　辛（から）さを表現する言葉はどんなものがあるだろう？

　口から火を噴く、舌が痺れるなど、口に関連する

　表現が普通であろう。

　しかし、辛いものを食べたときのダメージは口だけに限らない。

　口の次にダメージを受けるのは喉。

　辛いものを飲み込んだ瞬間むせたり、

　食道に辛さが残って喉がヒリヒリしたりする。

　その次は胃だ。辛さの刺激が胃まで達して、

　胃がもたれる、胃がムカムカするといった症状が出る。

　胃の次は腸である。辛味が大腸を刺激してお腹がゆるくなるのだ。

　僕は辛いものを食べると翌日トイレに行く回数が増える。

　そして最後は尻。トイレで排泄物を出した瞬間、

　しぶとく残った辛味成分が僕の尻に最後の攻撃をするのだ。

　おかげで僕のお尻がヒリヒリする。

　尻までダメージを食らうことは滅多にないであろう。

　しかし、ものすごい辛さを持つ食べ物は体全体にダメージを与えるのだ。

　昨日僕は本格的なタイ料理を食べた。

　今、トイレの中でこの作品を執筆している。

　尻が辛（から）い……いや辛（つら）い……。

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