校舎の合間で闘うのは

 奇妙なことはあったが……というか、俺自身が死のうとしていたこと自体が夢の中の出来事だったようにも思えてくる。そこへ現われたクラスメイトの女子と喋ったりと色々現実感の無い出来事だらけだったが、それは家で考え直せばいいだろう。そう考えながら誰もいない教室へカバンを取りに戻り、その足でそのまま校舎玄関へ向かう。

 他の帰宅部連中はとっくに下校しているし、真面目に部活に参加している学生はまさにその部活動の真っ最中だ。遠くから運動部のジョギングのかけ声が聞こえてくるなか、薄暗い印象のある学校の正面玄関に人影はまるでない。

 玄関を出て後者を振り返り、その最上階の上に視線を上げる。俺がさっきまで立っていた屋上だ。

 ふわり、自分が屋上から飛び降りていれば辿ったであろう軌跡を目で追う。

 ぐしゃり。自分の体がトマトのように砕け散り、赤い汁をまき散らす幻を見てしまう。ぶるりと体が震えた。もしさっきのクラスメイトが現われなければ、その幻は現実になっていたかも知れないのだ。彼女を俺の前に引き合わせてくれた偶然に感謝しつつも、その幻から視線を逸らして逃げるように――帰ろうとした、その時。

 何か、奇妙なものが目の前を通り過ぎた。


 奇妙、という方が奇妙なのかも知れない。

 事実、通り過ぎたのはただの猫。三毛猫なのだ。それに違和感を感じてしまう自分の神経の方がどうかしている。きっとさっきの異常事態のせいで、俺の感覚が狂ってるんだろう、そう思いたい。

 けど、俺の感じた違和感には現実味がある。そう確信してしまっている俺がいるのも事実だ。

 野良猫を追い回す理由は無い。けど追い回さない理由もないし、またそうやって潰れてしまう時間を惜しむような用事も無いのだ。

 目の前をゆったりと歩く猫に気取られないように、ふらり、とやる気の無い学生を装い、尾行を開始した。


 三毛猫にしては細身だ。三毛猫ってのはもうちょっと何て言うか、でっぷりした奴じゃないのか。

 こんな時間、学内に野良猫が入ってくるなんてのは珍しいはずだ。

 この猫、尾行されて逃げ出さないのか。

 目の前を悠然と歩く猫に対する違和感の原因について、色々仮定を立てながら推測してみる。が、俺が確信してしまった違和感の証明になるほどのインパクトは、どの仮定を理由にしても説明が付かなかった。

 件の猫は、ぽてぽてと歩調を落として立ち止まっては回りをぼんやりと見上げ、あるいはトトトトン、と軽やかに小走りしてはキュッ、と急ブレーキを掛けてまた立ち止まり、周囲をきょろきょろと見回す。自由闊達な野良猫の行動だ。俺はその猫に刺激を与えないよう、猫がどんな行動を取っても自分の歩調は変えずにゆっくりと歩いて視線を外し、それでいて視界の隅にはその猫をがっちりと捉えてどんな動きも見逃さない。


 三毛猫が、こちらに気取られないように本の一瞬、チラリ、と様子を覗う。

 ――? 妙な違和感を感じる。その瞬間。

 ダッ! 四つ足を活かした、突然のダッシュ! 一瞬、奴が逃げる先へ回り込むことを考える。その数瞬の後。

 ザザッ、急ブレーキをかけ、急激な方向転換! さっきまでの方向へ全速力で追いかけようとした俺は、その急ターンに虚を突かれて転倒しそうになる。

 なめたマネしやがって……! そう思いながらもなんとか転倒を避け、追走の姿勢に入って猫に目をやると――!


 今まで感じていた違和感の正体が判明した。

 俺を置き去りにしたと思い込んだその猫は、背後の俺に視線を向け、ニヤリ、と笑みを浮かべていたのだ。

 ――こいつ、表情があまりに人間的だ。


 何とか全速力で三毛猫を追いながら、頭の中でこの猫の第一印象を思い出していた。

 こいつ、俺の顔をうかがってたんだ。そして一瞬目があった瞬間、驚いたみたいな表情でこいつは目をそらした。

 人の顔色をうかがうような猫なんて知らない。そう見えそうな猫のアクションにも思い当たるふしがない。やっぱりこいつ、まともな猫だとは到底思えない。

 そんな風に目の前の猫を分析しつつも、一方で「俺って学校の構内で全速力で野良猫を追いかけてるんだなあ」という第三者目線を意識してちょっと心が折れそうになったりしたが、なんだかよく分からないノリと勢いで猫を追い続けていると――

「あ、あかん!」

 誰かの叫び声が聞こえた、そう思いながら校舎の角を曲がった瞬間。

 パリン、とガラスを突き破ったような音が耳に飛び込んでくるのと同時に。

 視界が、濁った。


 赤みがかった空。

 夕焼けの赤じゃない。夕焼けの赤と青空の境目にある微妙な赤紫色、その光が全天を覆い尽くし、さらに周囲を照らしている。いや……照らしている、というのは正しい表現だろうか? 淡い紫の光はあらゆる方向から周囲を満たすように拡散し、暗いわけでもないのにあらゆる物体が影を落とすことなくその姿を露わにしている。しかし如何せん影の無いその姿は、まるで安いCGを見ているかのようにのっぺりとした印象だ。

 目の前に、件の猫が立ち尽くしている。

 いや、猫らしく四つ足で立っていることに間違いはない。けど呆然と遠方を見上げているらしきその後ろ姿は、まるで絶望した人間が呆然としているかのように見えた。白地のはずの三毛猫の体は周囲の光のせいで薄紫に染められている。

 そして、その視線の先には。


 おおおおおおおおおおおおおおお!!!!

 長いサイレンのように頭の中に響くその声はどこから俺の耳に届いているのかまるで分からないが、「目の前にいるこいつの声だ」と確信させる何かを感じる。

 ぼんやりと宙に浮かぶ、深い紅色の影。布を被っただけの肝試しのお化けみたいなフォルムだが、ひと目でこいつがまともな存在じゃ無いことは把握出来る。乾いた砂に描いた絵のようなその輪郭の曖昧さ、ぼんやりと光を放つようにすら見えるその身体、そして何より――すぐ横の校舎にすら比肩するほどの巨大さで。

 おおおおおおおおおおおおおおお!!!!

 勝ち鬨のように声が上がる。何か、奴にとっての敵を仕留めたんだろうか? よく見れば何かを両手に掴んで振り回しているように見えるが、あれは……


「チカ、しっかりしぃや!」

 誰かが叫ぶ。そうだ、あれは――!

「お――おい、蒔崎か!?」

 そうだ。ついさっき、俺の飛び降り自殺に水を差して結果的に俺の命を救ったクラスメイト。蒔崎チカだ。何であいつがこんな所で得体の知れない化け物に捕まって――!?

「おいおいおい、どうすりゃ良いんだよこの状況!?」

「うちに言われても知らんわ! ちょっとでもあいつの気をこっちに向けられたら……」

「別にお前に聞いてるわけじゃねえよ全く! とりあえずこっちに気付かせりゃ良いんだな!?」

 周囲に目をやり、傍らに落ちていた砂利のような小石をいくつか拾い上げて、

「これで――どうだっ!?」

 距離の感覚も掴めない相手に向かって小石を投げる。どうせ狙いの定めようもないのだ、手の中にある三つ四つの小石を巻くようにぶん投げた。

「阿呆か、そんなもん効くわけが……!」

 どこからか聞こえてくるたしなめの声に反して。

 ――キュポン。

 投げた小石のひとつふたつが奴の体を通り抜け、波紋を起こしながら小さな穴を空けた。

「……ってそれだけかぁぁ!!」

 攻撃にすらならない。風のそよぎが一瞬だけ霧に光の道を作ったようなもので、ものの数秒で穴はかき消えてしまう。コントの登場人物のようなそのフォルムが、ゆっくりと俺の方に顔を向ける。体よりも数段濃い、深い深い赤紫の穴が俺を正面に捉える。おそらくこれが奴の眼なんだろう。ぞわり、背筋に生ぬるい厭な風を感じる。

「全然効いてねえ!」

 もう踵を返して逃げるしか無い。

「当たり前や! そもそもただの人間が投げた石があいつに穴空けること自体無茶苦茶や!」

 伴走する三毛猫も声を合わせる。

「けどなあ兄ちゃん、これで多分チカが――」


 一陣。たった今まで体にまとわりついていた薄気味悪い温かみを一気に洗い流す、涼やかな風が吹きつけた。立ち止まって、風上に視線を向ける。

 化け物の巨体が再びゆっくりと回り始める。今度は、俺に背を向けるように。そして、その巨体の向こうから女の子の声が聞こえてきた。

「大人しく成仏してろ!

 『ディープブルー・クリスタル・アロー』!!!」

 アニメの中の魔法少女が放つ必殺技のような叫び――いや、そういったものに比べると妙に怒気を孕んだ、やけっぱちのような叫びが聞こえたかと思うと。

 パシン、と弾けるように、化け物の向こうで蒼い光が閃いた。あまりに強い閃光で、赤みがかった光をぼんやりと放っていた奴が逆光でただの影にしか見えなくなる。そして、その直後。

「ぼおおおおおあああああああああいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ…………」

 その蒼い光に苦しむように化け物が上げた声は、その身体とともにねじ上げられるように縮んだかと思うと、どんどんか細くなり――ほんの数秒のうちに、蒼い光の光源一点に収束する。そして化け物のすべてを吸収すると同時にその光は消え、その光源だったものと思しき水晶か何かの結晶が、

 ぱちん。

 ごくごく軽い音を立てて割れ、粉々になって散っていった。


 後に残されたのはごくありふれた、校舎のある中学構内の風景――ただ、周囲は夜のように暗く、その中にぼんやりと蒼い光が灯っている。

 光が、ゆっくりとこちらに近付いてくる。よく見るとそれは人型をしているようだ。そうか、あれが蒔崎の姿だったんだ。

 何て声をかければ良いだろうか。「お疲れ様」? いや、俺は彼女が何故戦っているか事情が分からない。「ありがとう」? 別に彼女は俺のために戦ったわけじゃない。これも却下だ。「怪我は無い?」……この辺が妥当だろうか。そもそもクラスメイトの女子と話すことなんて滅多に無い俺だ、自然に言葉が出るかどうかの心配をした方が良いだろう。

 彼女の姿が徐々に近付き、そろそろ声をかけるに程よい距離に至って……

 俺は、彼女の異変に気付いた。


 確かに、そこにいたのは蒔崎チカ。屋上で自殺しようとしていた俺の目の前に現われ、結果的に俺を自殺から救い出したクラスメイトの女子だ。

 長身でボーイッシュ、屈託のない物言いと面倒見の良さに男女を問わず人気、特に後輩女子からの人気が高く、教室でも彼女の周りや教室入り口から彼女人影が消えることは無い。

 ボーイッシュ。それが俺にとっての彼女の印象……なんだが。


 黒々としたショートカットの髪に……淡いブルーのヘッドドレス。

 ワンピースの胸元に留められた小振りの白いリボンから下、ボタンの周囲は濃紺。細かなフリルを挟んで淡いブルーがワンピース全体の基調の色だ。膨らんだ肩の袖にも小さなリボン。その他ウェストやスカートの裾などいくつもの箇所にフリルが縫い付けられている。膝丈スカートは不必要なくらいに膨らみ、その下に穿いている白い……パニエって言ったっけ。そういうのがこんもりとスカートの中を覆い隠していた。

 足元はミドルブーツ。ただしこちらも青が基調で、その上端、穿き口の部分からは白い羽が後方へ流れるように生えている。

 そして手には、小振りでファンシーなデザインの弓矢。とはいっても矢は弓と一体化していて、矢じりの部分には深い青の尖頭型のクリスタルが輝いていた。


 えーっと…………まあとにかく、女の子っぽい服装だと思う。蒔崎ってこんな服の趣味してたのか? 男勝りな性格だから、彼女の私服といえばTシャツにデニムみたいな格好を想像してたよ。っていうかこれはアニメキャラのコスプレか何かか? そんなことを思いながら、待ち構えるでもなくこちらへ向かってくる彼女を見守っていると。

 彼女はその服装に全く似つかわしくないガニ股でのっしのっしと歩いてくる。

 ……なぜだろう、すごく怒ってるみたい。

 そんな風に小学生のような単純な感想を浮かべたまま――俺に気付きもしないで歩いていく彼女を見送った。そして彼女はそこに座り込んでいた例の喋る三毛猫の首根っこを掴んでぐいっと持ち上げ、その鼻先に自分の顔を近付けて、

「何やってんのよ、この野良三毛猫野郎!」

 一喝した。


「いややわぁ、野郎やなんて。うちは毛並みの綺麗な雌猫さんやで?」

「どっちでもいいのよそんなこと! さっきのアレ、何なのよ! あんな小粒の石ぶん投げたところで死霊連中に効くわけないでしょ! それどころか流れ弾がアタシの頭に直撃したのよ!? どうしてくれんのよ、けっこう痛かったんだから!」

 激高する彼女をなだめるように前足を宙に泳がせながら、喋る猫が言葉を返す。

「まあまあ、あんな小石でも効くには効いたんやで? 現にチカ、あんたが捕まってたところをあの石投げに助けられたん、自分でも分かってるやろ?」

「分かった、それは良いわよ。けど石ぶち当てた謝罪はきっちりしてもらうからね?」

 ギリギリと猫の首を絞めにかかる、大人げない魔法少女のコスプレした女子がここにいる。

「ちょ、ちょお待って、待って! うちと違う! 石投げたんは、うちと違うねん!」

「ほんっとどうでもいい言い逃れするのね、アンタ。この結界の中にアンタとアタシ以外誰がいるって言うのよ!」

「せやから、ほら、そこ!」

 猫は必死で空を掻き、俺の方を前脚で指し示す。

「だからこんな人払いの結界のど真ん中に他の人間が居るわけが! …………」


 ご紹介にあずかりました、武井シンイチと申します。

 そんな一言を発すればいいんだろうか。俺の姿を見て凍り付いている彼女に対してどんな言葉をかければいいのか、どんな言葉がふさわしいのか、今の俺には分からない。……とりあえず、命を救われた礼だけは言っておくべきか。

「――あ、あのさ。さっきはありがとね。なんか命助けてもらっちゃた、みたいな」

 彼女の凍結状態は未だに解除されない。そうだ、さっき投げた石が当たっちゃったんだったか。その詫びも入れておかないと。

「あ、そっか。えと、なんかごめんね? 俺としては助けるつもりで石投げたんだけど、その石が蒔崎さんに当たっちゃったみたいで。ほんと、申し訳ない」

 九十度の謝罪の礼。……のままでちょっと様子を見たところで、凍り付いたままの彼女は未だに微動だにしない。どうしたもんか、と悩んだところで、誰かの言葉を思い出した。曰く、『女の子と話すときは何よりまず誉めろ。ネタは何でもいいから』。


「そ……その格好、何かのコスプレ? いやあ蒔崎さんがそんな可愛い格好するとは思ってなくてさ。似合ってるねえ。うん、似合ってる似合ってる」

 とりあえず現時点で一番誉めやすいポイントはこの服装だろう。そう思って格好を誉めてみると……

 彼女の顔が紅潮し、彼女の唇が、わなわなとと震え始めた。

「あ……えと……蒔崎……さん……?」


「……み………み………見るなーーーーーー!!!」


 一瞬で彼女が目の前まで近付いたかと思うと、彼女の拳が俺の右頬に突き刺さる。激しい衝撃とともに視界が空、地面、校舎、彼女と猫の顔、それらを激しく巡り……


……


 気付くと、俺は保健室のベッドに身を横たえていた。


「おっ、目覚めたか、少年? まるで車に撥ねられたみたいな怪我だったが、何があった?」

 目覚めてすぐに保健室の女性教師に声をかけられたが、返事のしようがない。

「……まだ意識がはっきりしないのか?」

「いえ、そうじゃなくて。意識は大丈夫です、多分」

 返事をして起き上がり、ベッドに腰掛ける。そうだ、意識には特に問題はない。さっきのシーンだって克明に思い出せる。

 けれど……正直に言って、それが伝わるだろうか?


『同じクラスの女の子が魔法少女の格好で俺をぶん殴りました。車に撥ねられるよりもすごいパワーでした』

『うん、君はしばらく学校を休もうか。良い精神科の病院を紹介しよう』

 こうなるのがオチだ。


「えと……多分、階段から落ちたんだと思います。うん、確かそうだった」

 とりあえず、適当に言葉を濁しておく。先生も特に疑問は感じていないようだ。

「全く、気をつけるんだぞ? 今回はラッキーだと思っておくんだね。女子生徒が見つけて君を運んできてくれなかったらどうなっていたことか」

 女子生徒……恐らく俺をぶん殴った蒔崎だろう。『同じクラスの蒔崎さんに階段から突き落とされたんだと思います』とでも言ってやろうかと思いつつも、そんな勇気を出せないまま帰り支度をすると、カバンのポケットから生徒手帳が転げ落ちた。カバンの奥に突っ込んであったはずの生徒手帳が何でこんな落としやすいところに……そう思って手帳を拾うと、シャーペンを挟んであるページが開いた。そこにはどことなくクールな印象を持たせる文字で二行、書き付けがしてあった。


『しゃべったらぶん殴る

 こんどは二発』


「おっ、どうした? 気分が悪いか?」

 ベッドに横倒しにくずおれた俺を見て、先生が気遣いの声をかける。

「……いえ、脇腹に少し筋肉痛を感じただけで……湿布貼って寝れば大丈夫です、多分」

「ふむ……まあ、良いだろう。今日のところはきちんと休むんだな。頭を打っていると良くない、気分が悪いようなら明日にでも病院へ行った方が良いぞ」

 先生の手を借りて特に痛みもない脇腹に湿布を貼ってもらい、礼を述べて下校する。

 いきなり殴られた怒りが消えたわけじゃないが、脅された上でそれに反抗する根性があるわけでもない。直接文句を言う機会もそのうちあるだろう、そんなことを頭の中でぐるぐる巡らせながら、あの魔法少女衣装の彼女をぼんやりと頭の中に浮かべていた。

 一体、あの格好は。そして何より、喋る猫やあの化け物、そしてあの空間そのものは。一体何だったんだろう。

 そんな一人で考えても答えの出しようのない疑問を浮かべながら、一人帰路についた。


 この時はまだ知らなかったが、あの喋る猫――初瀬に言わせると。

 彼女が俺に放った一撃こそが、これから先、彼女と俺を繋ぐ『絆』。そういうものだったらしい。

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