤装置に最も形状が近いと思います。

 水槽の中のニュートリション・ウォーターは常時濾過され、人体組織から液中に滲み出た老廃物が取り除かれると同時に、新鮮な酸素と栄養分が補充されます。

 緩やかな水流を絶やさないように装置を維持しておけば、胎児はスクスクと育ちます。

 簡単に言うと、こんな感じです」

 3人目が挙手して質問した。

「受精卵については、卵子と精子を冷凍保存しておくのだと思います。今でもそう遣っていますので。

 では、iPS細胞は如何どうするのでしょうか?」

「胎児との親和性を考えると、卵子提供者の細胞を使うのが無難でしょうねえ。

 私達の“未来”でも、そうしていました。女性からの卵子とiPS細胞の提供はセットです」

 最初の質問者が別の質問をした。

「妊婦の妊娠期間は約10カ月です。この人工胎盤装置では、妊娠期間を短く出来るのでしょうか?」

「いいえ、それは出来ません。

 生物工学的に製造した装置ですが、ベースはiPS細胞ですから。自然界の法則を捻じ曲げるわけではありません。受精卵を人工胎盤に着床させてから10カ月で誕生と言う期間は変わりません。

 寧ろ、iPS細胞を人工胎盤に成長させる期間が必要ですから、先程のクラゲのたとえ話ですが、クラゲを作り始めて赤ん坊が誕生するまで2年半ほどの期間が必要です」

 4人目が挙手して質問した。

「ニュートリション・ウォーターの説明を聞いていると、冷凍睡眠状態から心臓と血液循環系を先行して蘇生させる時に使う輸液に近い感じを受けます。両者の間で何か違いは有るのでしょうか?」

「良い指摘ですね。機能的にはニュートリション・ウォーターの方が微妙にハイレベルですが、基本的には同じだと考えて貰って結構です。

 プラトッシュのレクチャーにより冷凍睡眠技術の理解が進んでいると思いますが、そちらの医学チームとも交流してみてください。

 冷凍睡眠技術と人工胎盤技術には共通の技術が幾つも使われています。

 特に人体組織の全てではなくて一部だけ機能させると言う観点で、共通の生物工学技術が使われている部分が大きいのです。

 2つの医学チームが交流する事で理解が進み、技術開発スピードも加速するでしょう」

 4人目が更に質問を重ねた。

「それでは、冷凍睡眠技術と人工胎盤技術とでは、どちらが先に開発されたのですか?」

「私達の“未来”では冷凍睡眠技術でした。急速な人口減少に見舞われた社会において、養育負荷の掛かる出生率向上を目指すよりも、介護負荷の掛かる身体的弱者を減らす方に社会的ニーズが有ったのでしょう。

 ただ、“貴方達の現在”においては、こう遣って予防的に動いているわけですから、人工胎盤技術の方に高い社会的ニーズが有るんじゃないかと思います」

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