スライムが俺の尻にこうげき

 日曜の昼、コンビニからの帰り道。俺の目の前に玉ねぎ型の青い物体があらわれた。


 青いヤツのこうげき!

 ヤツは俺に向かって体当たりをしてきた。

 俺はヤツの反対方向に向かって逃げる。

 しかし、ヤツがケツにぶつかった。鈍い痛みが走る。

 ヤツは俺に1のダメージを与えた!


 俺のこうげき!

 俺はコンビニの袋をヤツに向かって振り回す。

 ヤツはすばやく身をかわした!


 ヤツのこうげき!

 ヤツはまた俺に向かって体当たりをしてきた。

 俺はタイミングを見計らって、ヤツに向かって勢いよく足を振り上げる。

 見事に俺のキックがヤツに当たった。

 俺のカウンター!

 俺はヤツに2のダメージを与えた!


 俺のこうげき!

 ヤツの動きが鈍い。俺はゆっくりとヤツに歩み寄った。

 足を上げて、ヤツを踏みつけようとした瞬間。

 ヤツはすばやく逃げ出した!


 誰もいなくなった道の真ん中で、俺は空を見上げる。


「暑いな……」


 まだ3月だというのに最高気温が30度。異常な暑さに幻を見たのかもしれない。

俺は再び歩き始めた。


 それにしても異常な暑さだ。公園を見つけた。木陰にあるベンチを見つける。俺はベンチまで歩き、少し休むことにした。ベンチに腰掛けようとすると、


「いたっ!」


 ケツに一瞬痛みを感じた。さっきの闘いは本当に幻だったのか…… 俺はゆっくりとベンチに座る。袋からペットボトルのジュースを取り出し飲み始めた。


 10分後、俺はジュースを飲み終えた。ベンチから立ち上がると……


 スライムがあらわれた!

 スライムがあらわれた!

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